
あん摩マッサージ指圧師は、体の痛みやこりなどの症状を緩和させるために、押し、揉み、叩きなどのマッサージをする仕事です。
病院や治療院での施術のほかに、企業内のヘルスキーパーとして働くなど、活躍の場は多岐に渡ります。
そんなあん摩マッサージ指圧師ですが、めざす前に、給料などの条件はあらかじめ知っておきたいところです。
この記事では、あん摩マッサージ指圧師の月給や年収の平均や開業した場合について紹介しています。
ぜひ参考にしてください。
目次
あん摩マッサージ指圧師の平均年収と月給を紹介
平成27年度国勢調査、令和3年賃金構造基本統計調査、ハローワーク求人統計データの結果を参照し、あんまマッサージ指圧師が属している職業分類(あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師)の統計情報を以下の表にまとめました。
就業者数 | 119,920 人 |
労働時間 | 162 時間 |
賃金(年収) | 423.4 万円 |
年齢 | 37.7 歳 |
求人賃金(月額) | 25.5 万円 |
厚生労働省の「令和2年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」によると、あん摩マッサージ指圧師の就業者数は、2010年の104,663人より毎年増え続けています。
毎年就業者数が増えていることから、あん摩マッサージ指圧師の需要は高まっているといえるでしょう。
あん摩マッサージ指圧師は国家資格のため、受験資格を得るために大学や専門学校などの養成機関にて3年以上勉強する必要があります。
全国の養成機関のある学校を知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
あん摩マッサージ指圧師が開業した場合の年収は?
あん摩マッサージ指圧師は、独立開業して自分のお店を構えられることが大きな特徴です。
広い場所や特別な機材は必要なく、自分一人だけで開業できるため、開業資金を抑えられます。
開業の場合の給料は事業により大きく異なる
独立開業の場合、事業の売上がそのまま給料に直結するため、勤務の場合と異なり事業ごとに差が大きくなります。
東洋療法学校協会の調査によると、開業した場合の平均月額は10万円未満が最も多く、割合は全体の35.5%でした。
つまり、単純計算で年収で120万円以下です。
また、勤務の場合15~25万円の層が約55%と半分以上を占めるのに対し、開業の場合は約15%程度に留まります。
一方で55万円以上の割合は、勤務の場合1.0%にも満たないのに対し、開業の場合は6.4%と高い数値になっています。
平均年収で考えると600万円以上です。
あん摩マッサージ指圧師は自営が多い
厚生労働省の職業情報サイトによると、あん摩マッサージ指圧師は半数以上が自営・フリーランスで働いているというアンケート結果が出ています。
病院や治療院などの施設で実務経験を積み、スキルアップや開業の資金を貯めながら独立開業の準備をするのが一般的です。
独立開業となると、あん摩マッサージ指圧師の知識だけではなく、お店を経営する能力も必要となり不安定な部分もあるかもしれません。
しかし、開業したお店が軌道に乗れば、正社員で勤務してもらえる給与以上に収入を増やせるでしょう。
給料と将来性を確かめ、国家資格のあん摩マッサージ指圧師をめざしてみよう
あん摩マッサージ指圧師は国家資格を持った医療従事者です。
病院や治療院のほかにも、介護施設などでも働けるため、将来性は明るいといえるでしょう。
高齢化が進んでいる現在では、介護施設などでも利用者が増えており、需要は高まっています。
また、通所介護事業所には機能訓練指導員と呼ばれる人材の配置が義務付けられており、あん摩マッサージ指圧師も指導員になることが認められています。
ほかにも5年以上かつ900日以上の実務経験を積むことで、介護支援専門員(ケアマネジャー)の受験資格を得ることも可能です。