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ヘルパー資格を最短で取得する方法|取得する際のポイントまで徹底解説

この記事の監修者
さとひろ
【​資格​】
​​社会福祉士・公認心理師・介護支援専門員・介護福祉士・第二種衛生管理者など​

​​【プロフィール】​
特別養護老人ホームの生活相談員。介護職員やケアマネジャーも含めて約20年の経験あり。施設に勤めながら、ライターとして介護・福祉系の記事を執筆。

介護の現場で活躍するヘルパーの需要が高まるなか、多くの人がヘルパー資格の取得をめざしています。
しかし、仕事や家庭との両立を考えると、資格取得にかかる時間が気になるところです。

本記事では、ヘルパー資格を最短で取得する方法や、取得する際のポイントについて徹底的に解説します。
効率的に資格を取得し、キャリアアップをめざす方に役立つ情報となるでしょう。

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ヘルパー資格は最短何日でとれる?

ヘルパー資格は最短何日でとれる?

ヘルパー資格の取得期間は、選択するコースやスクールによって異なります。
最短で取得できるのは「介護職員初任者研修」と呼ばれる資格です。
この資格は、以前のホームヘルパー2級に相当し、介護の基礎を学ぶのに適しています。

「介護職員初任者研修」は最短1ヵ月

介護職員初任者研修は、最短約1ヵ月で取得できます。
全130時間のカリキュラムで構成されており、そのうち約90時間をスクーリングで受講する必要があります。

日数にして15日〜16日間の通学が必須となり、1ヵ月で取得する場合は週3〜4日通う計算です。
研修では、生活援助や排泄介助などの実践的な介護技術や知識を学びます。

これらの技術は、実際の介護現場で即戦力として活躍するために欠かせないものです。

介護職員初任者研修は働きながらでも取得できる

介護職員初任者研修は、働きながら取得することも可能です。
ただし、平日のスクーリングが主体となるスクールでは、フルタイムで働いている人にとっては難しい場合もあります。

しかし、個人のニーズに合わせたスクーリングやスケジュールを提供する通信制のコースも存在します。
これらのコースを利用することで、仕事と両立しながら資格取得をめざすことが可能です。

通信制コースの詳細については、のちほど詳しく解説します。
自分のライフスタイルに合った受講方法を選ぶことが、効率的な資格取得の鍵となるでしょう。

ヘルパー資格を最短で取得する方法

ヘルパー資格を最短で取得するには、いくつかのポイントがあります。
効率的に学習を進め、短期間で資格を取得するための方法を詳しく見ていきましょう。

週3〜4回通学するコースを選ぶ

ヘルパー資格を最短で取得するためには、週3〜4回以上の講習を提供している場所を選ぶことが重要です。
一部のスクールでは、週に1〜2回ほどしか講習がなく、合計4ヵ月ほどを費やさないといけない場合があります。

一方、週3〜4回以上の講習をしている場所を選ぶことで、すべてのカリキュラムを短時間で終えることができます。
集中的に学習することで、知識の定着も図りやすくなるでしょう。

ただし、自分の生活リズムやスケジュールと照らし合わせて、無理のない範囲で受講することが大切です。

レポート課題の提出

介護職員初任者研修の通信コースは、自宅学習とスクーリングを並行して行います。
自宅学習では、講義内容の理解度を測るためのレポート提出が求められます。
確実にレポート課題の提出期限を間に合わせることで、計画どおり学習を進められるでしょう。

レポート課題は、学んだ内容を復習し、理解を深める重要な機会です。
単に提出するだけでなく、しっかりと内容を吟味し、質の高いレポートを作成することが大切になります。

また、レポート作成を通じて、介護現場で必要となる文書作成能力も養うことができます。
計画的にレポートに取り組み、学習効果を最大限に高めましょう。

目標をもってモチベーションを維持する

ヘルパー資格を最短で取得するには、高いモチベーションを保つことが不可欠です。
やる気や「必ず資格を取るぞ」という気持ちがなくなると、1ヵ月のコースであってもだらだらと続けてしまい、最短で取得できない可能性があります。

そのため、「〇月〇日から働くぞ」といった具体的な目標を見つけておくことが大切です。
目標を立てることで、学習のペースを維持し、集中力を高めることができます。

また、資格取得後のキャリアプランを具体的にイメージすることも、モチベーション維持に役立ちます。
自分の将来像を描きながら、前向きな気持ちで学習に取り組みましょう。

介護職員初任者研修を働きながら取得するために知っておきたいこと

働きながら介護職員初任者研修を取得することは、決して不可能ではありません。
むしろ、多くのスクールが働く人のニーズに応えるためのプログラムを用意しています。
ここでは、働きながら資格を取得するために、知っておくべき重要なポイントをご紹介します。

すき間時間を活用して資格がとれる

「通信+通学講座」を選択することで、全130時間あるカリキュラムのうち、40.5時間を自宅学習で学ぶことができます。
これにより、通勤時間や仕事終わり、休日の数時間を活用して学習を進められるでしょう。

例えば、電車での通勤時間にテキストを読んだり、昼休みにオンライン講座を視聴したりできます。
また、休日を利用して集中的にレポート作成に取り組むなど、自分のペースで学習を進めることも可能です。

このような柔軟な学習スタイルは、仕事と資格取得の両立を可能にし、効率的な学習につながるでしょう。

通信課程が1/3

上記でも触れましたが、通信課程が約1/3を占めているのが介護職員初任者研修の特徴です。
これにより、何度も通いつめたり、わざわざ時間を空けて毎回受講しなくてはいけないといった負担が軽減されるでしょう。

通信課程を活用することで、自分自身の働き方に合わせた受講が可能になります。
例えば、平日は仕事に集中し、週末にスクーリングで受講するといったスケジュールを組むことができます。

また、通信課程では自分のペースで学習を進められるため、理解が不十分な部分は繰り返し学習することも可能です。
この特徴を活かして、効果的な学習計画を立てましょう。

介護職員初任者研修を実施するスクールは多い

介護職員初任者研修は、初めての介護資格として取得をめざす人が多いため、その需要に合わせてスクールも多くなっています。

スクールが多いということは、学べる場所が多く、自分自身に合ったスクールを選択しやすいということです。
例えば、通学のしやすさ、カリキュラムの内容、費用、サポート体制など、さまざまな観点から自分に最適なスクールを選ぶことができます。

また、スクールによっては夜間や土日開講のコースを設けているところもあり、働きながら資格取得をめざす方にとっては選択肢が広がります。
自分のニーズに合ったスクールを慎重に選ぶことが、効率的な資格取得につながるでしょう。

不合格の場合も再受験できる

試験で不合格になった場合でも、スクールによっては追加費用なく再試験を受けられます。また、仕事で急遽講座が受けられなかったときに振替受講が可能な場合もあります。

このようなサポート体制は、働きながら資格取得をめざす方にとって非常に心強いものです。
例えば、仕事の都合で予定していた講座に参加できなかった場合でも、柔軟に対応してくれるスクールを選ぶことで、学習の機会を逃さずに済みます。

また、不合格の場合でも再受験の機会が与えられることで、精神的な負担が軽減され、前向きに学習を続けることができます。
スクール選びの際は、サポート体制も重要な選択基準の一つとして考慮しましょう。

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ヘルパー資格を最短でめざすときの注意点

ヘルパー資格を最短でめざすときの注意点

ヘルパー資格を最短で取得することは可能ですが、いくつかの注意点があります。
効率的に資格を取得するためには、これらのポイントを押さえておくことが重要です。
以下では、最短で資格取得をめざす際に知っておくべき注意点をご紹介します。

短期コースがあるスクールを選ぶ

スクールによっては、短期コースを採用していない場合もあります。
最短で資格を取得したい場合は、はじめから最短コースがあるスクールを選ぶようにしましょう。

短期コースでは、通常のコースよりも集中的に学習を進めるため、短期間で資格を取得できます。
ただし、集中コースを選ぶことで、現在の仕事に支障が出る可能性もあります。

そのため、無理をせずに自分自身のライフスタイルに合った方法を選択することが大切です。
例えば、フルタイムで働いている方は、夜間や週末に開講される短期コースを探すのも一つの方法です。

また、オンラインで受講できるコースを選ぶことで、通学時間を節約し、より効率的に学習を進めることができるでしょう。

スクールへの通いやすさを考慮する

スクールに通うとき、家から遠いところを選択してしまうと、交通費や移動時間を多く費やしてしまい、継続が難しくなる可能性があります。
そのため、通いやすさも念頭に入れることが重要です。

例えば、自宅や職場から近いスクールを選ぶことで、通学時間を最小限に抑えられます。
これにより、学習に充てる時間を確保しやすくなり、効率的に資格取得をめざすことができるでしょう。

スクールのサポート内容を確認する

スクールがどのようなサポートをしてくれるのかは、とても重要です。
上記でも少し触れましたが、急遽受講が難しくなった際に無料で振替受講が可能か、カリキュラムが無理のない範囲で組まれているのか、サポート体制が充実しているのかなどを、事前に調べておくことをおすすめします。

例えば、以下のようなサポート内容をチェックしておくと良いでしょう。

  1. 質問対応:講義中や講義後の質問に丁寧に答えてくれるか
  2. 学習相談:学習の進め方や効果的な勉強法についてアドバイスをくれるか
  3. 就職支援:資格取得後の就職や転職のサポートがあるか
  4. 教材提供:わかりやすい教材や補助教材が用意されているか

これらのサポート内容を確認することで、より安心して学習に取り組むことができ、効率的な資格取得につながります。

スクールの費用が見合っているか確認する

スクール費用は各スクールや自治体によって違うため、大体の相場などを事前に調べておくことが重要です。
一般的に、大都市圏のスクールのほうが費用が高くなる傾向にありますが、サポート内容や設備なども含めて総合的に判断する必要があります。

東京都や大阪府など、大きな都市の大体の相場を以下の表で示します。
自分の予算と照らし合わせて検討してみましょう。

東京都 大阪府
40,000〜150,000円 30,000〜100,000円

ただし、これはあくまで平均的な費用であり、スクールによって大きく異なる場合があります。
また、教材費や実習費が別途必要な場合もあるので、総費用を確認しておくことが大切です。

費用が高いからといって、必ずしも教育内容が良いというわけではありません。
サポート体制や講師の質、設備の充実度なども考慮に入れて、費用対効果の高いスクールを選びましょう。

ヘルパー資格を最短で取得するメリット

ヘルパー資格を最短で取得するメリット

ヘルパー資格を最短で取得することには、さまざまなメリットがあります。
キャリアアップの機会を早めにつかむことができ、より早く介護の現場で活躍できるでしょう。
以下では、ヘルパー資格を最短で取得することの主なメリットについて詳しく解説します。

キャリアアップをめざせる

介護職員初任者研修以上の資格を持っていないと、入居者さんの体に触れる身体介護(排泄介助、入浴介助、食事介助、移乗など)に携わることができません。
資格取得により無資格の人よりも多くの業務に携わることができ、今後のキャリアアップに活かすことができます。

例えば、以下のようなキャリアアップの道が開けます。

  1. より専門的な介護技術の習得
  2. リーダーや管理職への昇進
  3. 他の介護資格(介護福祉士など)へのステップアップ
  4. 介護施設の運営や経営への参画

資格を取得することで、これらのキャリアパスを早期に描くことができ、自身の成長につながります。
また、実務経験を積みながら、さらに上位の資格取得をめざすこともできるでしょう。

給料が上がる

職場によっては、資格補助が出る場合があり、無資格者より給料が上がるケースがあるのもメリットです。
フルタイムで働いた場合、月給にすると約31,560円の差になることもあります。

また、年収で見ると、無資格者と比べて30万円〜40万円ほど高くなる可能性があります。
ただし、これはあくまで平均的な数字であり、実際の給与は勤務先や経験年数、勤務形態などによって大きく異なる点に注意が必要です。

就職・転職が有利になる

人手不足のため、介護職者は資格がない状況でも就職できる場合がありますが、ヘルパーの資格として介護職員初任者研修を持っていると、就職がさらに容易になります。

未経験でも「資格を取得するなかで多くの知識と技術を学び、それを活かしたいです」などと意欲を示すこともでき、就職や転職が有利に進むでしょう。

具体的には以下のようなメリットがあります。

  1. 求人の選択肢が広がる
  2. より専門的な介護施設での就職チャンスが増える
  3. 雇用条件の交渉がしやすくなる

資格を持っていることで、自信を持って面接に臨むことができ、自身の強みをアピールしやすくなります。
また、資格取得の過程で学んだ知識や技術を具体的に説明することで、雇用主に即戦力としての価値を示すこともできるでしょう。

最短でヘルパーの資格を取得しよう

ヘルパー資格を最短で取得することは、キャリアアップや給与アップ、就職・転職に有利になるなど、多くのメリットがあります。
しかし、最短で資格を取得するには、適切な計画と準備が必要です。
働きながら資格取得をめざす場合は、仕事とのバランスを考えながら、自分のペースで学習を進めましょう。

ヘルパー資格の取得は、介護の世界への第一歩です。
この資格を活かして、多くの人々の生活を支える重要な役割を担うことができます。
最短での資格取得ルートを選択して、しっかりと知識と技術を身につけ、質の高い介護サービスを提供できる人材をめざしましょう。

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執筆者について

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