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正看護師のボーナスは何ヵ月分?5つの項目別に平均を比較しよう

看護師としてすでに活躍されている方やこれから看護師をめざす予定の方のなかには、看護師のボーナス事情が気になる方も多いのではないでしょうか。

ボーナスは通常、夏と冬の2回に分けて支給され、通常の給与とは別に振り込まれます。
ボーナスの支給によって、日頃の頑張りが認められたと感じ、今後の仕事のモチベーションの維持につながると感じる人もいるでしょう。

今回の記事では、看護師のボーナスについて紹介していきます。
一般的な平均だけでなく、他職種や地域、企業規模、経験年数などさまざまな条件で比較しています。
この記事を参考に、ぜひご自身のボーナスを振り返ってみましょう。

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正看護師の平均ボーナスはいくらくらい?

正看護師の平均ボーナスはいくらくらい?

まずは、正看護師全体の平均ボーナスを見てみましょう。
厚生労働省が公式に発表している令和4年賃金構造基本統計調査を用いて、看護師のボーナスを紹介します。

【平均ボーナスは約86.2万円】およそ2.7ヵ月分

令和4年賃金構造基本統計調査によると、正看護師のボーナスの平均支給額は約86.2万円でした。
実際には、社会保険料や所得税が差し引かれた額が手取りとなり、銀行口座に振り込まれます。
一般的にボーナスの手取りは支給額の8割程度のため、約69万円(86.2×0.8で計算)が手取り額の相場です。

また、同調査によると看護師の基本給は31.8万円であることから、以下のように計算すると、ボーナスの平均支給額は基本給の約2.7ヵ月分となります。
※平均ボーナス「86.2万円」÷基本給「31.8万円」=2.7ヵ月分

正看護師の手取り給料を知りたい場合は、こちらの記事で紹介していますので、参考にしてみてください。

全職種のボーナスとの比較

全職種のボーナスと正看護師のボーナスを比較してみましょう。

全職種の平均ボーナス支給額は約88.5万円です。

■全職種のボーナス

性別 ボーナス
男女平均 約88.5万円
男性 約103.1万円
女性 約62.8万円

先述したとおり、正看護師の平均ボーナスは約86.2万円であるため、全職種の平均ボーナスのほうが約2.3万円高い結果となりました。

一方で、看護師の女性割合は約9割と圧倒的に女性が多い職種です。
詳細は後述しますが、女性看護師の平均ボーナスは、約85.7万円でした。
看護師の女性の平均ボーナスは、全職種の女性の平均ボーナスである約62.8万円よりも23万円ほど高いことがわかります。

他の医療職との比較

次に、他の医療職と正看護師のボーナスを比較してみましょう。

医療職 ボーナス
正看護師 約86.2万円
准看護師 約62.7万円
医師 約113.6万円
助産師 約105.8万円
薬剤師 約85.9万円
歯科医師 約62.9万円
保健師 約80.7万円

同じ医療業界内でボーナスの支給額が一番高い職種は、医師であり、正看護師と比較しても約27万円も高い結果となりました。

看護職(正看護師・准看護師・保健師・助産師)同士で見てみると、助産師、正看護師、保健師、准看護師の順に高くなっており、正看護師は助産師に次いで高いことがわかります。

加えて、助産師の平均年収は約584万円、正看護師の平均年収は約508万円であることから、ボーナスだけではなく、全体的な給与水準も助産師のほうが正看護師よりも高い傾向にあることがわかります。

看護職から助産師や保健師をめざすのであれば、それぞれの職種に必要な教育課程を受けて国家試験に合格すれば、追加での免許取得も可能です。
正看護師から助産師の免許を取得して助産師として働いたり、准看護師から正看護師の免許を取得して正看護師として働くことで、ボーナスや月給を上げられるかもしれません。
年収を上げたい場合は、検討してみても良いでしょう。

また、准看護師と正看護師の違いについては、こちらの記事で紹介しています。

【項目別】正看護師の平均ボーナス

同じ正看護師であっても、勤務先や看護師経験年数などによって、平均ボーナスが少しずつ異なります。
次は、以下の項目別に正看護師の平均ボーナスを比較してみましょう。

  • 性別
  • 年代
  • 経験年数
  • 企業規模
  • 都道府県

【性別】正看護師の平均ボーナス

性別 平均ボーナス
男性 約90.8万円
女性 約85.7万円

男女別に正看護師の平均ボーナスを比較してみると、男性のほうが約5万円高い結果となりました。

しかし、先述したように全職種における男女別の平均ボーナスは、男性のほうが女性よりも約40万円も高い結果となっています。
このことを踏まえると、正看護師のボーナスは全職種と比較して男女の差が少ないといえるでしょう。

【年代】正看護師の平均ボーナス

年代 平均ボーナス
20~24歳 約46.2万円
25~29歳 約76.7万円
30~34歳 約78.3万円
35~39歳 約90.6万円
40~44歳 約96.5万円
45~49歳 約103.6万円
50~54歳 約105.8万円
55~59歳 約109万円
60~64歳 約70.3万円
65~69歳 約44.5万円
70歳~ 約27.3万円

正看護師の平均ボーナスは、年齢によっても異なります。
20代の前半から年齢を重ねるにつれて徐々にボーナスの支給額が上がっていき、55〜59歳あたりでピークを迎え、そのあとは少しずつ下がる傾向があります。

ボーナスの支給額は、「基本給の何ヵ月分」と計算している勤務先が一般的です。
このような計算によれば、基本給が上がるほどボーナスの支給額も上昇します。
基本給のピークは55〜59歳であり、それがボーナスの平均支給額にも反映されていることがわかります。

【経験年数】正看護師の平均ボーナス

経験年数 平均ボーナス
0年 約9.3万円
1~4年 約70.6万円
5~9年 約84.7万円
10~14年 約91.5万円
15年以上 約103.6万円

正看護師としての経験年数に比例して、ボーナスの支給額も増加しています。
一例として、1年目の看護師よりも2年目の看護師のほうがボーナスが高いと想定されます。

看護師経験が長くなるにつれて、基本給が上昇し、ボーナス支給額にも反映されているでしょう。
看護師経験年数が0年である新人看護師は、上期の実績がないため、ボーナスの支給額が特に低くなります。
看護師の初任給について気になる方は、以下の記事を読んでみましょう。

【企業規模】正看護師の平均ボーナス

企業規模 平均ボーナス
10~99人以上 約64.8万円
100~999人 約79.4万円
1,000人以上 約103.1万円

企業規模別で見ると、企業規模が大きいほど正看護師の平均ボーナスが高くなっています。

なお、独立行政法人が運営する国立病院の看護職の平均ボーナス支給額は約123万円(令和2年度)と、看護師の平均ボーナスである86.2万円と比較して高い水準です。

高いボーナスを期待する場合は、個人経営の病院や診療所ではなく、大学病院や総合病院、国立病院などの規模が大きい病院への就職を検討してみましょう。

【都道府県】正看護師の平均ボーナス

地域(人口上位1~5位) 平均ボーナス
1位:東京 約88.4万円
2位:神奈川 約80.6万円
3位:大阪 約84.6万円
4位:愛知 約92.7万円
5位:埼玉 約90.4万円
地域(人口下位1~5位) 平均ボーナス
1位:鳥取 約73.8万円
2位:島根 約87.1万円
3位:高知 約83.7万円
4位:徳島 約71.6万円
5位:福井 約103.3万円

ここでは、人口上位と下位の都道府県で正看護師の平均ボーナスを比較してみました。

一般的に、人口が集中している東京や神奈川などの大都市圏のほうが、地方よりも給与が高い傾向にあります。
しかし、全国で人口が5番目に少ない福井県のほうが東京や神奈川などの大都市圏よりもボーナスの平均支給額が高くなっていることから、看護師のボーナスに関しては必ずしも大都市圏のほうが高いわけではないこともわかりました。

なお、ボーナス支給額が高い上位5都道府県は以下のとおりです。

都道府県 ボーナス支給額
1位:富山 約106.2万円
2位:岐阜 約105.6万円
3位:福井 約103.3万円
4位:山口 約102.1万円
5位:新潟 約97.3万円

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看護師のボーナスはいつ・どんな査定基準で支給される?

看護師のボーナスは、一般的に夏(6~7月)、冬(12月)の年2回支給され、夏よりも冬のほうが高くなる傾向です。
ボーナスの支給は義務ではないため、病院によってはボーナスの支給がなかったり、反対に年3回支給されたりするなど、取り扱いは勤務先によって異なります。

また、看護師のボーナスは基本給をベースに決められることが多く、そこに年次や勤怠、役職などが考慮され、ボーナスの金額が増減します。
休職中や産休・育休中の場合は、ボーナスがもらえない場合もありますが、就業規則と勤務実績によっては一部支給される場合もあるでしょう。

看護師のボーナスの査定基準 詳細
年次 勤続年数の長さ
勤怠 遅刻・早退・欠勤などの勤怠状況
役職 看護主任・看護師長・看護部長などの役職

年次査定

ボーナスは勤続年数などの年次も査定の対象です。
実際に、経験年数別や年齢別の平均ボーナスを参考にしてもわかるように、年数が長いほどボーナス額が上昇しています。

これは年次によって基本給が上昇するためです。
そのため、同じ職場で勤続年数を積めば、年数分ボーナス額も上昇するでしょう。

勤怠査定

医療機関は営業成績などの査定対象がありません。
そのため、遅刻・早退・欠勤などの勤怠は、ボーナスの重要な査定対象となります。

つまり、遅刻・早退・欠勤などがあるとその分だけ給与は安定せず、ボーナスにも影響を与えてしまうのです。
安定してボーナスを支給してもらうためにも、欠勤や遅刻、早退は避けるように努めましょう。

役職査定

正看護師においても、役職に就くことでボーナス額が上がりやすい傾向にあります。
これは、基本給に役職手当が上乗せされるためです。

正看護師においては、看護主任・看護師長・看護部長などの役職があります。
ただし、役職に就くと残業代がつかない場合もあります。
転職の際は、役職の残業代の有無も確認しておきましょう。

看護師のボーナスが支給されない・額が低い理由

ボーナスの支給は法律上必須ではありません。
そのため、支給の有無は勤務先によって異なります。

ボーナスが支給されない理由として、主に以下の5つの理由があります。

  • 勤務先の業績が悪いため
  • 非正規雇用のため(アルバイト・パート・派遣)
  • 資格を所有していないため
  • 査定期間中に在籍していなかった・途中で入職した
  • 査定期間中に産休や育休に入ったため

勤務先の業績が悪いため

ボーナスは、従業員の頑張りによって捻出できた企業の利益の一部を、従業員に還元する仕組みです。

勤務先の病院や施設の経営状態が悪い場合、ボーナスを払う余裕がなくなります。
その場合、ボーナスの支給がなかったり、例年に比べて少なくなったりすることも珍しくありません。

非正規雇用のため(アルバイト・パート・派遣)

アルバイトやパート、派遣のような非正規雇用の看護師の場合、一般的にボーナスの支給はありません。

勤務先によっては、感謝の気持ちとして数万円程度支給される場合もありますが、正規雇用の看護師と比較すると、支給される金額は少ないと考えたほうが良いでしょう。

ボーナスの支給を重視する場合は、正規雇用として働くように雇用形態の見直しを検討する必要があります。

資格を所有していないため

専門看護師や認定看護師などの資格を取得していない場合は、取得している場合に比べて、ボーナスの支給額が低くなることがあります。

看護師のボーナスは基本給をベースにしています。
資格を取得している場合は基本給に資格手当が含まれますが、取得していない場合は資格手当が含まれません。
結果としてベースとなる金額が下がり、ボーナスの支給額も低くなることがあります。

また、資格の有無は昇進に影響する場合もあるため、資格がないことで昇進しにくくなり、長期的にボーナスの支給額が低くなることも考えられます。

査定期間中に在籍していなかった・途中で入職した

ボーナスの支給には査定期間があり、その時期に在籍していなかったり、途中で入職したりした場合は、ボーナスの支給がなかったり、満額で支給されないことがあります。

ボーナスの一般的な査定期間は、夏は前年の10月1日から当年3月31日、冬は当年の4月1日から9月30日までです。
例えば6月に入職した場合、夏のボーナスは査定期間に在籍していないため、一般的には支給されません。
冬のボーナスの査定期間としては、3分の2ほど在籍しているため、その分が支給される場合があります。

詳しくは、勤務先の就業規則の査定期間や査定基準の記載を確認しましょう。

査定期間中に産休や育休に入ったため

ボーナスの査定期間中に、産休や育休に入った場合、ボーナスの支給を受けることは可能ですが、満額をもらうことは難しいでしょう。
一般的には、産休や育休で休んだ期間の分だけ、ボーナスも差し引かれて支給されることになります。

一方で、産休や育休を理由に、休んだ期間以上のボーナス減額があった場合は、勤務先側の違法行為にあたります。
産休や育休によるボーナスへの影響は、休んだ期間への影響のみと考えて良いでしょう。

看護師のボーナスは経験年数などで大きく変わる

正看護師のボーナスの平均は、約86.2万円であり、およそ2.7ヵ月分でした。
一般的に夏と冬の年2回でボーナスの支給がありますが、同じ看護師であっても、経験年数や勤務先、役職などによってボーナスの支給額は異なる傾向があります。

勤務先の経営状況や雇用形態、在籍期間によって、ボーナスが支給されなかったり、ボーナスの支給額が低くなることもあるため、ボーナス支給の詳細を確認したい場合は、勤務先の就業規則を確認しましょう。

なお、看護師をめざしている場合は、こちらの記事で看護師の概要をまとめていますので、参考にしてみてください。

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執筆者について

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