医療ソーシャルワーカー(MSW)とは、病院などの医療機関で働く、社会福祉士や精神保健福祉士のことです。
医療ソーシャルワーカーのユニフォームは、特定のものが決まっておらず医療機関によりさまざまです。
本記事では、医療ソーシャルワーカーの服装別の特徴や、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
医療ソーシャルワーカーとして好みの服装で働くことができるのかも解説しているので、「できれば好みの服装で働きたい」と考えている方は、ぜひこのまま読み進めてください。
目次
医療ソーシャルワーカー(MSW)の服装
医療ソーシャルワーカーは、一般的にどのような服を着用しているのでしょう。
MSWが求めるユニフォームの要素に関する研究を参考に、医療ソーシャルワーカーが職場で着用している服装の着用割合と、服装別の特徴を解説します。
服装の種類 | 着用割合 | 特徴 |
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白衣 | 48%(13人) | 全身が白色で統一されている衣服。ここでの白衣は丈の長いドクターコートタイプのことを指す |
ポロシャツ | 15%(4人) | 襟があり胸元に2〜3個ボタンが着いた半袖シャツ |
ケーシー | 11%(3人) | タートルネックのような立ち襟と短い丈、半袖が特徴の医療ウェア |
スーツ | 7%(2人) | 上衣(ジャケット、ブラウスなど)と下衣(パンツ、スカートなど)がセットになっている服装 |
その他 | 19%(5人) | Vネックと半袖が特徴であるスクラブや、女性専用のワンピース型白衣などを採用している職場もある |
出典:結果④|MSWが求めるユニフォームの要素に関する研究)
最も多いのが白衣で48%という結果となりました。
MSWの半数は白衣を着用していると推測できるでしょう。
医療ソーシャルワーカーは好みの服装で働ける?
医療ソーシャルワーカーとして就職後、好みのユニフォームに変更してもらうことは難しいでしょう。
好みのユニフォームで働きたいのであれば就職前に下見をすることをおすすめします。
ここからは、下見をしたほうがいい理由と、好みのユニフォームに変更しにくい理由を解説します。
就職前に職場を下見しよう
自分の好みの服装で働きたい場合は、就職前に下見をしましょう。
求人を募集している医療機関であれば、事前に見学できる場合があります。
見学の際には、MSWの服装とともに、以下のような内容を確認しておくのも良いでしょう。
- 「MSWのユニフォームはどのような種類を採用していますか」
- 「MSWのユニフォームは今後変わる予定はありますか」
MSWの意見でユニフォームを変えてもらうのは難しい
MSWのユニフォームを決めるのは、経営者や総務であるケースが見られます。
その場合、現場で働くMSWの意見でユニフォームを変更してもらうことは、難しいといえるでしょう。
実際に、MSWが求めるユニフォームの要素に関する研究を参考に、ユニフォーム採用決定者を確認すると次の結果となっています。
- 経営者:48%(13人)
- 総務:22%(6人)
- MSW:11%(3人)
以上の結果からも、MSWの意見でユニフォームを変更してもらうのは難しいといえるでしょう。
現在の職場や転職先のユニフォームをどうしても変更したい場合は、まずはユニフォームを変更してほしい明確な理由を決めましょう。
そして、賛同してくれる人を募り経営者や総務に意見をすれば、変更してもらえる可能性があるかも知れません。
医療ソーシャルワーカーの服装別メリット・デメリット
ここからは、MSWの服装別のメリット・デメリットを解説します。
定番のドクターコートタイプの白衣
ドクターコートタイプの白衣は、MSWだけでなく医師や薬剤師などの定番ユニフォームです。
ドクターコートタイプの白衣のメリット・デメリットは次のとおりです。
ドクターコートタイプの白衣のメリット・デメリット | |
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メリット |
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デメリット |
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気軽に着用できるポロシャツ
ラフに着用できるポロシャツのメリット・デメリットは次のとおりです。
ポロシャツのメリット・デメリット | |
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メリット |
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デメリット |
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ちなみに、ポロシャツの代表的な生地である綿は、吸水性・吸湿性に優れていますが乾きにくさが難点です。
汗っかきな方は、乾きやすいポリエステル生地のほうが良いでしょう。
動きやすいケーシー
動きやすさが特徴であるケーシーのメリット・デメリットは次のとおりです。
ケーシーのメリット・デメリット | |
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メリット |
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デメリット |
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白衣よりもカジュアルでストレッチ性があり動きやすく、スクラブよりもフォーマルな印象を与えられます。
ユニフォームがない医療機関はスーツ
MSWのユニフォームが採用されていない場合に、スーツで業務を行う医療機関もあります。
スーツのメリット・デメリットは次のとおりです。
スーツのメリット・デメリット | |
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メリット |
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デメリット |
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MSWは、さまざまな病棟をまわったり、患者さんのもとを訪れたりとオフィスを出る場面もあります。
そのため、スーツの場合は動きやすいストレッチ性に優れた製品を選択しましょう。
カラーバリエーションが豊富で動きやすいスクラブ
カラーバリエーションが豊富であるスクラブのメリット・デメリットは次のとおりです。
スクラブのメリット・デメリット | |
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メリット |
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デメリット |
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採用しているカラーバリエーションは、医療機関により異なるため注意しましょう。
医療ソーシャルワーカーの服装はある程度決められていると心得よう
ユニフォームだけで決められるほど、転職先選びは簡単ではありません。
しかし、どこに転職しようか判断に迷うときは、ユニフォームの違いに着目するのも一つの方法です。
仕事内容、労働条件、人間関係などさまざまな要素も検討しながら、より良い転職先を探しましょう。