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保健師への志望動機にもう悩まない!志望動機のポイントをご紹介

保健師の転職を考えている人のなかには、どうやって志望動機を作成すれば良いか迷っている方もいるでしょう。
保健師の採用枠は少ないので、より印象的な志望動機で自身をアピールして、確実に採用を得たいものです。

今回は、保健師として働く施設ごとの、志望動機例を紹介します。
また、看護師から転職する際の志望動機例もピックアップしています。
すぐに使える例文になっているので、ぜひ参考にしてみてください。

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保健師の就職面接で伝えるべき志望動機とは

保健師の就職面接で伝えるべき志望動機とは

保健師はそもそもの募集枠が小さい職種のため、ポジションに空きが出にくいと考えられます。
転職活動では倍率が高く、競争が激しくなる可能性があります。
転職活動をする人の大部分が保健師の資格を持っており、ほぼ同じ条件下で採用枠を狙うため、他の受験者に差をつけるためにも志望動機は最大のアピールポイントです。

そこで、保健師になるための採用選考の際に訴えたい、志望動機に欠かせないポイントを紹介します。
例文を活用しながら、自身の体験や思いを盛り込んで、オリジナリティーあふれる志望動機文を作りましょう。

新卒では保健師の志望動機を明確にすることがカギ

保健師になるには、看護師資格と保健師資格、両方の国家資格が必要です。
保健師資格試験の受験には看護師資格が条件となるため、保健師志望の人は必ず看護師資格も持っておく必要があります。

新卒で保健師を志望する場合、なぜ看護師ではなく保健師になりたいのかを明確にしておくようにしましょう。

看護師が病気や怪我の人に治療や診療補助を行う のに対し、保健師は健康な人も含めたすべての人に病気予防などを行います。
看護師と保健師では仕事内容が異なることを意識して、保健師を志したきっかけや動機を具体的に考えておきましょう。

過去の経験は保健師へのアピールポイントに!

あいまいな志望動機では熱意や意欲を伝えられないだけでなく、他の応募者と重複してしまい、強い印象を与えられない可能性もあります。
自分が過去に経験したことを結びつけて、自分だけの志望動機を作りましょう。

実際の経験との関わりのなかで、なぜ看護師ではなく保健師になりたいのかを強調できれば、採用担当者の記憶に残る可能性も高まります。

保健師の志望動機で使える例文集

志望動機はダラダラ長く話すのではなく、要点をしっかり押さえるのがポイントです。
結論・根拠・なぜこの志望先なのかの順で、簡潔に話すようにしましょう。
以下に保健師の志望動機の回答例を3つ紹介します。

例文1

私が保健師を志望したきっかけは、祖母の死にあります。
祖母はがんで若くして命を落としました。
がんを早期発見できていれば、祖母はもっと長く生きられたのにと悲しい気持ちになり、病気を予防する仕事に就きたいと強く思いました。
医療系のなかで病気予防に携われる職種として、保健師の仕事に興味を持つようになりました。
保健師になったら予防医学の知識を人々に広げ、地域に貢献したいと思っています。

例文2

健康の根幹に欠かせない病気予防を提供できる仕事をしたいと思い、保健師を志望しました。
私は、病気を繰り返し辛そうにしている祖父の姿を、たびたびそばで目にしてきました。
常に「早く治ってほしい」と願いながら接してきましたが、あるとき、病気を治すのではなく、そもそも病気にならなければ良いのだと気付きました。
これが病気予防に興味を持ったきっかけです。

貴院を志望したのは、予防医学への理解が深く、先進的な研究を推進しているからです。
学生時代にバレー部で身につけた粘り強さを活かし、保健師になってからも常に学ぶことを忘れず、多くの人の健康を守りたいと思っています。

例文3

高齢化社会を迎える日本で、今後大切なのは治療だけではなく予防だと思い、保健師をめざしました。
少子高齢化では、病院や医師が足りなくなることが心配ですが、病気にならず健康に過ごせる人が増えれば、この問題は解決に向かうと思います。

大学時代は世界を旅して多くの人と関わり、コミュニケーションには自信があります。
多くの人に健康意識を持たせ、地域に貢献できる保健師になりたいです。

自治体保健師になりたい場合の志望動機

自治体保健師になりたい場合の志望動機

自治体保健師になりたい場合の志望動機について、どのような要素を盛り込むべきか考えてみましょう。

自治体保健師になりたい場合の志望動機の例文

市区町村の保健師は健康状態や年齢に関わらず、すべての地域住民の病気予防や健康管理を行います。

例文1

私は地域で暮らす住民が健康で楽しい暮らしを送れるように、健康維持や生活全般のサポートをしたいと思っています。
私は看護師として病気の患者さんに関わり、病気で苦しむ人の姿を見てきました。

そのたびに、普段から予防することで、多くの方が病気にならずに済んだのではないかと思いました。この町の保健師になり、保健師の立場で健康予防活動を行いたいと考えています。

例文2

私は健康状態や年齢に関係なく、地域のすべての住民が健康に過ごせるようにサポートしたいと思い、保健師を志望しました。

私は高校卒業までこの市で過ごし、街の人々の温かさを知っています。
近年、この市も少子化や人口減少が課題となっており、私は保健師として子育て環境や介護の予防事業に携わりたいと考えています。

市町村や都道府県の特徴を志望動機に盛り込むのもOK

都道府県や市区町村には、課題となっている健康問題や公衆衛生の問題があるはずです。
それらを解決したいという意欲を伝えるのも、志望動機として良い内容になるでしょう。

ただし、地域をよく知る地元以外ではアピールしにくい可能性もあります。
地元以外のエリアで保健師としての就業を検討しているのであれば、しっかり調べたうえで、なぜその地域なのかを明確に伝えられるようにしましょう。

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産業保健師になりたい場合の志望動機

続いて、産業保健師になりたい場合の志望動機を考えていきましょう。

産業保健師とは何かを理解したうえで志望動機を考える

産業保健師は一般企業などに勤務し、従業員の健康管理などに携わります。
健康診断のデータ整理や分析と、それに基づく保健指導、職場の過重労働対策やメンタルヘルス対策などを行い、従業員が健康で安全に働ける職場づくりをサポートします。

産業保健師の志望動機では、働く人の健康を支える視点が鍵になります。
病気にならず元気に働き続けられることの意義と、これまでの経験から自分が貢献できることを考えてみましょう。

例文

看護師として疾病を抱える患者さんと向き合ってきましたが、今後は疾病を未然に防ぐ予防分野に貢献したいと考えています。
病気を予防しいきいきと働ければ、仕事を通して社会貢献を続けることができ、人生にやりがいを持ち続けることができると思うからです。

貴社は従業員一人ひとりの健康に向き合い、一緒に解決するスタンスで健康管理に臨まれていると感じました。
その理念に共感し、今まで培ってきた知識や経験を活かして、予防分野の活動をしたいと思い、志望させていただきました。

ほかの分野での経験は最大のアピールポイント

産業保健師は自治体保健師よりも採用人数が少なく狭き門です。
とはいえ、保健師未経験での採用が不可能なわけではありません。
看護師経験など、ほかの経験を活かして予防分野に貢献できる点は、最大のアピールポイントとなるでしょう。

施設保健師になりたい場合の志望動機

介護施設や学校、子ども関係の施設で保健師として活躍したい場合の志望動機も考えてみましょう。

働きたい分野ごとに志望動機を明確にする

施設保健師をめざす場合は、ケア対象者を見極め、働きたい分野に合う志望動機を用意しましょう。
例えば、孤独死を減らすために介護施設や高齢者施設で働きたい、ネグレクトの子どもをケアするために学校の保健室で働きたいなど、その施設で働きたい理由を明確にする必要があります。

学校保健師の場合は、養護教諭と保健師の違いに対して意見を求められることもあります。
仕事内容が近い職種が在籍する施設に就職したい場合は、その職種との差別化を図り、保健師として自身にできる貢献を具体的にアピールできると良いでしょう。

施設保健師はこれまでのほかの施設での経験が最もアピールできる

施設保健師の志望動機には、ほかの施設での経験をアピールしやすいのが特徴です。
介護施設や学校、子ども関係など、それぞれの施設に合った経験が自分にないか見つめ直してみましょう。

例文

整形外科で看護師として働いていた経験があり、高齢の患者さんとも多く触れ合ってきました。
病院は患者さんの入れ替わりが激しいため、一人ひとりに十分に寄り添えるとはいえません。
もっとじっくりと対象者に深く関わる働き方をしたいと思い、保健師をめざしました。
整形外科で培った経験とスキルを活かして、保健師として入居者をしっかりサポートしたいと思っています。

看護師から保健師になりたい!志望動機の例文集


看護師の経験は保健師の志望動機に大いに利用できます。

看護師としての経験や職歴から、志望動機に活用できるものがあればピックアップしてみましょう。

例文1

地域住民が健康な暮らしを送るためのサポートをしたいと思い、行政保健師を志望しています。
病棟看護師として働くなかで、病気に苦しむ多くの方と関わってきました。
そのたびに、予防医療の知識があれば病気になることもなく、苦しまなくて済んだのではないかと感じていました。
今後は行政保健師として予防医療の大切さを啓蒙したいと思っています。

例文2

私は子育てをしながら10年間小児科に勤務し、学校生活や友人関係の悩みを抱えている多くの子どもたちに出会いました。
しかし、病院では治療が済むと患者さんとの関わりはなくなります。
子どもたちの悩みに応えるためには、長期的に子どもたちと関わり、守れる立場でなければならないと、学校保健師として働きたいと考えるようになりました。

小児科で培った知識と経験を活かし、学校保健師として子どもたちをサポートしたいと思っています。

<NG例文・訂正文>
看護師経験をマイナスにとらえ、ネガティブな印象を与える志望動機は好ましくありません。
例えば、「看護師はハードワーク過ぎるので保健師を志した」という表現です。
NG例文と訂正文を紹介します。

NG例文

私は慢性期病院の看護師をしており、高齢者がもっと早くから健康に意識を向けて予防すれば、入院する必要がないと思うことが多くあり、保健師を志望しました。
看護師時代はバタバタしており多忙だったので、ゆったりと健康維持や病気予防に向けた取り組みをしていきたいです。

訂正文

私は慢性期病院の看護師をしており、入院患者さんに多く関わるなかで、高齢者にもっと早くから病気予防の知識を提供すれば、病気になって苦しむ人が減るのではないかと感じてきました。
地域住民の人に病気予防を広めたいと、この町の保健師を志望しました。

看護師時代は一人の患者さんと短期間でしか向き合えなかったので、今後は保健師として一人ひとりとしっかりと向き合って、健康維持や病気予防のサポートをしたいと思っています。

保健師としての採用されるために、志望動機を明確にしよう

保健師として採用されるためには明確な志望動機が必要です。
保健師の立場や働く施設によっても訴えるべき志望動機は異なり、また一人ひとりの経験によってもアピールできるポイントが変わってくるでしょう。

今回はさまざまな状況の人に合わせた保健師志望動機の例文を紹介しました。
ぴったりな例文を見つけたら、自分だけのオリジナルな要素を加えて、エントリーや面接の際にぜひ利用してください。

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執筆者について

情報かる・けるは、医療・介護従事者として働いている方や、これから目指す方の「知りたい」に応えるメディア。 全国61,000件以上の求人を扱う弊社スタッフが、編集部として情報発信! “いい仕事が見つかる・いい仕事を見つける”ための、有益なコンテンツをお届けします。 https://x.com/karu_keru

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