看護師国家試験のボーダーライン(以下、ボーダー)とは、試験に合格するための合格基準点です。
本記事では、国家試験ボーダーについて解説します。
過去7年の合格率とボーダーの推移についても触れていくため、試験を控えている看護学生は、ぜひ参考にしてください。
目次
看護師国家試験のボーダーラインとは?
看護師国家試験のボーダーとは、試験に合格するための合格基準点のことです。
国家試験は、必修問題、一般問題、状況設定問題の3つからなりますが、そのなかで以下の2つがボーダーを超えていれば合格となります。
- 必修問題の得点
- 一般問題+状況設定問題の合計点
必修問題のボーダーライン
必修問題は1問1点で、例年変わらず「40点以上/50点」が合格基準点です。
ただし、採点除外となる問題が発生した場合などは、ボーダーが変更されることを留意しておきましょう。
一般問題+状況設定問題のボーダーライン
一般問題+状況設定問題の配点は、次のとおりです。
配点 | 合格基準点/合計点数 | |
一般問題 | 1問1点130点満点 | 〇〇点以上/250点 (合格基準は毎年変動) |
状況設定問題 | 1問2点120点満点 |
一般問題+状況設定問題の合格基準点は 必修問題とは違い、例年変化します。
【2022年】第111回の看護師国家試験のボーダーライン
2022年の必修問題は変わらず「40点以上/50点」が合格基準点です。
一方、一般問題+状況設定問題の合格基準点は「167点以上/250点」でした。
国家試験のボーダーは、例年3月に厚生労働省のホームページ上で発表されます 。
そのため、国家試験前に正確な合格基準点を知ることはできません。
一般問題+状況設定問題の合格基準点の目安に関しては、後述で解説します。
過去7年間の看護師国家試験のボーダーラインと合格率の推移
一般問題+状況設定問題のボーダーは、近年のボーダーの推移を見ることである程度の予測を立てることが可能です。
ここでは、過去7年間における一般問題+状況設定問題のボーダーと合格率の推移を解説します。
ボーダーラインの推移
過去7年間における一般問題+状況設定問題のボーダーの推移は、次のとおりです。
実施回(西暦) | 一般問題+状況設定問題のボーダー |
105回(2016年) | 151点以上/247点 |
106回(2017年) | 142点以上 / 248点 |
107回(2018年) | 154点以上 / 247点 |
108回(2019年) | 155点以上 / 250点 |
109回(2020年) | 155点以上 / 250点 |
110回(2021年) | 159点以上 / 250点 |
111回(2022年) | 167点以上 / 250点 |
合格率の推移
過去7年間における看護師国家試験の合格率の推移は、次のとおりです。
実施回(西暦) | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
105回(2016年) | 62,154人 | 55,585人 | 89.4% |
106回(2017年) | 62,534人 | 55,367人 | 88.5% |
107回(2018年) | 64,488人 | 58,682人 | 91% |
108回(2019年) | 63,603人 | 56,767人 | 89.3% |
109回(2020年) | 65,568人 | 58,513人 | 89.2% |
110回(2021年) | 66,124人 | 59,769人 | 90.4% |
111回(2022年) | 65,025人 | 59,344人 | 91.3% |
過去7年から予想できる看護師国家試験のボーダーラインの目安
過去7年間の一般問題+状況設定問題のボーダーは142点〜167点であり、平均すると155点です。
しかし、上記の点数はあくまで目安です。
ギリギリの点数は狙わず、余裕を持って合格できる点数を狙いましょう。
看護師国家試験のボーダーラインを想定して試験対策を行おう
看護師国家試験に合格するためには、必修問題の得点と一般問題+状況設定問題の合計点が、いずれもボーダーを超えている必要があります。
必修問題のボーダーは、例年「40点以上/50点」です。
一般問題+状況設定問題は毎年変わりますが、過去7年間は「142点~167点」の間で推移しています。
ボーダーを把握して、適切な国家試験の対策を行いましょう。