医療事務の仕事に興味を持ちながらも、いざ転職するとなると、「本当に転職すべきなのか」と悩んでしまう人も多いでしょう。
医療事務として働くメリットとデメリットがわかれば、本当に自分が医療事務に転職すべきなのかどうかが判断できます。
この記事では、医療事務のメリットとデメリットを詳しく解説しています。
給料の相場も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
医療事務で働くメリット
医療機関で働く医療事務は、一般事務にはない医療事務ならではのメリットがあります。
ここでは、医療事務として働くメリットを5つ紹介します。
人と関わる機会が多い
医療事務は、患者さんや医療スタッフなど、人と関わることが多い職種 です。
そのため、人とのつながりを感じながら、やりがいをもって働けるでしょう。
例えば、患者さんの会計をする際や、病気が良くなった際に、直接「ありがとう」と言ってもらえることもあります。
人から直接感謝されることで社会貢献している実感も得られやすく、意欲を高く保ちながら働き続けられるのではないでしょうか。
全国どこでも働ける
医療事務は、病院やクリニック、保健所 など、さまざまな職場で働けます。
これらの医療機関は社会を支えるインフラとして全国各地にある ため、働き口に困ることも少ないでしょう。
パートナーの転勤や家庭事情で引越しても、すぐに就職先を見つけられることも期待できます。
また、クリニックは住宅街の近くで開業していることも多いため、近所のクリニックに転職できれば自宅から通いやすい 点もメリットです。
通勤時間があまりかからないため、身体的にも精神的にも負担が少なく、子育てや介護などと並行して働き続けやすいでしょう。
専門知識がつけば年齢関係なく続けられる
医療機関は社会インフラでもあるので、その経営は景気に左右されにくくなっています。
そのため、医療事務の仕事も常に一定の需要が見込まれます。
医療事務としての専門知識がつけば、年齢に関係なく働き続けやすい仕事です。
また、医療事務のスキルは、働きながら自然と身につけていくこともできるため、キャリアを積めば積むほど働き口に困らなくなる可能性も高いでしょう。
働き方を選びやすい
医療事務は正社員以外のパート・アルバイトとしての勤務も可能なため、働き方を選びやすい仕事です。
時短勤務や週3回勤務など、子育てや介護など家庭の事情に合わせて勤務形態を選べることもあります。
また、働く医療機関によっては、子どもが小さいうちはパート・アルバイト、大きくなったらフルタイムに変更と柔軟に対応してくれるケースもあります。
プライベートに合わせて働き方を選択でき、結婚や出産後も働き続けやすい点は、医療事務の大きなメリットでしょう。
将来的な需要も期待できる
医療事務は将来的な需要も期待できる職種です。
理由として、日本が若者よりも高齢者の人口増加が多い超高齢社会 であることがあげられます。
高齢者は若年層の人と比べると健康面を損なう可能性が高く、医療機関を受診する機会も多々あります。
したがって、高齢者が増えれば増えるほど病院の需要が高まり、医療事務が求められる機会も増えていくでしょう。
今後も日本の人口は高齢者が増えていくと予想されている ため、さらに医療事務の活躍の場が広がっていくと考えられます。
医療事務のスキルを持っていれば、将来的にも安定して働ける可能性が高いのです。
医療事務で働くデメリット
メリットの多い医療事務ですが、デメリットがあるのも事実です。
ここでは医療事務として働くうえでのデメリットを、3つ紹介します。
臨機応変な対応が求められる
医療事務は、以下のようなさまざまな業務への対応が必要です。
- クラーク業務
- レセプト業務
- 会計や受付、患者対応
そのため、状況に合わせて臨機応変な対応が求められるでしょう。
医療事務として働く以上、「自分は接客が苦手だから……」と黙々と事務作業のみに没頭することはできません。
また万が一、患者さんからクレームが来た際には、基本的に医療事務が初期対応を請け負うことになります。
患者さんの話を聞きつつ穏便に解決することが必要になるため、コミュニケーションを柔軟にとれる能力も大切です。
専門知識を学び続けることが必要
医療事務は仕事の専門性が高く、幅広い対応が求められます。
また、保険点数など更新される情報も多く、常に新しい情報に触れ、勉強し続けることが必要です。
事務経験がない場合は、通常の事務作業に加えて医療事務ならではの専門知識を身につけなければならず、大変に感じるでしょう。
また、医療制度が改正になった際は、新しい制度に応じた事務処理も覚えなければなりません。
法改正のたびに勉強しなおす必要があるので、医療事務に転職する際は専門知識を学び続ける覚悟を持ちましょう。
給料はあまり高くはない
医療事務の平均年収は、厚生労働省が発表している統計データによると約439万です。
令和2年民間給与実態統計調査の結果によると、日本人の平均年収は433万円 なので、医療事務は平均よりも年収が若干高いといえます。
ただし、高卒の場合は初任給が16万円 程度であったり、個人病院やクリニックの場合は平均年収が約310万円だったりするケースもあります。
学歴や職場によって給料が少なくなる場合もあるので、一概に平均よりも高い年収が稼げるというわけではありません。
医療事務で平均年収以上を稼ぐ場合は、高い専門性を身につけたり、大きな病院で働いたりする必要があるでしょう。
医療事務はメリットも多い!やりがいを持って働こう
医療事務は働き口が多かったり、勤務形態を柔軟に選べたりとメリットが多い職種です。
また、患者さんと直接関わる機会もあるため、「ありがとう」と感謝される機会に恵まれることもあります。
医療事務はプライベートを優先させつつも、やりがいをもって働ける職種といえるでしょう。