
歯科医師になるために就活をしているのであれば、履歴書の内容は重要なアピールポイントです。
面接時の質問にうまく受け答えできても、履歴書が原因で採用に至らないこともあるかもしれません。
この記事では、歯科医師の面接を受ける際の、履歴書の正しい書き方と提出方法を解説しています。
履歴書を書く際に注意すべき、歯科医師特有のポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
歯科医師の履歴書の書き方・提出の基本
履歴書は、学歴や職歴、資格など、面接受験者の基本的な情報を確認するために必要な書類です。
面接官は履歴書の内容や書き方をチェックしており、正しく書けていなければ印象が悪くなるかもしれません。
履歴書の正しい書き方と提出方法のマナーを、理解しておきましょう。
形式の指定があるか確認する
履歴書には、さまざまな形式が存在し、統一するためにあらかじめ形式を指定されている可能性があります。
はじめに、志望先が履歴書の形式を指定していないかどうかを確認しておきましょう。
特に指定がない場合は、履歴書のテンプレートを使っても問題ありません。
パソコンで作成しても良いですが、特に昔ながらの歯科医院などでは、手書きのほうが誠意や熱意を感じられるという考えを持っている場合もあります。
形式にこだわりがなければ、手書きで書くのが無難といえるでしょう。
履歴書は使いまわさない
履歴書を書くのは時間がかかるため、使いまわせば楽になると考えるかもしれません。
しかし、履歴書は使いまわさずに、都度新しく作成すべきです。
履歴書を使いまわしていると、年齢や日付が違っていたり、通勤時間などの内容が明らかにおかしくなったりする可能性があります。
細かい間違いであっても、何度も面接をしている面接官にチェックされ、使いまわしていると見抜かれるかもしれません。
履歴書の使いまわしは印象が良くないため、新しくはじめから記入するようにしましょう。
丁寧な文字で清書する
履歴書の文字は、丁寧に清書しましょう。
急いで書いた場合は、文字の大きさが揃っていなかったり、誤字があったりするかもしれません。
急いで書いた雑な字は、面接官に伝わります。
丁寧に書いたことを伝えるためにも、間違いがないようゆっくり書くことが大事です。
まずは、鉛筆で薄く下書きをして、上からボールペンで丁寧に清書すると良いでしょう。
空欄・空白は避ける
履歴書の記入欄はできるだけ埋めて、空白を残さないようにしましょう。
しっかりと記入欄を埋めて丁寧に書いた履歴書からは、高い入職意欲を感じられます。
逆に、空欄がたくさんあれば、なんとなく面接を受けていると思われても仕方ありません。
志望動機や趣味などを埋めるのは難しいかもしれませんが、逆を取ればアピールするポイントです。
記入欄をしっかり埋めてアピールすれば、高い入職意欲を伝えられ、他の面接受験者と差をつけられるかもしれません。
かといって、適当に埋めていけば良いわけではなく、丁寧に書くことが重要なので注意しましょう。
修正液・テープは使用しない
書き間違えてしまった場合でも、修正液や修正テープの使用は厳禁です。
小さい間違いであっても、新しい履歴書に書き直しましょう。
修正液や修正テープを使用すると目立ってしまい、丁寧に書いたとは思えなくなってしまいます。
その結果、入職意欲が低いのではないかと思われてしまうかもしれません。
誤字がないようにあらかじめ下書きをするか、予備の履歴書を練習に使っても良いです。
万が一間違えた場合は、新しい履歴書に記入するようにしましょう。
提出マナーを厳守する
履歴書の提出方法には、手渡しとメール、郵送で提出する3つのケースがあります。
それぞれの提出方法のマナーを守って提出しましょう。
手渡しの場合は、履歴書が入った封筒の表面に、赤字で「履歴書在中」と記載しておきます。
裏面には、黒字で提出日と住所、名前を記載しましょう。
メールで送信する場合は、履歴書をPDFファイルに変換して提出します。
なお、件名は「履歴書ご送付の件/氏名(フルネーム)」のように、パッと見てすぐわかるような内容にしておきましょう。
郵送の場合は、履歴書が途中で汚れないように、透明のクリアファイルに入れてから封筒に入れて提出します。
住所や宛名などの必要事項を記載したら、封筒表面の左下に赤字で履歴書在中と記入しておきましょう。
郵送の場合は切手が必要なので、忘れないように注意してください。
【見本あり】歯科医師の履歴書に特有の注意点
歯科医師の履歴書は、基本的に一般的な履歴書のルールに基づいて記入すれば問題ありません。
しかし、歯科医師の履歴書ならではのポイントもあり、細かい部分をしっかりと押さえておくことも大切です。
学歴・職歴:正しく漏れなく書く
学歴や職歴は正式名称で書き、記入漏れがないようにしましょう。
人によっては、すぐに辞めてしまった仕事は記入したくないと思うかもしれません。
しかし、短い期間であっても記入するようにしましょう。
勤務経歴があるのに履歴書に記入していなかったとなれば、経歴詐称としてトラブルになる可能性もあります。
学歴も正式名称を書き、入学から卒業までの期間を正しく記載しておきましょう。
新卒で就職活動をする場合、まだ学校を卒業していないけれど選考を受けるというケースもあります。
そういった場合は、学校の正式名称と卒業予定月のあとに「卒業見込み」と記載します。
資格:正式名称で書く
保持している免許や資格も、正式名称で正しく記載しましょう。
取得した順番に、取得した年月を正確に記載してください。
特に、歯科医師免許は忘れずに記載しましょう。
新卒の人は、試験の結果を待っている状態で選考を受けるケースも考えられます。
そういった場合は、「取得見込み」と記載してください。
志望動機・自己PR:対象医院や経歴に結びつけて書く
志望動機と自己PRは、面接を受ける医院や経歴に結びつけて書きましょう。
歯科医師として働きたいと一口にいっても、その職場はさまざまです。
そのなかで、なぜその職場を志望したのかをうまく伝えなければいけません。
「人の役に立ちたい」や「会社に貢献したい」といった、どこで働く場合でも当てはまるような志望動機だけでは、入職意欲をあまり感じられないでしょう。
志望先が求める人材を把握して、自分の経歴や特徴をあてはめてどう活かせるのかをアピールすることが重要です。
全体:施設の敬称の使い方に注意する
企業の面接を受けるときには、相手の会社を敬うために、貴社や御社という言葉を使用します。
しかし、歯科医院や病院に対しては、貴院か御院を使用するのがマナーなので、間違えないように注意しましょう。
話し言葉の場合は御院を使用し、書き言葉の場合は貴院を使用します。
よって、履歴書に記載する場合は、書き言葉の貴院の使用が正しいです。
歯科医院の呼び方がわからなかったり、間違えてしまったりすると失礼にあたります。
歯科医院の面接を受ける場合は、貴院と御院の使い方を理解して正しく使い分けましょう。
歯科医師の履歴書はポイントを押さえて作成しよう
歯科医院での就職を希望する際には、履歴書の内容も選考の合否に関わってきます。
履歴書で第一印象が決まるほか、面接での受け答えと履歴書の内容とで異なることがないかチェックされることもあるでしょう。
歯科医師ならではのポイントを押さえて、履歴書を正しく作成することが重要です。
希望する職場で歯科医師として活躍するためにも、履歴書でしっかりとアピールしましょう。