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調剤事務の志望動機の書き方は?履歴書の例文や面接対策を解説

「調剤事務として働きたいけど、履歴書の志望動機の書き方がわからない」
「調剤事務の履歴書には資格を書く必要があるの?」
「調剤事務の面接はどんなことを聞かれるの?」

調剤事務の求人を見て、このような疑問を持っている方も多くいらっしゃるでしょう。
この記事では、調剤事務の面接に合格するために必要な志望動機の書き方や例文、面接対策をご紹介します。

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調剤事務の志望動機として書くべき5つの内容

調剤事務の志望動機として書くべき5つの内容

調剤事務で求められる志望動機は、一般事務の志望動機とは異なります。

調剤事務の履歴書の志望動機には、必ず以下の5つを記載しましょう。

  • 調剤事務を志望する理由
  • 応募先の調剤事務を志望する理由
  • 調剤事務で働いた経験の有無
  • 有資格者か無資格者か
  • 患者さんの気持ちに寄り添える理由

調剤事務を志望する理由

採用担当者が知りたいのは、なぜ医療事務や介護事務など他の医療系の仕事ではなく調剤事務を選んだか、という点です。
明確な理由を伝える必要があるため、調剤事務で働きたい理由やきっかけを具体的に説明することが大切です。
特に未経験から始めたい場合は、表面的ではない理由を書くようにしましょう。

応募先の調剤事務を志望する理由

調剤事務として働く場所は数多くあるため、なぜその応募先を選んだかを書く必要があります。

応募先を選んだ理由がないと、「他の薬局でもよいのでは?」と思われかねません。
応募先で働きたい理由を考え、説得力のある文章を書きましょう。

例えば、「この地域には高齢者が多いため、介護施設で働いてきた経験を生かして接客をしたい」など、実体験にまつわる話を書くのがおすすめです。

調剤事務で働いた経験の有無

調剤事務で働いた経験があるならば、経験者であることを書きましょう。
調剤事務は未経験でも採用されやすい職種ですが、即戦力となる経験者は重宝されます。

特に、人手に余裕がなく丁寧な研修が行われない職場では、経験者が採用される確率は高いでしょう。

ただし、未経験だからといって採用されないわけではありません。
調剤事務は患者さんと関わる機会が多いため、接客経験があることなど、自分なりのアピールをしましょう。

有資格者か無資格者か

調剤事務に関連している資格を持っている場合は、積極的にアピールしましょう。
レセプト作成などの知識を持っていることは、高く評価されます。

また、専門的な知識を持っていれば、未経験でも採用の可能性が高くなります。
調剤事務に活かせる資格にはさまざまな種類があるので、チャレンジしてみるのもおすすめです。

患者の気持ちに寄り添えること

調剤薬局には乳幼児から高齢者まで幅広い年代の人が訪れます。
そのため、多くの人に気を配る必要があり、常に患者さんの目線で物事を考えることが必要です。

採用担当者は、患者さんの気持ちに寄り添い、安心感を与えられる人を求めています。
患者さんの気持ちを速やかに読み取り、丁寧で適切な行動をとれることなどをアピールすると、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。

書かないほうがよい志望理由

書かないほうがよい志望理由

履歴書に書かないほうがよい志望理由は以下のとおりです。

  • 短所
  • 待遇面や勤務時間など、過剰な条件
  • 経験を積みたい・勉強させてほしいなど
  • 人の役に立ちたいなど、曖昧な志望動機
  • 安定性を全面に出すこと
  • 医療事務として採用されなかった経験

もちろん、上記の内容も多少なら問題ありません。
特に条件はしっかり記載すべきです。

ただし、自分勝手な印象を与えず、「一緒に働く仲間として迎えたい」と思ってもらえるような文章作りを心がけましょう。

調剤事務の志望動機を書くポイント

調剤事務の志望動機を書くポイントは以下のとおりです。

  • 自分の強みをアピールする
  • 資格をアピールする

自分の強みをアピールする

履歴書では自分の強みをアピールすることが大切です。
アピールは経験や資格だけではないため、調剤事務に必要だと思うことを記載しましょう。

自己アピールの例は以下のとおりです。

  • 即戦力として貢献できる
  • コミュニケーション能力が高い
  • パソコンの基礎知識がある

ただし、言葉を並べるだけでは説得力はありません。
「医療事務経験があるから、患者様の目線に立てる」「事務経験があり、パソコンの基礎知識がある」など、具体的な理由を記載しましょう。

資格をアピールする

調剤事務に関する資格を持っている場合は、どんどんアピールしましょう。
調剤事務には民間の資格が数多く存在しています。

就職・転職に有利な資格は以下のとおりです。

  • 調剤事務実務士
  • 医療保険調剤報酬事務士
  • 調剤事務管理士
  • 調剤報酬請求事務専門士

また、登録販売者など、調剤事務以外の医療系の資格を持っている場合も記載するとよいでしょう。

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調剤事務の志望動機の例文

調剤事務の志望動機の例文

新卒・未経験・無資格者や経験者、医療事務から調剤事務への転向の例文をご紹介します。

【志望動機】新卒・未経験・無資格者の例文

【新卒の例文】
私は多くの患者様とコミュニケーションが取れる仕事に魅力を感じ、貴局を志望しました。
学生時代は接客のアルバイトをしており、やりがいを感じていましたが、社会人になったら事務の仕事もしてみたいと思っていました。調剤薬局事務であれば、多くの人と関わりながら事務の業務を行うため、自分の得意なコミュニケーション能力も生かせると考えています。
また、学校ではエクセルなどの勉強をしていたため、パソコンに関しても基本的なスキルを持っています。未経験ですが、患者様とのコミュニケーションを通じ、少しでも早く地域に愛される調剤事務員になりたいと思っています。

 

【未経験・無資格の主婦の例文】
貴局を志望した理由は、地域住民の方たちが安心して利用できる貴局で働きたいと思ったからです。私の子どもは持病を持っており、以前から貴局に通っています。
受付事務の方の丁寧な対応により、いつも安心して利用できています。
子育てが落ち着いたら、教育の行き届いた貴局で働きたいと考えていました。また、以前接客で身につけたコミュニケーション能力で、患者様の不安を和らげる自信があります。

未経験のため、現在資格の勉強もしています。
子育ても落ち着いた現在、いつもお世話になっている貴局で働き、地域の方が安心して利用できる環境づくりに貢献したいと思っています。

【志望動機】経験者の例文

【経験者の例文】
私は地方薬局で5年間事務として働き、レセプト業務や患者様の対応はもちろん、満足度を高めるための環境づくりにも貢献してきました。後輩の育成にも携わり、やりがいを感じることができていましたが、さらに幅広い業務に挑戦したいと考え、応募いたしました。
院内薬局で規模の大きい貴局ならば、それが実現すると考えています。5年間の調剤事務経験と、幅広い業務に挑戦していく姿勢を生かして、即戦力として貢献したいと思っています。

【志望動機】医療事務から調剤事務へ転向の例文

【医療事務から調剤事務へ転向の例文】
以前は医療事務をしており、外来診察補助等の仕事をしていました。
そのときはレセプト作成などの作業を正確にこなしながら、患者様とのコミュニケーションを何より大切にして勤務していました。ご高齢の患者様に「あなたの笑顔にいつも励まされている」と声をかけていただいたことは、よい思い出です。
医療事務の職務経験を生かし、細やかな気遣いができるスタッフとして貴局に貢献したいと思っています。

調剤事務の面接時に意識すること

調剤事務の面接時に意識すること

調剤事務は1つの職場での採用枠が少ない職種のため、倍率が高く書類選考は狭き門です。
そのため、書類選考を通過して面接まで到達したら、是が非でも合格したいもの。
ここでは、調剤事務の面接時に意識するべきポイントを3つご紹介します。

事前準備を怠らない

面接には入念な事前準備が必要です。
志望動機を整理するだけではなく、自己分析をしっかりと行い、自分が調剤事務の仕事に向いていると思う理由を説明できると印象がよくなるでしょう。
自分の弱点を認識し、工夫していることなども伝えられるようにしましょう。

また、転職の場合は、前職を辞めた理由を聞かれることがあります。
たとえ前職を辞めた理由がネガティブなものであっても、それをどう乗り越えて、次にどう活かしていくかという点も説明できれば、かえってプラスの評価を受ける可能性もあります。

質問を想定しておく

面接でよく聞かれることを想定し、答えを考えておくと安心です。
面接でよくある質問は以下のとおりです。

  • 志望理由
  • 応募先の薬局を選んだ理由
  • 経歴
  • 仕事内容についてどう思うか
  • 将来のビジョン
  • 長所・短所
  • 何か質問はありますか、などの逆質問

特に、調剤事務の面接では、「数ある事務仕事の中でなぜ調剤事務を選んだのか?」という質問がよくあります。
具体的な理由を挙げられるかどうかがポイントなので、事前に考えておきましょう。

また、質問は履歴書の内容と重なることがありますが、履歴書に書いた内容をそのまま言わないようにしましょう。
履歴書に書いた内容は簡潔で抽象的な内容が多いため、同じ話をするとアピールの場所を失ってしまいます。
面接では、履歴書に書いた内容より具体的に伝えるとよいでしょう。

チェックされるポイントを意識する

採用担当者は面接をしながら話の内容を確認しますが、それ以外にもさまざまな部分をチェックしています。
面接時にチェックされるポイントは以下のとおりです。

  • 会話のスムーズさ
  • 話すときの態度
  • 正しい言葉遣い
  • 落ち着いた対応

調剤事務は患者さんとの関わりが多いため、コミュニケーション能力が重要視されます。
また、焦った対応では患者さんが不安になるため、落ち着きも必要です。

チェックされるポイントを意識して、スムーズに面接に臨みましょう。

パート・アルバイト希望の場合

パートやアルバイトが希望の場合、細かい勤務時間などを履歴書に書くと書類選考に通過しづらくなります。
しかし、面接時には希望の時間帯などをしっかりと伝えるようにしましょう。

フルタイムの求人の場合は、応募する時点でパートやアルバイトでも可能かを確認しておくと安心です。
人手が足りない薬局では、パートやアルバイトでも採用してくれる可能性があります。

調剤事務の面接で合格する鍵は志望動機

この記事では、好印象を与える志望動機や例文、合格するために気をつけたいポイント、面接対策についてご紹介しました。

調剤事務は専門知識が求められ、患者さんの命に関わる仕事なので大変な面もあります。
志望動機を考える際は、あえて大変な面からも調剤事務という仕事を分析し、そこを前向きに乗り越えていく覚悟があることをアピールするのも一つの手段です。

今回ご紹介した例文を参考に、自身の魅力がしっかりと伝わる志望動機を考えましょう。

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執筆者について

情報かる・けるは、医療・介護従事者として働いている方や、これから目指す方の「知りたい」に応えるメディア。 全国54,000件以上の求人を扱う弊社スタッフが、編集部として情報発信! “いい仕事が見つかる・いい仕事を見つける”ための、有益なコンテンツをお届けします。 https://twitter.com/karu_keru

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