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管理栄養士の給料が安い理由は?地域別&職業別の平均給料を紹介

管理栄養士の資格を取得したけれど、今の自分の給料が安いのではと感じている方もいるのではないでしょうか。
栄養士に比べて、月給が5,000~10,000円ほど高くなる傾向にありますが、もっと年収を上げられないかと思う方もいるかと思います。

この記事では管理栄養士の給料が安い原因と、年収をアップするための方法を解説しています。
給料を上げられないかと気になっている管理栄養士の方はぜひ、参考にしてみてください。

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管理栄養士の給料が安いといわれる理由

管理栄養士の給料が安いといわれる理由

管理栄養士の給料が安いといわれる理由のひとつとして、職種や職場、働く地域や働き方によって年収に大きな差があり、平均が低く出がちであることが挙げられます。

そもそも管理栄養士の給料は本当に安いのでしょうか?
病院や介護施設で働く、ほかの職種との平均年収を比較してみましょう。

管理栄養士の給料はほかの職業と比べて安い?

管理栄養士の給料はほかの職業と比べて安い?

◎平均年収

管理栄養士 約430万円
栄養士 約340万円
介護士 約380万円
調理師 約330万円

病院や高齢者施設で働く栄養士や介護士、調理師と比較してみても、管理栄養士の平均年収が特別低いわけではないことが分かります。
しかし、実際の求人サイトで管理栄養士の仕事を探した場合、勤務地域によっては年収が300万円台だったり、月給が20万円前後のところも見つかります。

管理栄養士の年収は都道府県別で比べると、どのくらい違うのかみてみましょう。

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管理栄養士の地域別平均給料

管理栄養士の地域別平均給料

◎管理栄養士の地域別平均年収

都道府県 平均年収
東京 約600万円
千葉 約430万円
埼玉 約390万円
神奈川 約470万円
愛知 約470万円
大阪 約520万円
徳島 約430万円
福岡 約430万円
北海道 約390万円
沖縄 約340万円

管理栄養士の平均年収を地域別にみてみると、東京の平均年収が600万円と高く、管理栄養士全体の平均年収430万円を大きく上回っていることが分かります。
また埼玉を除く関東近郊では、平均年収との大きな差はあまりありません。
名古屋、大阪、福岡などの政令指定都市がある都道府県では平均年収と同水準と高い傾向にあります。

しかし、北海道や沖縄などの地方では年収300万円台のところが多く、平均年収と比べて低い水準にあります。
年収が一番高い東京と低い地方では、同じ管理栄養士として働いた場合でも、勤務地域によって給料に大きな差が生まれてきてしまいます。

年収をアップするために、可能であれば都市圏での転職を検討してみましょう。

管理栄養士の仕事で給与アップをめざす方法

管理栄養士の仕事で給与アップをめざす方法

勤務地を変えるだけではなく、職種を変えてみることでも年収アップが期待できます。
管理栄養士として働ける職場は、病院や高齢者施設、学校や保育園といった教育施設、食品メーカー、保険センターなどがあります。
なかでも、大手食品メーカーで働く管理栄養士は、比較的給料が高めといわれています。

大手食品メーカーなどへ転職する

大手食品メーカや製薬会社などに務める管理栄養士は、比較的給料が高いとされています。
どの企業に勤めるか、企業規模によっても異なり、平均年収は4大企業が約500万円、中企業が約410万円、小企業が約370万円です。
管理栄養士の全体の平均年収が約430万円であるのに対し、大企業のみが高い水準となっています。

医療機関や高齢者施設などで働く管理栄養士に比べて、食品メーカーなどに務める管理栄養士は、高い給料をもらうことができます。
しかし求人件数は少なく、研究業務の実績が重視され、研究未経験で応募できるものはあまりないのが実情です。

専門の資格を取得する

専門資格を取得し、市場価値を高めることで、転職や年収アップにつなげることができます。

管理栄養士が取得して活用できる専門資格にはケアマネージャーや調理師、専門管理栄養士、公認スポーツ栄養士、食生活アドバイザーなどがあります。
これらの資格を管理栄養士と組み合わせることで活躍の場を広げ、業務内容を拡大することで、年収も大きく変わってくるでしょう。

例として、認定管理栄養士と病態栄養専門管理栄養士の2つの資格をご紹介します。

認定管理栄養士

認定管理栄養士とは、公益社団法人日本栄養士会が認定する民間資格です。
資格を取得することで、臨床栄養、学校栄養、健康・スポーツ栄養、給食管理、公衆栄養、地域栄養、福祉(高齢・障がい・児童)栄養学の8分野において専門知識を持ち、栄養指導ができる実践レベルであることが認められるものです。

リーダーシップを取り、所属施設の運営部門や他部門と積極的に連携を図れる、栄養士のスペシャリストといえる資格です。
受験資格には実務経験が5年以上が必要であるほかに、学会などでの栄養指導の発表経験なども求められます。

病態栄養専門管理栄養士

病態栄養専門管理栄養士は、病院などの医療機関において、患者さんの栄養状態の評価や栄養補給、栄養教育などを行う栄養管理能力を有すると、一般社団法人日本病態栄養学会から認められた管理栄養士です。
この資格を取得することで、医療チームに参画し、患者さんの栄養指導や栄養管理により高度に携わることが期待されます。

資格は医療機関での3年以上の実務経験や、学会主催の教育セミナー受講などの条件を満たし、認定試験に合格することで得られます。

管理栄養士の給料が安いと感じたら給与アップをめざせるか考えてみよう

管理栄養士は給料が安いといわれていますが、ほかの職種と比べてそこまで平均年収が低いというわけではありません。
ただ、勤務地域や職場によっては、年収に大きな差が生まれます。

今の職場の給料が低いと感じる場合は勤務地域を変えてみたり、スキルアップして資格を取得するなどで年収アップをめざしてみましょう。

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