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介護職員基礎研修とはどのような資格?廃止された理由やおすすめの資格を紹介

介護職員基礎研修は、介護職員の知識とスキルの向上を目的とした過去の研修制度です。
2006年に開始されましたが、2013年度より廃止になりました。

この記事では、介護職員基礎研修の内容や廃止理由、おすすめの資格や介護福祉士を取る方法を紹介します。

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介護職員基礎研修とはどのような資格?

介護職員基礎研修とはどのような資格?

介護職員基礎研修は、介護に欠かせない基本知識や技能を学び、実技演習などを通じて介護職員の知識やスキルの向上をめざす過去の研修制度です。
360時間の講義と140時間の実習を合わせた500時間の内容となっていました。

介護職員基礎研修修了者は、介護老人福祉施設などで働けるだけでなく、訪問介護事業所にてサービス提供責任者となることも認められていました。
しかし、2013年度よりこの制度は廃止 されています。

介護職員基礎研修が廃止された理由

介護職員基礎研修が廃止された最大の理由は、介護に関する資格が複数あり、学習内容の重複が見られたことです。
資格の乱立により、どの資格を取ればキャリアアップできるのかが明確ではなくなってしまっていました。

また、介護福祉士国家試験を受験するためのルートが複数ある状況に対し、知識や技術のばらつきが出ないように一本化する必要があったことも廃止理由の一つです。
現在では、受験ルートが簡素化されたことで、一定水準を超える知識と技術を習得した者のみが受験資格を得られるようになりました。
これにより、介護福祉士へのキャリアアップが明確になったともいえるでしょう。

介護職員基礎研修の廃止後

介護職員基礎研修の廃止後は、介護職員基礎研修とホームヘルパー1級の内容が、介護福祉士実務者研修にまとめられています。
さらに、ホームヘルパー2級が廃止され、介護職員初任者研修になりました。

これにより、現在では介護福祉士をめざすルートは、介護職員初任者研修、介護福祉士実務者研修の順に受けるというキャリアパスに一本化されています。

介護職員基礎研修以外の介護職員としておすすめの資格

介護職員基礎研修以外に介護職員としておすすめの資格は、どういったものがあるでしょうか。
ここでは、介護職におすすめの資格を紹介します。

介護職員初任者研修

介護職員としておすすめの資格は、介護職員初任者研修です。
介護職員初任者研修を受けると、単独での身体介護が認められるだけでなく、訪問介護でも介護職員として働けるようになるからです。

介護職員が身につけるべき基礎的な内容がまとめられているので、これまでに介護業界で働いた経験がない人は、介護職員初任者研修から受けることをおすすめします。
資格がなくても介護施設で働くことはできますが、食事や入浴などの身体介護を単独で行う場合には、介護職員初任者研修を修了していることが条件とされています。

介護福祉士実務者研修

介護職員初任者研修を修了したら、続いて介護福祉士実務者研修を受講しましょう。
介護職員初任者研修に合格した人が、次にめざす資格だからです。

介護福祉士実務者研修では、より質の高いサービスが提供できるようになることを目的としています。
介護職員初任者研修の上位という位置づけで、さらに専門性が高い知識や技術を身につけることが可能です。

介護福祉士

介護福祉士実務者研修まで修了したあとは、介護福祉士にチャレンジしましょう。
介護関係で唯一の国家資格 で、取得する難易度が高い資格となっています。

取得すると介護に関する豊富な経験や技術があるとみなされ、現場の介護職員に対して教育や指導を行うリーダーとして働くことができます。
そのため、取得できれば転職活動で有利となるだけでなく、待遇への良い影響も期待できるでしょう。

介護職員基礎研修を修了して介護福祉士を取得する方法

介護職員基礎研修を修了して介護福祉士を取得する方法

介護職員基礎研修を修了して介護福祉士を取得するには、どういった方法があるでしょうか。
ここでは、取得方法を紹介します。

実務者研修を受ける

介護職員基礎研修を修了している場合、介護福祉士を取得するには、実務者研修を受ける方法があります。

介護福祉士試験の受験にあたっては、3年以上の実務経験を行ってから、6ヵ月以上の実務者研修を修了することが条件という実務経験ルートがあります。
介護職員基礎研修修了者であれば、実務者研修と重複している内容が受講免除となるため、時間や費用の削減が可能です。

喀痰吸引等研修を受ける

介護職員基礎研修を修了していれば、喀痰吸引等研修を受ける方法でも介護福祉士試験の受験資格が獲得可能です。

痰の吸引や経管栄養を行う介護職員を育成するための喀痰吸引等研修 を受けると、実務者研修を修了したことになります。
そのため、3年以上の実務経験の期間を経てから介護職員基礎研修を修了し、喀痰吸引等研修を受けると介護福祉士の受験資格が得られるのです。

介護職員基礎研修は廃止されたが別の資格でキャリアアップしよう

介護職員基礎研修は、介護職員のスキル向上を目的とした過去の研修制度です。

介護職員基礎研修のほかにも資格が乱立した時期があり、介護職員が能力を高めるためにはどの資格を取得するべきかわかりづらい状況があったため、廃止されました。

現在、介護職員におすすめの資格は、介護福祉士や介護福祉士実務者研修、介護職員初任者研修です。
この記事を参考に、介護職員基礎研修ではない別の資格でキャリアアップをめざしてみてください。

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