
平均年収がより高い職業をめざしたい、と考える方は少なくないでしょう。
この記事では、職種別の平均年収TOP30を紹介し、さらに男女別の平均年収も紹介していきます。
進路を選ぶ際の参考にしてください。
目次
【2022年版】職種別の平均年収の概要
令和3年賃金構造基本統計調査によると、職種別平均年収ランキングTOP30の1位は、医師の1,378万円になっています。
2位は航空機操縦士と大学教授(高専含む)が同額で1,072万円でした。
医療関係では1位の医師と8位の歯科医師、28位の薬剤師がランクインしています。
教育関係者の割合は高く、大学教授(高専含む)や大学准教授(高専含む)、小・中学校教員、大学講師・助教(高専含む)、高等学校教員など、5種類もランクインしていました。
30位までの職種は専門性の高いものが多く、資格が必要なものも多い傾向があります。
また、平均年収が1,000万円を超える職種は4つありました。
以下では職種別の平均年収ランキングをご紹介し、さらには男女別のランキングも見ていきます。
【男女計】職種別の平均年収ランキングTOP30
まずは男女を含めた職種別平均年収ランキングを紹介します。
職種 | 平均年収 |
医師 | 約1,378万円 |
航空機操縦士 | 約1,072万円 |
大学教授(高専含む) | 約1,072万円 |
その他の経営・金融・保険専門職業従事者 | 約1,030万円 |
法務従事者 | 約945万円 |
大学准教授(高専含む) | 約856万円 |
管理的職業従事者 | 約840万円 |
歯科医師 | 約787万円 |
システムコンサルタント・設計者 | 約734万円 |
研究者 | 約714万円 |
小・中学校教員 | 約699万円 |
著述家、記者、編集者 | 約696万円 |
大学講師・助教(高専含む) | 約694万円 |
高等学校教員 | 約693万円 |
発電員、変電員 | 約666万円 |
公認会計士、税理士 | 約659万円 |
音楽家、舞台芸術家 | 約647万円 |
輸送用機器技術者 | 約647万円 |
企画事務員 | 約621万円 |
鉄道運転従事者 | 約615万円 |
電気・電子・電気通信技術者(通信ネットワーク技術者を除く) | 約611万円 |
機械器具・通信・システム営業職業従事者(自動車を除く) | 約601万円 |
化学技術者 | 約595万円 |
獣医師 | 約592万円 |
機械技術者 | 約587万円 |
建築技術者 | 約586万円 |
他に分類されない専門的職業従事者 | 約584万円 |
薬剤師 | 約581万円 |
金融営業従事者 | 約573万円 |
土木技術者 | 約567万円 |
職種別平均年収ランキングの1位は医師の1,378万円でした。
平均年収が1,000万円以上の大台を超えた職種は以下の4つです。
- 医師:1,378万円
- 航空機操縦士:1,072万円
- 大学教授(高専を含む):1,072万円
- その他の経営・金融・保険専門職業従事者:1,030万円
医療関係の職業では、以下の4職種がランクインしました。
- 医師:1,378万円
- 歯科医師:787万円
- 獣医師:592万円
- 薬剤師:581万円
【男性】職種別の平均年収ランキングTOP30
ここでは、男性の職種別の平均年収ランキングを見ていきましょう。
職種 | 平均年収 |
医師 | 約1,470万円 |
航空機操縦士 | 約1,107万円 |
その他の経営・金融・保険専門職業従事者 | 約1,100万円 |
大学教授(高専含む) | 約1,091万円 |
法務従事者 | 約970万円 |
歯科医師 | 約874万円 |
大学准教授(高専含む) | 約871万円 |
管理的職業従事者 | 約851万円 |
音楽家、舞台芸術家 | 約763万円 |
システムコンサルタント・設計者 | 約758万円 |
研究者 | 約747万円 |
小・中学校教員 | 約744万円 |
著述家、記者、編集者 | 約734万円 |
高等学校教員 | 約727万円 |
大学講師・助教(高専含む) | 約715万円 |
企画事務員 | 約701万円 |
保険営業職業従事者 | 約696万円 |
公認会計士、税理士 | 約691万円 |
発電員、変電員 | 約672万円 |
輸送用機器技術者 | 約662万円 |
他に分類されない専門的職業従事者 | 約641万円 |
獣医師 | 約632万円 |
薬剤師 | 約630万円 |
金融営業職業従事者 | 約628万円 |
電気・電子・電気通信技術者(通信ネットワーク技術者を除く) | 約628万円 |
化学技術者 | 約626万円 |
鉄道運転従事者 | 約620万円 |
秘書 | 約616万円 |
機械器具・通信・システム営業職従事者(自動車を除く) | 約615万円 |
総合事務員 | 約615万円 |
男性の平均年収ランキングでは、平均年収が1,000万円を超えた職種が4つありました。
- 医師:1,470万円
- 航空機操縦士:1,107万円
- その他の経営・金融・保険専門職業従事者:1,100万円
- 大学教授(高専含む):1,091万円
いずれの職種も、男女計の平均年収より高額となっています。
この傾向はほぼすべての職種で共通しており、同じ職業でも、男女間で明確な賃金格差があることを示しています。
医療関係の職業では、以下の4職種が30位以内にランクインしました。
- 医師:1,470万円
- 歯科医師:874万円
- 獣医師:632万円
- 薬剤師:630万円
こちらもやはり、男性のほうが女性よりも高額な傾向にあります。
【女性】職種別の平均年収ランキングTOP30
次に、女性の職種別の平均年収ランキングを見ていきましょう。
職種 | 平均年収 |
医師 | 約1,054万円 |
大学教授(高専含む) | 約999万円 |
法務従事者 | 約879万円 |
その他の経営・金融・保険専門職業従事者 | 約872万円 |
大学准教授(高専含む) | 約821万円 |
管理的職業従事者 | 約730万円 |
大学講師・助教(高専含む) | 約649万円 |
小・中学校教員 | 約633万円 |
著述家、記者、編集者 | 約630万円 |
高等学校教員 | 約618万円 |
システムコンサルタント・設計者 | 約608万円 |
研究者 | 約605万円 |
公認会計士、税理士 | 約578万円 |
助産師 | 約554万円 |
発電員、変電員 | 約552万円 |
薬剤師 | 約545万円 |
歯科医師 | 約538万円 |
獣医師 | 約535万円 |
秘書 | 約516万円 |
企画事務員 | 約508万円 |
鉄道運転従事者 | 約508万円 |
看護師 | 約496万円 |
診療放射線技師 | 約491万円 |
化学技術者 | 約491万円 |
輸送用機器技術者 | 約488万円 |
機械器具・通信・システム営業職業従事者(自動車を除く) | 約486万円 |
金融営業職業従事者 | 約482万円 |
その他の教員 | 約480万円 |
保健師 | 約480万円 |
他に分類されない専門的職業従事者 | 約478万円 |
女性の平均年収ランキングでは、唯一医師だけが、平均年収1,000万円の大台を超えました。
男女計での平均年収が1,000万円以上だった職業について、男女間の格差は以下のとおりになります。
職種 | 女性 | 男性 | 男女計 |
医師 | 1,054万円 | 1,470万円 | 1,378万円 |
航空機操縦士 | 413万円 | 1,107万円 | 1,072万円 |
大学教授(高専を含む) | 999万円 | 1,091万円 | 1,072万円 |
その他の経営・金融・保険専門職業従事者 | 872万円 | 1,100万円 | 1,030万円 |
医療関係の職業では、以下の8職種が30位以内にランクインしました。
- 医師:1,054万円
- 助産師:554万円
- 薬剤師:545万円
- 歯科医師:538万円
- 獣医師:535万円
- 看護師:496万円
- 診療放射線技師:491万円
- 保健師:480万円
医療関係の職種では、男性のランキングではTOP30位圏外だった助産師、看護師、診療放射線技師、保健師の4つがランクインしました。
そのうち助産師は、日本では女性のみが就くことのできる仕事です。
また看護師と保健師については、男女間での平均年収の差が比較的小さい職業となっています。
職種 | 女性 | 男性 | 男女計 |
看護師 | 496万円 | 518万円 | 499万円 |
保健師 | 480万円 | 495万円 | 481万円 |
ランキング全体の傾向としては、資格や学歴が求められる、専門性の高い職種が多くランクインしています。
また、ほぼすべての職業で、女性よりも男性のほうが平均年収が高いという結果になりました。