臨床検査技師専門学校の夜間課程では、夕方から夜間にかけて授業があります。
そのため、日中に働きながら資格取得をめざしたい方におすすめです。
本記事では、夜間課程で資格を取得するまでのルートや1日のスケジュール、年間カリキュラム、学費などを解説します。
お読みいただくことで、夜間課程に入学するメリットも理解できます。
臨床検査技師専門学校の夜間課程へ入学を検討している方は、ぜひこのまま読み進めてください。
目次
臨床検査技師専門学校の夜間課程の特徴
臨床検査技師の養成所のなかで夜間課程を設けているのは、京都と東京にある専門学校の2校だけです。
夜間課程の特徴としては、以下が挙げられます。
- 夕方から夜間にかけて授業がある
- 3年制である
- 働きながら通いやすい
- 高校卒業者・大学卒業者・社会人など多様なバックグラウンドを持つ人が入学してくるため、出会いが広がる
次の章から夜間課程の特徴を一つひとつ解説します。
夜間課程から臨床検査技師の資格取得をめざすルート
夜間課程から臨床検査技師の資格取得をめざすルートは、次のとおりです。
臨床検査技師専門学校の夜間課程のスケジュールとカリキュラム
臨床検査技師専門学校の夜間課程は夕方に授業が始まります。
ここで解説する、1日のスケジュールと年間カリキュラムを参考にして、学生生活をイメージしてみましょう。
1日のスケジュール一例
東京医学技術専門学校の夜間部の場合、授業時間は18時から21時10分までです。
1日のスケジュールは、例えば次のようになるでしょう。
- 7:00〜9:00 起床・出社
- 9:00〜18:00 仕事
- 18:00〜21:10 学校
- 21:10〜23:00 帰宅・復習
時間/曜日 | 月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 |
18:00〜19:30 | 医動物学 | 化学分析検査学 | 病理組織細胞検査 | 臨床検査学 | 血液検査学 |
19:40〜21:10 | 神経筋感覚機能 |
以上はあくまで一例です。
詳しいスケジュールを確認したい方は、希望の学校に問い合わせてみましょう。
年間カリキュラム一例
東京医学技術専門学校の夜間課程を例にとると、毎年のカリキュラムは次のようなものです。
3年間のカリキュラムの一例 | |
1年次 | 化学・生物・物理・数学・英語などの基礎学を履修し、2年次の専門科目に備える |
2年次 | 専門科目の実習と講義が始まり、臨床検査技師としての基礎技術を学ぶ。また、3年次の実習に向けて実践的な技術や実際の患者さんへの対応方法なども学ぶ |
3年次 | 3年次の前期は昼間に医療現場で臨地実習を行う。後期は国家試験に向けた特別講義や模擬試験を行う |
年間カリキュラムの流れや国家試験対策・就職サポートの内容などは、学校により異なります。
気になる方は、希望の学校に問い合わせるかホームページを参考にしましょう。
臨床検査技師専門学校の夜間課程に必要な学費
臨床検査技師の夜間課程で必要になる学費は次のとおりです。
夜間課程学費 | 入学金 (1年次のみ) |
授業料 | 実習費 | 初年度合計 |
東京医学技術専門学校 | 30万円 | 55万円 | 35万円 | 120万円 |
京都保健衛生専門学校 | 30万円 | 55万円 | 35万円 | 120万円 |
ここでは、働きながら通えることや多様な出会いがあることなど、夜間課程へ入学するメリットについて触れていきます。
働きながら通える
夜間課程の授業があるのは夕方から夜間です。
学費や生活費の準備に不安がある人でも、働きながら学べます。
とはいえ、働きすぎて疲れ切ってしまうことは避けなければなりません。
学業に支障が出ないようにスケジュールを管理することが大切です。
自分の許容量を考えながら、無理のない学業と仕事の両立をめざしましょう。
多様な出会いがある
夜間課程の学生には、多様な出会いがあります。
年齢層も幅広く、高校卒業者・大学卒業者・社会人の方など、さまざまな経歴を持つ人が入学するためです。
若い学生が年上の学生を慕い、年上の学生が若い学生の相談役になるといった形ができることもあります。
さまざまな年齢やキャリアの人と関わることで、臨床検査技師の知識だけでなく、社会人としての人間性も養えるでしょう。
臨床検査技師は夜間課程に通えば社会人でも働きながらめざせる
臨床検査技師をめざしたいけれど、家庭の事情や金銭面の不安などのため、学校に通うのが難しいと悩んでいる人もいるでしょう。
しかし、臨床検査技師の専門学校には夜間課程を設置しているところもあります。
夜間課程の授業は夕方以降に実施されるため、社会人でも働きながら通学できます。
働きながら資格取得をめざしたいという方は、夜間課程を検討してはいかがでしょうか。