
歯科衛生士国家試験は毎年90%以上の合格率を出しているため、試験に落ちてしまった場合はショックが大きいでしょう。
「歯科衛生士の卒業試験には受かったのに、国家試験には落ちた」という人もいるかもしれません。
しかし近年、全国で受ける人数は7,000名以上にものぼり、実際に不合格の人は500名ほどいるのです。
この記事では、歯科衛生士国家試験に落ちたときにすべきことを解説します。
目次
歯科衛生士国家試験に落ちたときにすべきこと
歯科衛生士国家試験に落ちてしまったからといって、ずっと落ち込んでいるわけにはいきません。
落ちてしまったときにすべきことは以下の2つです。
- 学校・就職先に報告
- 再受験で合格をめざす
学校・就職先に報告
まずは不合格だったことを通っている学校と就職先に報告しましょう。
歯科衛生士国家試験の合否は3月にわかるため、多くの人はすでに就職先を決めています。
しかし、就職先は歯科衛生士国家試験に合格した人を歯科衛生士として採用しようと考えていることから、不合格の場合は今後についての話し合いが必要です。
就職先への対応は個人で行うか学校が行うか学校により異なるため、まずは学校に連絡するほうが良いでしょう。
就職先によっては、内定が取り消される可能性もあります。
再受験で合格をめざす
たとえ不合格だとしても、歯科衛生士国家試験の受験資格は失われないため、再受験が可能です。
しかし、歯科衛生士国家試験は1年に1度しかなく、再受験は翌年になります。
気持ちが落ち着いたら、来年再受験をするかどうかを検討しましょう。
歯科衛生士の国家試験の難易度について詳しく知りたい方は、次のページを参考にしてください。

歯科助手として働く
就職が決まっていた歯科医院によっては、歯科助手として採用してくれる可能性もゼロではありません。
歯科助手には公的な資格がないため、資格なしで働くことが可能なのです。
歯科衛生士の仕事は歯科予防処置や歯科保健指導、歯科診療補助などですが、歯科助手の仕事は歯科診療介助になります。
受付事務や雑務などを行い、歯科医療行為はできません。
同じように歯科医院で働く場合でも、できる仕事に限りがあることは理解しておきましょう。
歯科衛生士の国家試験を再受験する場合の勉強方法
ここからは、歯科衛生士国家試験を再受験する場合の勉強方法として、以下の2つを紹介します。
- 過去問を解き直す
- 通学していた歯科衛生士学校のサポートを受けられることも
過去問を解き直す
受験前にすでに過去問を解いている人もいるかもしれませんが、再受験をする場合はもう一度過去問を解き直すと良いでしょう。
過去問を解くことで出題傾向がわかったり、自分の苦手分野に気付いたりすることができるためです。
自分の苦手分野に気付いたら、放置せず、しっかり理解して解けるように対策をしましょう。
また、過去問を何度も解いていると、答え自体を覚えてしまうこともあります。
まったく同じ問題が出題されるとは限らないため、暗記するのではなく、理解することが大切です。
同じ年の過去問を重点的に勉強するのではなく、いろいろな年の問題を解くことや、間違えた問題は必ず解けるように見直すことを心がけましょう。
通学していた歯科衛生士学校のサポートを受けられることも
通学していた歯科衛生士学校によっては、不合格だった場合は合格するまでサポートをしてくれるところもあります。
そのため、不合格になって再受験をする場合は、まず学校に相談すると良いでしょう。
聴講生制度があるか、日々の相談に乗ってくれるか、模試受験が可能かなど、どのようなサポートがあるかを確認しておくと安心です。
歯科衛生士国家試験に落ちた場合は再チャレンジするかどうか検討をしよう
歯科衛生士試験に落ちてしまったら、最初はショックで何も考えられないかもしれません。
しかし、歯科衛生士国家試験は落ちたからといって受験資格がなくなるものではないため、やる気さえあれば、来年に再チャレンジすることも可能です。
学校や就職先に報告したあとは、自分がもう一度チャレンジするのかを検討してみましょう。
悩む場合は、学校に相談してアドバイスをもらうのもおすすめです。