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日本の年収の中央値は?男女・年齢に分けて解説

日本の平均年収や年収の中央値(中位数)は、毎年厚生労働省がデータを収集し、公表しています。
データと自分の年収を照らし合わせることで、自分がどのあたりに位置しているのか推測することが可能です。

この記事では、平均値と中央値の違いから、労働者の属性を男女・年齢に分けて、それぞれの年収の中央値を解説します。

平均年収と年収の中央値の違いは?

平均年収 中央値01

指標のなかで基準を示すものとして、平均値と中央値が用いられています。
はじめに平均値と中央値の違いを整理し、次に日本全体の平均年収と中央値を確認していきましょう。

平均値と中央値の違い

まずは平均値と中央値の違いを解説します。

平均値

平均値はすべてのデータの数字を足し、データの個数で割ることで算出されます。

例えば、「3」・「5」・「10」の3つの数字があったとしましょう。
3つの数字の合計は「18」となりデータの個数は3つなので、「18÷3=6」の式が成り立ちます。

(3+5+10)÷3=6

平均値は、算出方法の兼ね合いから、最小値と最大値の影響を大きく受けやすいという特徴を持っています。
例えば、高所得者と低所得者の年収の乖離が大きい国の場合、いわゆる普通を知りたいときは不向きな場合もあるのです。

中央値

「中央値」とは、単純に数字を小さい順に並べたときに真ん中にくる数字のことを指しています。
平均値と違い、中央値には数字を当てはめれば求められるといった公式はありません。

平均値と同じ数字群、「3」・「5」・「10」でみていくと、中央値は真ん中の数字なので「5」になります。

一般的な日本人の年収を知りたいときは、平均値よりも中央値のほうがより適切です。

日本全体の平均年収と中央値

実際に日本全体の年収の平均値と中央値をみていきましょう。

2020年の日本の平均年収は約433万円でしたが、同年における年収の中央値の調査結果は267万円でした。

平均年収と中央値では約150万円の開きがあります。
日本の全人口の年収から真ん中の数字を導き出すため、全人口のなかで半分より上か下かを知りたい方は年収の中央値を参考にすると良いでしょう。

年収の中央値の推移

2016年から2020年までの5年間、日本の年収の中央値がどのように推移したかをみていきましょう。

2016年 265万円
2017年 265万円
2018年 266万円
2019年 267万円
2020年 267万円

2016年から2020年までの5年間で、日本の年収の中央値は2万円ほどしか上がっていないことがわかります。

日本の年収の中央値

平均年収 中央値02

日本の年収の中央値について、年齢や性別・雇用条件を考慮せず全体的な視点からみてきました。
ここからは、男女年齢別に年収の中央値を紹介します。

年代 男性 女性
~20歳 178万円 172万円
20代前半 211万円 205万円
20代後半 242万円 227万円
30代前半 272万円 235万円
30代後半 302万円 243万円
40代前半 330万円 248万円
40代後半 355万円 247万円
50代前半 378万円 242万円
50代後半 379万円 239万円
60代前半 260万円 200万円
60代後半 227万円 184万円

年収の中央値をみると、30代の男女で特に大きな開きが生まれていることが大きな特徴です。
原因としては、結婚や出産といったライフイベントを契機に女性が職場を離れ、復帰しても非正規雇用で働いているケースが考えられます。

年収比較の際は中央値も参考にしよう

男女別と年齢別に年収の中央値を紹介しました。
全人口の中央の年収がいくらかわかるので、中央値のほうが平均年収よりも自身の年収が高いか低いかの参考になります。
もし、ご自身の年収が年収の中央値よりも低く、会社から正しく評価されていないと感じたら給与交渉や転職を検討してみてはいかがでしょうか。

執筆者について

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