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看護師のシフトの実態を解説|2交代制・3交代制の違いは?

病院ではシフト制を導入していることが多く、看護師の休みは不定期になりがちです。
シフトは2交代制と3交代制があり、どちらが採用されているかによって働き方や生活リズムが違ってきます。

本記事では、看護師のシフト形態や働き方をまとめています。
これから看護師をめざしたい人は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

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看護師のシフト形態は2種類ある

看護師のシフト形態は2種類ある

多くの看護師が働いている大きな病院では、2交代制か3交代制のどちらかのシステムが採用されています。
2つの働き方にはそれぞれメリット・デメリットがあるため、どのようなものかを理解しておくと良いでしょう。

2交代勤務

2交代制は、1日を大きく日勤と夜勤に分けたシフトのことです。
下記は勤務時間の例です。

日勤:9:00~18:00
夜勤:16:00~10:00

夜勤は夕方頃に始まり、日付をまたいで次の日の午前中に勤務終了となります。
拘束時間は半日以上になってしまうものの、途中に仮眠休憩があり、2時間以上まとまって眠る時間が確保されています。
ただし、残業が重なった場合や急患があった場合は、一回の勤務時間が17時間を超えてしまうこともあるでしょう。

2交代制の勤務は年々増加傾向にあり、2000年頃には看護師の職場の1割未満でしたが、現在では4割近くの施設・病院で2交代制を採用しています。

3交代勤務

3交代制では、1日を3つの時間帯に分けて働きます。
各勤務時間も均一的なのが特徴です。
3交代制の例としては、下記のようなシフトがあります。

日勤:9:00~18:00
準夜:16:30~1:30
深夜:0:30~9:30

どのシフトにも1時間の食事休憩が含まれていますが、2交代制と異なり仮眠休憩はありません。

3交代制の職場では、この3つのシフトを組み合わせて働くことになります。
日勤と深夜のシフトが連続しているときは、特殊な働き方になります。
例えば、下記のようなケースです。

1日:日勤
2日:深夜
3日:休み

この場合、日勤を終えたあとに一度帰宅し、その日の深夜0時30分に再び出勤しなければなりません。
6時間ほどの間隔は空いていますが、職場と家の距離が遠いような場合は負担となってしまう可能性もあります。

【シフト形態別】看護師の夜勤・勤務時間スケジュール例

看護師の1週間のシフト例を作成しました。

看護師の勤務スケジュールを具体的にイメージしやすくなると思うので、ぜひ参考にしてみてください。

2交代制の場合

日勤 夜勤 明け 休み 休み 日勤 日勤

2交代制を採用している職場では、平均夜勤回数が月4回ほどになるのが一般的です。

2交代制の場合、夜勤を終えた日は「明け」と呼ばれ、次の日は休みになるように配慮されています。
仕事に慣れてくると明けの日を有効に使えるようになり、休みが多いように感じられて、プライベートを充実させられるようになります。

また、勤務パターンも2パターンしかないため、3交代よりも生活リズムを作りやすいのも特徴の一つです。

3交代制の場合

日勤 深夜 休み 日勤 日勤 準夜 休み

3交代制の勤務の場合、毎月8回(準夜4回、深夜4回)ほど夜勤勤務をすることになります。

夜勤回数だけ見ると2交代制の倍以上となりますが、1回の勤務時間が短いので2交代制の場合ほど集中力を必要としません。
日本看護協会が実施した実態調査によると、2交代制でのヒヤリハット率は40〜45%であるのに対し、3交代制では15〜20%でした。
つまり、勤務時間が長くなればなるほど医療事故を起こしやすくなるのですが、3交代制はその防止に寄与しています。

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看護師のシフトは2交代と3交代でどちらが良いの?

2交代制と3交代制には、各々メリット・デメリットがあります。
どちらが良いというわけではなく、自分の体質や望むライフスタイルに合わせて勤務形態を選択することが重要です。

メリット デメリット
2交代制 ・まとまった休みを取りやすいためプライベートを充実させやすい
・夜勤回数を少なくできる
・勤務時間が長いため、長時間の集中力を必要とする
・必ず仮眠休憩が確保できるわけではない
3交代制 ・勤務時間が短いため、2交代制ほど集中力を持続させなくて良い ・まとまった休みを取りにくい
・日勤のあとに深夜勤務の日は再出勤が必要

ここで、注意してほしいのが休憩時間です。
3交代制では食事休憩、2交代制では仮眠休憩がありますが、看護師の仕事は緊急度が高いため、急患や病棟の状況によっては休憩時間を十分に確保できなくなることもあります。

休憩が取れなかった場合、勤務時間は3交代制なら8時間程度ですが、2交代制ではかなり長時間の集中力が必要となります。
必ず休憩が取れるわけではないことを念頭に置いておきましょう。

看護師は希望どおりに休みを取れる?

看護師の休みの取り方は職場によって異なり、これといったルールがあるわけではありません。

シフトは看護師長や事務長が作成するのが一般的です。
その場合、シフトの休み希望を事前に伝えておけば、考慮してもらえる可能性があります。
希望がすべて通る職場もあれば、毎月3回までと休み希望が制限されているところもあり、希望通りに休みが取れるかどうかは職場次第です。

看護師のシフトはいつ頃決定する?

看護師のシフトは、前月の下旬にはわかる職場が多いと思われます。
シフトを作成する看護師長や事務長の忙しさによっては、月末ぎりぎりになってしまう職場もあるでしょう。

また、休みを取っても、職場の繁忙状況や欠員などで出勤しなければならなくなることも看護師にはあり得ます。

なお、日本看護協会の看護師実態調査では、看護師の平均年間休日は120〜130日の病院が最も多いという結果が出ています。
令和2年の厚生労働省の調査によると、日本で働く人全体の平均年間休日は116日なので、休日が年間120日以上あるならば多く休めていることになるでしょう。

看護師は自分にあったシフト形態の職場を選択しよう

看護師のシフトは2交代制と3交代制の2つの勤務形態に分かれていますが、各々にメリット・デメリットがあります。

いずれのシフトにも夜勤があるため、生活リズムが崩れてしまいがちです。
看護師が必要とされる職場には夜勤がない場合もあるので、日勤のみの職場を検討してみるのも良いでしょう。

自分の体質や望むライフスタイルに合った働き方を選ぶことが大切です。

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執筆者について

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