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看護師は年収1,000万円稼げる?高収入をめざす方法や働き方を紹介

看護師として働いている方のなかには、「このまま働いて年収がアップするのか」と不安に思っている方もいるかもしれません。
看護師は一般的に平均年収500万円程度ですが、転職や開業といった働き方の選択次第では、年収1,000万円もめざせます。

今回は、看護師が年収1,000万円を稼ぐ方法や、おすすめの勤務先について紹介していきます。
年収アップをめざしている看護師の方は、ぜひ参考にしてください。

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看護師は年収1,000万円を稼げる?

看護師は年収1,000万円を稼げる?

看護師が年収1,000万円を稼ぐのは、不可能ではありませんが、非常に難しいです。
なぜ難しいのか、平均月収・平均年収の点から解説していきます。

看護師の平均月収・平均年収

厚生労働省の令和4年賃金構造基本統計調査によると、看護師の平均月収は35.2万円、平均年収は508.1万円です。
また、看護師の月収を年齢別でみたところ、55~59歳が最も高く39.1万円となっています。

看護師の年収について、より詳しく知りたい方は、以下の記事も参照してください。

通常の働き方では看護師で年収1,000万円は難しい

前述のとおり、看護師の平均年収は500万円ほどです。
平均的な年収の看護師が、年収1,000万円を達成するのであれば、収入を約2倍まで増やさなければならず、難しいと言わざるを得ません。

看護師で年収1,000万円をめざす方法

看護師で年収1,000万円をめざす方法

先述のとおり、一般的に看護師で年収1,000万円に到達することは困難です。
しかし、勤務先や働き方の工夫次第では、年収1,000万円をめざすことも可能です。
ここでは、看護師が年収1,000万円を達成するための、具体的な方法を5点紹介します。

専門的な資格を取得してキャリアアップする

自分の知識や技術を高め、専門的な資格を取得することにより、キャリアアップにつながり、将来的に年収1,000万円をめざせる可能性があります。
キャリアアップにおすすめの資格は以下のとおりです。

資格 特徴
認定看護師 特定の看護分野で熟練した知識・技術を有し、患者さんに質の高い看護を提供する者として、認定を受けた看護師です。
規定の勤務年数を満たしてから、認定看護師教育機関へ入学・修了し、試験を受けることで取得できます。
専門看護師 患者さんやご家族に質の高い看護ケアを提供するため、特定分野の知識・技術を備えていると認定された看護師です。
ご家族や地域など集団でのケアや、人材育成などにも関わります。
取得には、5年以上の規定の実務研修を満たしているとともに、看護系大学院を修了し所定の単位を取得することが必要です。
不妊カウンセラー 不妊で悩んでいる人に対して、カウンセリングやケアを実施し、適切な情報提供を行う専門家です。
養成講座に参加し、面接試験・筆記試験に合格することで取得できます。
ケアマネジャー 要介護者が介護サービスを受けられるよう支援する専門職です。
指定の業務内容や勤務年数を満たしたうえで、介護支援専門員実務研修受講試験に合格することが必要となります。
看護師と直接関係のある資格ではありませんが、ダブルライセンスになると業務の幅が広がり、転職にも有利です。

昇進して役職に就く

看護部長、看護師長などに昇進すると、給与アップを狙えます。
また、そこからさらに昇進して副院長までになると、年収1,000万円にぐっと近付くでしょう。

昇進するにはキャリアを重ねることが重要です。看護師としての知識や技術はもちろんですが、上位職に就くにはマネジメント能力も必要となります。
将来的に昇進をめざすのであれば、キャリアプランを明確に描き、必要な能力を身につけていきましょう。

なお、日本看護協会の「2021年 病院看護・外来看護実態調査」によると、13.5%の医療機関で、看護職員が副院長に登用されています。
500床以上の医療機関に限れば50.4%なので、看護師が副院長をめざすのは現実的な目標設定といえるでしょう。

独立して開業看護師になる

看護師経験を活かし、独立することも一つの手段です。
独立して経営者となれば、自分の裁量で高収入をめざすことも可能となります。
特に、近年は訪問看護のニーズが高いため、訪問看護ステーションの開設がおすすめです。

ただし、開業には看護師としてのスキルだけではなく、経営者としてのスキルも必要であるため、ハードルの高い挑戦といえるでしょう。
経営のノウハウについて勉強するとともに、地域のニーズを調査し、入念に準備することが重要となります。

看護師スキルを活かして副業をする

医療系のライターやブログの運営をし、副収入を得ることもおすすめです。
副業をして年収1,000万円をめざす場合、本業と同等程度の額を稼ぐことが必要となります。
一般的なパート・アルバイトで、看護師をしながらそこまで稼ぐことは難しいでしょう。

その点、医療系のライターやブログの運営であれば、休日やスキマ時間を活用でき、自分の頑張り次第で高収入もめざせます。
さらに、看護師としてのスキルを活かせることも利点です。

給与・条件の良い職場に転職する

勤務時間、条件、勤務先の種類など、広い視野で転職先を探しましょう。
病院に転職するケースでは、夜勤が多い職場や専属のシフトであれば、深夜手当がつくため給与アップがのぞめます。
また、将来的に看護師長や副院長をめざしたい場合、より昇進の可能性が高い職場に転職することも手段の一つです。
さらに、フィールドナースとして病院以外の一般企業にも目を向けると、より条件の良い転職先を見つけられる可能性があります。

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看護師が年収1,000万円を稼げる勤務先

看護師が年収1,000万円をめざす場合、どのような勤務先を選べば良いのでしょうか。
転職する場合の、おすすめ勤務先を6つ紹介します。

大規模病院勤務または小規模病院の経営層

公立の病院よりも、私立の大学病院のほうが高収入の傾向にあります。
私立の大学病院は、専門医療に特化した高度な医療機器を扱う場合もあり、それに応じて知識やスキルが必要となるため、年収も高くなっています。

また、日本看護協会の「2022年病院看護・助産実態調査報告書」によると、非管理職の場合、病院の規模が大きいほど平均月収が高い傾向です。
ただし、小規模の病院であっても、副院長や経営層に昇進すれば高収入がめざせます。

ICU

ICUは専門性が高いため、一般病棟の看護師よりも給与が高くなります。
一般病棟では扱わない医療器具を使うこともあり、特殊業務手当がつくケースもあることが特徴です。
また、夜勤が多い傾向にもあるため、深夜手当でさらに給与がアップします。
専門性が高く夜勤も多い職場にはなりますが、高収入をめざすのであればおすすめの勤務先です。

美容外科クリニック

美容外科クリニックでは自由診療かつ、販売員としての売上も上乗せされるため、高収入となっています。
美容外科クリニックは保険対象外の自由診療であり、施術の料金をクリニックが自由に決められる仕組みです。

これにより、ニーズの高い医療やサービスを提供して、より収益をあげることが可能となり、それが反映されて看護師の収入も高い傾向にあります。
また、化粧品の販売や契約期間延長の打診も、看護師の仕事です。
販売や営業の結果が給与に上乗せされるため、好成績をおさめるほど給与もあがります。

臨床開発モニター

臨床開発モニターは、新薬の治験や臨床試験を管理する仕事です。
採用要件として、看護師資格が求められる場合もあります。
勤続年数を重ねてキャリアアップし、管理職になれば年収1,000万円を狙える可能性があるでしょう。

また、外資系企業は特に給与が高い傾向にあります。
給与水準の高い企業かを見極めることも転職時のポイントです。

臨床工学技士の年収については、以下の記事をご参照ください。

フィールドナース

フィールドナースとは、医療機器メーカーに勤務し、自社製品の営業サポートやサービスサポートをする企業看護師のことです。
企業によっては、「クリニカルコーディネーター」や「クリニカルスペシャリスト」とも呼ばれます。

フィールドナースの年収額は企業によって異なります。
給与水準の高い企業で役職や経験が考慮されれば、年収1,000万円も可能です。

臨床開発モニターと同じく、外資系企業は給与水準が高い傾向にあります。
TOEICの点数や成果によって、より高収入をめざせるでしょう。

独立開業する

看護師の経験やスキルを活かして独立開業し、経営者として年収1,000万円をめざす方法もあります。
看護師が開業する施設としては、訪問看護ステーションやデイサービスなどが代表的です。

訪問看護ステーションでは、訪問看護師が患者さんの自宅を訪問し、ケアを行います。
デイサービスは、利用者さんが通所し、食事、入浴、機能訓練といったケアを受ける施設です。
いずれの施設も、高齢化社会の到来により需要が高まっているため、経営がうまくいけば高収入を実現しやすいでしょう。

ただし、施設の経営には、看護師のスキルだけではなく、経営者としてのスキルも必要です。
失敗するとかえって収入を減らす可能性もあります。
経営を成功させるためには、経営スキルを積極的に学びながら、慎重な検討と入念な準備をすることが欠かせません。

看護師でも年収1,000万円をめざすことはできる

看護師の平均年収は500万円程度で、年収1,000万円は難しい金額です。
ただし、働き方を工夫すれば年収1,000万円も可能でしょう。

転職する場合は、大規模病院やICU、美容外科クリニックなど、給与の高い職場を狙うことがおすすめです。
あるいは視野を広げて、臨床開発モニターやフィールドナースになったり、独立開業したりという選択肢もあるでしょう。

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