看護師のネイルアート(以下:ネイル)は基本的に禁止されています。
しかし、「看護師として働きつつ、ネイルも楽しみたい」と思う方もいるでしょう。
今回の記事では、看護師のネイルが禁止されている理由とともに、看護師が仕事に支障のない範囲でネイルを楽しむ方法を複数紹介していきます。
ネイルを楽しみたい方はぜひ参考にしてください。
目次
看護師のネイルがダメな理由は?
ここでは、看護師のネイルが禁止されている理由として以下の4点を紹介します。
- 感染リスクを高めてしまう
- ケア時に患者さんを傷つけてしまう
- ネイルを好まない患者さんがいる
- 異物混入リスクがある
感染リスクを高めてしまう
看護師のネイルは、感染リスクを高めるおそれがあります。
手の爪はただでさえ汚れが溜まりやすい部分です。
ネイルを施したままにしておくと、さらに汚れを落としにくくなるでしょう。
医療機関には高齢者や基礎疾患を有した人など免疫力が低下した患者さんがいるため、少しの汚れが感染症のリスクになります。
ケア時に患者さんを傷つけてしまう
ネイルをしていると、爪が長い状態になりがちです。
看護師の仕事には、入浴介助や清拭、体位変換、注射など、患者さんに直接触れる場面が少なくありません。
そのため看護師の爪は、不要な装飾をせず、常に短い状態を保たなければなりません。
爪が伸びていると患者さんを傷つけてしまうおそれがあります。
ネイルを好まない患者さんがいる
自身では可愛いネイルと思っていても、患者さんによってはネイルをしている看護師に対して、「怖い」「不潔」といった印象を抱く場合もあります。
看護師は、すべての患者さんに対して、信頼関係を築いたうえで最適な看護を提供しなければなりません。
そのため、見た目の印象に気を使い、どのような価値観の人にも不快感を与えないよう振る舞う必要があります。
異物混入リスクがある
看護師は、注射などをとおして患者さんの体内に入る薬剤に触れる機会があります。
ネイルをしていると、気が付かないうちにネイルが剥がれてしまい、薬剤に混じってしまうかもしれません。
患者さんの体内に異物が混入すると、安全が脅かされ、命に関わるような事態に発展するおそれもあることから、看護師のネイルは禁止されています。
看護師にとって理想のネイルケア
看護師にとって理想の爪とは、短く揃えられており、清潔な爪です。
爪の長さは、手のひらから見て爪の白い部分が見えない長さが理想とされています。
爪を短く切るだけではなく、角になっているところがないか注意し、やすりなどを使って整えましょう。
また、看護師はアルコール消毒や手指衛生の回数が多く乾燥しやすいため、ささくれやひび割れができやすい傾向にあります。
日々の保湿ケアもしっかりと行うと良いでしょう。
看護師でネイルができる可能性のある職場
一般的に看護師のネイルは禁止されています。
どうしてもネイルをしたまま仕事をしたい看護師は、たとえば美容外科・美容皮膚科などであればネイルを許可している職場が見つかるかもしれません。
美容外科や美容皮膚科は、スタッフにも美容への気配りが求められる職場です。
そのため、看護師のネイルも、美容の一環として認められる場合があります。
ただし看護師である以上、業務のなかで患者さんに触れる機会はあるため、ネイルチップなどの長すぎるネイルや華美なネイルなどは、安全の観点から基本的に禁止されています。
職場によって、ネイル可否の判断や細かなルールは異なるため、事前に確認しましょう。
看護師でも楽しめるネイル方法
ここでは、ネイルが禁止されている職場に務める看護師が、休日にネイルを楽しむ方法として、以下の4点を紹介します。
- ネイルチップ・ネイルシール
- 水性マニキュア
- 剥がせるジェルネイル
- フットネイル
本格的なデザインを楽しみたい:ネイルチップ・ネイルシール
ネイルチップやネイルシールであれば、気軽に着脱が可能なため、仕事を気にせずにネイルを楽しめます。
種類も豊富なので、好みのデザインを見つけることができるでしょう。
すでにデザインが決まっているので、失敗するリスクもありません。
繰り返し使いたいならネイルチップ
ネイルチップは、透明な爪型にすでにネイルが施されている「付け爪」のことです。
両面テープやネイルチップ用の接着剤を用いて付け外しができるため、繰り返し使用できる特徴があります。
価格重視ならネイルシール
ネイルシールであれば、さまざまなデザインを手軽な価格で楽しめます。
ネイルシールは、ネイルチップと同様、簡単に取り外しができることが特徴です。
ネイルチップと異なり1回ずつの使い捨てですが、安いものならば100円前後から購入できます。
また、数日間のまとまった休みがある場合は、ネイルシールのうえからトップコートを塗ると長持ちしやすいです。
爪を痛めたくない:水性マニキュア
水性マニキュアは、落とす際に除光液が不要であり、爪に優しい点が特徴です。
除光液に含まれているマニキュアを落とすための成分は、乾燥を引き起こし、爪を痛める原因となります。
爪が痛んでしまうと、二枚爪になったり、爪の表面が白くなり、清潔な手を保つことが難しくなってしまうかもしれません。
水性マニキュアであれば、お湯に浸したりエタノールで拭き取ることで簡単に除去できるため、爪を痛めにくいメリットがあります。
まとまった休みにおしゃれをしたい:剥がせるジェルネイル
まとまった休日が取れるのであれば、剥がせるジェルネイルもおすすめです。
一方で、剥がせるジェルネイルの場合は、専用の道具を必要とせず、そのままネイルを剥がすことができるため、気軽に楽しむことができるでしょう。
仕事を気にしたくない:フットネイル
フットネイルであれば、看護師でも仕事を気にせず楽しめます。
看護師が仕事中に靴を脱ぐことはほとんどありません。
そのため、足の爪に施すフットネイルならば、「明日仕事だから、ネイルを落とさないといけない」などと考えることなく、長期的にネイルを楽しむことができます。
看護師でも工夫次第でネイルを楽しむことができる
看護師のネイルについてご紹介しました。
看護師は仕事の性質上、短く清潔な爪が求められるため、どうしてもネイルには制限がかかります。
しかし、気軽に着脱できるネイルや、フットネイルなど、ネイルを楽しむ手段がないわけではありません。