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「一身上の都合」の例文を紹介|退職理由の正しい書き方とは?

退職理由を書くとき、「一身上の都合」と記入するケースがよくあります。
一身上の都合とは、簡単にいうと「個人的な都合」のことですが、退職届や履歴書でも正式な理由を書く必要はありません。

今回は、「一身上の都合」で退職するときの、正しい文章の例文をご紹介しますので、実際に書くときの参考にしてみてください。

一身上の都合の例文を紹介

「一身上の都合」という表現を使用するタイミングとしては、主に次のようなケースが挙げられます。

  • 退職届・退職願を出すとき
  • 内定を辞退するとき
  • 履歴書に記載するとき

それぞれのケースによる、「一身上の都合」の使い方をご紹介します。

退職届・退職願で「一身上の都合」を使う例文

退職届・退職願は、すでに勤めている会社へ提出します。
つまり、「現在の仕事を個人的な理由で辞める」ことを意思表示させるため、「一身上の都合」と記載するのです。

「一身上の都合」を使用して良いのは、退職理由が以下に当てはまるようなケースです。

  • 転職するため
  • 結婚
  • 妊娠・出産
  • 育児・介護
  • 配偶者の転勤に帯同するため

退職届・退職願では、個人的な退職理由をくわしく書く必要はありません。
例えば、転職のために退職する場合でも、くわしい事情は書かず「一身上の都合」と記載しましょう。

退職届・退職願は、次のような流れで記入します。

  1. 最初に退職願(退職届)と書く
  2. 退職届を提出する年月日を書く
  3. 会社の社長や最高責任者の名前を書く
  4. 自分の所属部署と氏名を書いて捺印する
  5. 私儀または私事と書く
  6. 退職希望の旨を書く

具体的な退職願の例は、以下のとおりです。

一身上の都合の例文を紹介

会社によっては、退職届・退職願用の正式書類が用意されていることもありますので、事前に確認しておきましょう。

内定辞退で「一身上の都合」を使う例文

現在正式に就職しておらず、採用内定を受けた会社へ辞退を申し出る場合も、「一身上の都合」を使用します。
まだ内定の段階なので、他社へ入社する旨を伝えるケースも見られますが、辞退する会社への心象も考慮したほうが良いときは、単に「一身上の都合」とだけ伝えましょう。

会社側も、内定辞退理由で「一身上の都合」と書かれていれば、深くたずねてくることはありません。
就職活動ではよくあるケースなので、「一身上の都合」と書き添えて内定辞退を申し出ましょう。

内定辞退者はまだ正式採用されていないので、内定辞退の連絡を電話かメールで行います。
電話で連絡する場合は、採用担当者に取り次ぎをお願いし、一身上の都合で辞退する旨を丁寧に伝えましょう。
電話で内定辞退を申し出るときの例文は、以下のとおりです。

お世話になっております。
先日採用内定をいただきました、〇〇(自分の氏名)と申します。
このたびは、ご連絡をいただきまして、誠にありがとうございました。

大変恐縮ですが、一身上の都合により今回の内定を辞退いたしたく、今回ご連絡差し上げました。
心苦しい限りですが、ご了承いただけますよう、よろしくお願いいたします。

メールで内定辞退を申し出るときは、次の流れでメールを作成します。

  • 件名を「内定辞退のご連絡」とし氏名も書き添える
  • 出だしに会社名・採用担当者の所属部署・採用担当者の氏名を書く
  • 内定辞退の文章を書く
  • 最後に自分の氏名・連絡先を記載する

具体的な例文は、以下のとおりです。

件名:内定辞退のご連絡 〇〇〇〇(自分の氏名)

△△株式会社
人事部
〇〇〇〇様

お世話になっております。
先日、御社の採用選考を受けさせていただきました、〇〇(自分の氏名)と申します。
このたびは、採用内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。

大変恐縮なのですが、一身上の都合により、内定を辞退いたしたく存じます。
〇〇様には、貴重なお時間をいただきましたこと、心より御礼申し上げます。
本来なら、直接お詫びに伺わなければならないところ、メールでのご連絡となりましたことを、重ねてお詫び申し上げます。

御社の益々のご発展を、心よりお祈りいたします。

〇〇〇〇(自分の氏名)
電話番号
メールアドレス

履歴書で「一身上の都合」を使う例文

履歴書では、職歴の欄で退職理由として「一身上の都合」と書くケースがよく見られます。
採用担当者が職歴欄で確認するのは、応募者の職歴やスキルを確認するためです。

例えば、職歴欄で「〇〇株式会社で事務職に従事」と書いてあると、採用担当者も「この人には事務職のスキルがあるんだな」とわかります。
職歴欄はスペースが狭いので、具体的な退職理由を細かく書く必要はありません。

ただし、短期間で複数回転職を繰り返している場合、履歴書に「一身上の都合」での退職と書いても面接で詳細をたずねられることはあります。
転職回数が多かったり、働いていない期間が長期間あったりするなら、具体的な理由を簡潔に添えるのも良いでしょう。

履歴書では、「一身上の都合」を次のように記載します。

令和〇〇年〇月 △△株式会社 一身上の都合により退職

退職から就職活動までにブランクがあったり、短期間で転職したりしている場合は、次のように記載しましょう。

令和〇〇年〇月 △△株式会社 一身上の都合により退職(結婚のため)

令和〇〇年〇月 △△株式会社 一身上の都合により退職(介護のため)

履歴書内で「一身上の都合」と書かれていても、面接でたずねられることがあるので、あらかじめ答えを準備しておくと良いでしょう。

「一身上の都合」の意味を理解して正しく使おう

「一身上の都合」とは、個人的な理由を意味します。
個人的な理由とは、転職・結婚・介護や妊娠・出産といった、プライベートな事象のことです。

「一身上の都合」は、退職届や退職願・内定辞退・履歴書でも使えますが、適切な使い方をすることが大切です。
退職届や退職願では、会社に専用の書類がある場合をのぞいて、様式に合わせて書きましょう。

内定辞退や履歴書で「一身上の都合」と書く場合は、詳細な理由を書く必要はありません。
例文を参考にして、正しい使い方で「一身上の理由」を使用しましょう。

執筆者について

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