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介護職員初任者研修は働きながら取得可能?スケジュールやデメリットも解説

介護職員初任者研修は、働きながらの取得が可能です。
とはいえ、プライベートタイムを勉強にあてる必要があるうえ、本業との両立ができるか、負担が大きすぎないかなど、不安に思う人もいるでしょう。

本記事では、介護職員初任者研修を働きながら取得する際の受講スタイルや、メリット・デメリット、無料で受講する方法などを解説します。
介護職員初任者研修の取得を考えている人は、働きながら勉強するイメージを持つためにも参考にしてください。

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介護職員初任者研修は働きながら取得可能

介護職員初任者研修は働きながら取得可能

介護職員初任者研修は介護職の登竜門とも呼ばれる資格です。
厚生労働省が定めたカリキュラムで、講義と演習を計130時間、修了評価を1時間 受けることで資格を取得できます。
介護の基礎を習得でき、無資格よりも待遇が良くなる傾向があり、働きながらの取得も可能です。

介護職員初任者研修は、次の二とおりの受講スタイルで、働きながら資格取得できます。

  • 通学
  • 通信と演習

働きながら資格取得をめざすために、どちらの受講スタイルが良いかイメージしてみましょう。

通学|土日や夜間など生活スタイルに合わせた受講スタイル

勤務終了後の時間や休日を利用し、講義や演習をすべて通学で受講するスタイルです。
スクールによって異なりますが、主に次のようなコースが用意されているでしょう。

  • 土日コース
  • 土曜コース
  • 日曜コース
  • 平日コース

通学回数は週1や週2から選択でき、曜日固定で通うのが一般的です。
土日の休日に集中して勉強したい人は土日コース、プライベートの休日も確保したい人は日曜コースなど、生活スタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。
資格取得まで、通学回数が週2の場合は約3ヵ月、週1の場合は約4ヵ月 とされています。

通信と演習|好きなタイミングで柔軟に勉強する受講スタイル

通信と演習を組み合わせる受講スタイルは、自分のペースで隙間時間に勉強できます。
130時間のカリキュラムの内容には演習も含まれており、通信で完結することはできません。
厚生労働省が定める40時間30分を通信、89時間30分を演習(通学) で受講することになります。

通学が少なく通信教育を利用できることで、寝る前や通勤時などの隙間時間を活用できるでしょう。
通学は15日程度のため、週に1日通う場合は3〜4ヵ月で資格取得できるでしょう。
通学回数も調整しやすく、働きながら無理なく資格取得ができます。

介護職員初任者研修は独学のみでは取得不可

前述したように、介護職員初任者研修には講義と演習があるため、本や動画などでの独学のみでは修了できません。
下記のカリキュラムのうち、89時間30分は演習が必要です。

  • 職務の理解
  • 介護における尊厳の保持・自立支援
  • 介護の基本
  • 介護・福祉サービスの理解と医療との連携
  • 介護におけるコミュニケーション技術
  • 老化の理解
  • 認知症の理解
  • 障害の理解
  • こころとからだのしくみと生活支援技術
  • 振り返り

演習では、食事介助や洗髪など の介護現場に必要な実技を習得します。
実践経験を積む必要がある資格であり、独学は不可能です。

介護職員初任者研修を働きながら取得する2つのケースの特徴

介護職員初任者研修を働きながら取得するのは、介護職へ就職後、もしくは介護職への転職前が考えられます。
どちらのタイミングでも資格取得は可能ですが、それぞれのケースで特徴があります。

介護職へ就職後に働きながら取得

介護職へ無資格で就職し、働きながら取得するケースでは、介護現場で実践を積みながら勉強を進められるのがメリットです。
講義内容をインプットし、現場の実践でアウトプットできるため、効果的に学ぶことができるでしょう。

また介護の職場では、資格取得の重要性に理解があります。
事業所によっては、勤務時間内に資格取得の勉強時間を提供してもらえたり、取得にかかる費用を負担してもらえたりする場合もあります。
資格取得支援制度がある事業所に就職すれば、介護職として働きながら、効率よく資格取得をめざすことができる でしょう。

介護職へ転職前に働きながら取得

介護職へ転職する前に働きながら取得するケースでは、休日を活用する忙しさはあるものの、固定の給料を得られるため収入の心配は少ないでしょう。
通信講座も活用すれば、効率よく勉強を進められます。

また、介護職の勉強をとおして、「自分には向いていないかも」と思った場合には、転職先を考え直せます。
介護業界へ転職する前に、まずは資格の勉強をしてみて、あらためて介護業界をめざすべきか検討するのも一案でしょう。

ただし、現職からの資格取得支援は受けられない可能性が高いため、自分で計画的に進める必要があります。
また、転職を前提とした勉強となるため、今の仕事に支障を来さないよう十分配慮することも大切です。

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介護職員初任者研修を働きながら取得するメリット

介護職員初任者研修を働きながら取得するメリット

介護職員初任者研修を働きながら取得するためには、大変な場合もありますが、以下のようなメリットもあります。

  • 転職先の幅が広がる
  • 無資格より有資格のほうが給料が高い
  • 介護職への転職が向いているかどうか検討できる
  • 稼ぎながら資格取得ができる

それぞれ詳しく解説します。

転職先の幅が広がる

介護職は無資格でも働けますが、有資格者のほうが求人数が多く、転職先の幅が広がります。

職場 無資格 有資格
介護施設 ⚪︎ ⚪︎
訪問介護 × ⚪︎

無資格の場合、身体介護は有資格者の管理の元でしか行えませんが、介護職員初任者研修を取得すると単独で身体介護ができます。
生活援助や通院介助に加えて、身体介護もある訪問介護で働くには、資格が必要 です。
介護職員初任者研修を取得すると、より多くの求人から転職先を選べるでしょう。

無資格より有資格のほうが給料が高い

介護職員初任者研修を取得すると、無資格者よりも給料が高くなるメリットがあります。
下表は、介護職員初任者研修者と無資格者の令和4年度の平均給料です。

  平均勤続年数 令和4年12月
介護職員初任者研修 8.0 302,910
保有資格なし 5.3 270,530

参考:令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要

介護職員初任者研修資格を保有している人の平均給料は、保有資格なしの平均より32,380円高いです。
資格の有無で基本給が違う場合や、基本給は同額でも手当で増額している場合など、事業所によって異なりますが、有資格のほうが高い 収入を得られるでしょう。

介護職への転職が向いているかどうか検討できる

介護業界に転職する前に介護職員初任者研修を取得する場合、介護の仕事が自分に向いているか検討できるのはメリットでしょう。
未経験から介護職へ転職すると、就業後に「思っていたのと違った」「向いていなかった」と感じる可能性があります。
現職を続けながら資格取得すれば介護職への適性が判断でき、また仕事のイメージが持てるためキャリアチェンジも成功しやすいでしょう。

稼ぎながら資格取得ができる

本業の収入を維持しながら資格取得をめざすことで、経済的な不安が減り、安心して勉強に励むことができます。
介護職員初任者研修の資格取得のために退職すると、失業手当は受け取れるものの安定した収入を得ることが難しく、学習に集中することができないでしょう。

また、離職して資格取得をめざす場合は、不合格のリスクも考えなければなりません。
対して、働きながらであれば、不合格でも継続して本業収入が得られる安心感 があります。

介護職員初任者研修を働きながら取得するデメリット

一方で、介護職員初任者研修を働きながら取得するのは、次のデメリットもあります。

  • プライベート時間が減る
  • 求職者支援制度を受けられず費用は自己負担

デメリットも含めて、働きながらの資格取得を検討すると良いでしょう。

プライベート時間が減る

仕事をしながら介護職員初任者研修を取得するには、プライベートの時間を削って勉強時間を確保する必要があります。
特に、通学や演習は受講する曜日や時間が決まっているため、プライベートの時間を取りにくくなるでしょう。

勤務と並行して勉強するのは大変なものです。
外せない業務で受講が難しいケースも想定されるため、急な都合で休んでも振り替えができるスクールを選ぶと良いでしょう。

求職者支援制度を受けられず費用は自己負担

働きながら資格取得する場合、求職者支援制度を利用することができず、受講費用が自己負担になる可能性があります。
求職者支援制度とは、介護職員初任者研修の講義を無料で受けられたり、該当者は月に10万円の給付金が受け取れたりするハローワークの制度です。
働きながらの資格取得は、求職者支援制度の対象外であるため、受講費用は原則自己負担となります。

介護職員初任者研修を働きながら無料で取得する方法

介護職員初任者研修を働きながら無料で取得する方法

原則、働きながら介護職員初任者研修を取得する場合には受講費用がかかりますが、無料で取得できる方法もあります。
以下のような方法が考えられ、知っておくこと経済的なメリットにつながるでしょう。

  • 無料講座を提供しているスクールに通学する
  • 資格取得支援がある勤務先で働く
  • 自治体の資格取得支援を利用する
  • 退職してハローワークの求職者支援制度を利用する

ハローワークの求職者支援制度は離職しないと受けられませんが、在職中でも受講費用を無料にできる手段があるため、検討してみてください。

無料講座を提供しているスクールに通学する

スクールによっては無料講座を提供しているため、キャンペーンや特待生の条件などを調べてみると良いでしょう。
例えば、介護職の人材紹介サービスを提供しているスクールでは、併設された人材紹介サービスを利用することを条件に、資格取得の受講費用が免除される場合があります。
就職支援も受けられるので、すぐに転職したい人にはおすすめです。

資格取得支援がある勤務先で働く

資格取得支援制度がある勤務先を選ぶと、自己負担なしで講座を受講できる場合があります。
支援制度の内容は勤務先によって異なりますが、特に介護の職場では資格の重要さが理解されているため、前向きにサポートしてもらえる可能性が高いでしょう。
受講日の勤務扱いや、受講費用の負担、資格取得後の給料アップなど、事業所の支援制度を確認して転職先を探すのもおすすめ です。

自治体の資格取得支援を利用する

自治体によっては、資格取得支援を提供しており、受講費用の援助を受けられます。
例えば、東京都社会福祉協議会では、令和5年に介護職員初任者研修を無料で提供しました。
資格を取得することで、介護職への就職サポートも受けられます。

受講費用は全額無料だけでなく一部負担のケースもあり、自治体によってさまざまです。
居住地の自治体で支援制度があるか、支援の対象者に該当するかなど、情報収集をしてみましょう。

退職してハローワークの求職者支援制度を利用する

ハローワークでの求職者支援制度は退職者向けで、労働の意思、訓練の必要性などの条件に該当していれば利用できます。
テキスト代は自己負担ですが、受講費用が無料になるため、離職中の人にはありがたい制度です。

ただし、離職していて条件に該当するからといって、全員が制度を利用できるわけではありません。
高い倍率のなか、面接や筆記試験を突破した人のみが受講できるため、資格取得までのハードルがやや高いといえるでしょう。

介護職員初任者研修を働きながら受講するなら生活スタイルに合わせて

介護職員初任者研修は働きながらでも取得できますが、本業とプライベートとのバランスを取る必要があります。
勉強の負担が大きすぎることで疲労が溜まり、本業に支障が生じては大変です。

「土日に集中する」「平日に通信講座を受ける」など、生活スタイルに合わせて講座を選ぶと良いでしょう。
また、働きながら無料で受講する方法もあります。
資格取得に前向きな人は調べてみましょう。

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執筆者について

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