毎年2月に行われる看護師国家試験。
受験資格や出題科目、配点などを知りたい看護学生に向けて、看護師国家試験の概要をまとめました。
看護師国家試験を控えている学生は、最後まで読んで参考にしてみてください。
目次
看護師国家試験の概要

看護師国家試験の受験資格や合格率、試験科目などについて解説します。
受験資格
看護師国家試験の受験資格は、以下のいずれかに該当する人が有します。
- 大学で看護師になるのに必要な学科を修めて卒業した人(卒業見込みの人も含む)
- 文部科学大臣の指定を受けた学校(専門学校など)において、3年以上、看護師になるのに必要な学科を修めた人(卒業見込みの人も含む)
- 都道府県知事の指定を受けた看護師養成所を卒業した人(卒業見込みの人も含む)
- 3年以上業務に従事している准看護師
- 高等学校あるいは中等教育学校を卒業している准看護師で、大学や学校、養成所において2年以上修業した人(修業または卒業見込みの人も含む)
試験地
看護師国家試験の試験地は、北海道、青森県、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、沖縄県の12都道府県です。
合格率
看護師国家試験の合格率は、過去7回の平均で89.87%となっています。
また、新卒のみの場合は、過去7回の合格率が平均95.25%となっており、全体の平均より高いことがわかります。
試験科目
看護師国家試験の問題は、必修問題、一般問題、状況設定問題の3つに分かれています。
また、試験科目は以下のとおりです。
- 人体の構造と機能
- 疾病の成り立ちと回復の促進
- 健康支援と社会保障制度
- 基礎看護学
- 成人看護学
- 小児看護学
- 老年看護学
- 母性看護学
- 精神看護学
- 在宅看護論および看護の統合と実践
ボーダーライン
看護師国家試験には、合格基準点であるボーダーラインが設けられています。
合格定員が決まっているわけではなく、合格基準点を満たすことで合格できる試験です。
ボーダーラインは、必修問題、そして一般問題と状況設定問題を合わせたものに分けてそれぞれ設定され、両方の得点がボーダーラインに到達することで、看護師国家試験に合格できます。
必修問題は全部で50問出題され、1問1点、ボーダーラインは80%以上(40点)です。
一般問題は全部で130問、1問1点、計130点であり、状況設定問題は全部で60問、1問2点、計120点となっています。
一般問題と状況設定問題の合格基準点は、毎年変動します。
合格発表
看護師国家試験の合格発表は、例年3月25日前後に行われています。
厚生労働省のホームページ内に、合格者の受験番号を掲載する形で発表されます。
2023年に開催される第112回看護師国家試験の合格発表は、2023年3月24日(金曜日)午後2時です。
看護師国家試験に備えて万全な対策を
今回は、看護師国家試験の概要を解説しました。
看護師国家試験には合格定員がなく、ボーダーラインさえ満たしていれば合格できる試験です。
試験に備え、万全な対策を行いましょう。


