准看護師は、医師、歯科医師または正看護師 の指示を受けて、患者さんの世話や診療の補助を行います。
就業場所は、主に病院や診療所、助産所、介護保険施設などです。
平成26年からは准看護師を配置する保育所もあり、活躍場所はさらに広がっています。
今回は、准看護師に年齢制限がないことと、仕事や家事、育児をしながらでも資格取得をめざせるのかを解説します。
目次
准看護師に年齢制限はない
准看護師は年齢性別問わず、養成校（2年在籍）を卒業し、准看護師試験に合格すればなれます。
准看護師の養成校の入学要件は中学卒業のみで、年齢制限はありません。
なお、看護師の養成校の入学要件は高校卒業です。
准看護師の養成校には、社会人や主婦など多様な生活背景を持つ人が通っています。
例えば、子育て中でも学習に専念できるよう、関連病院の系列保育所を学生が利用できる准看護師養成校もあります。
准看護師資格は、年齢や立場に関係なく取得に挑戦できる資格なのです。
年齢を問わず准看護師をめざせる理由
准看護師になるのに年齢制限はないとはいえ、社会人や主婦が学習や受験へチャレンジすることは困難なのでは、と思う方もいるのではないでしょうか。
ここではデータから読み取れる准看護師をめざす人の年齢層、養成校試験のレベルや合格率について解説します。
准看護師養成校に入学する40歳以上は増えている
准看護師養成所の入学者の年齢構成推移によると、平成20年から平成29年において40歳以上は4.8％増えています。
参考：平成30年看護基礎教育検討会「看護基礎教育を取り巻く現状等の参考資料」
40歳以上の世代では、仕事や家事、育児など多様なライフスタイルを送っていると予想され、さまざまな背景を持って入学している人が増えていると読み取れます。
入学試験は中学卒業レベル
准看護師養成校は中学卒業後から入学できるため、入学試験は中学卒業レベルになっています。
学業から長期間離れている40歳以上の人にとって、決して簡単とはいえないかもしれません。
しかし、合格できる可能性は十分にあるといって良いでしょう。
試験科目は国語のみ、または国語と数学など、准看護師養成校により異なるので確認が必要です。
准看護師試験の合格率はほぼ100％
准看護師試験の合格率は例年ほぼ100％で推移しており、非常に高い合格率です。
令和3年度に実施された試験でも、合格率は98％であり多くの方が合格しています。
試験は毎年2月に2回、各都道府県で実施されています。
養成校でしっかりと勉強をすれば、合格は難しくないでしょう。
准看護師から正看護師へのキャリアアップも年齢制限はない
准看護師が何歳からでもめざせるように、正看護師へのキャリアアップにも年齢制限はありません。
キャリアアップに必要なのは、看護師学校・養成所の課程を修了し、看護師国家試験に合格することです。
看護師学校・養成所には3種類あり、准看護師が正看護師の受験資格を得られる全日制の養成所は、最短2年で卒業できるところがあります。
この2年課程は准看護師が看護師になるためのものであり、無資格から看護師へなるための課程とは異なりますので注意が必要です。
他にも、仕事と勉強を両立できる定時制で3年制の養成所に通う選択肢もあります。
さらに、実務経験が7年以上必要となりますが、通信制の養成所もあります。
准看護師から正看護師へのキャリアアップについて、さらに詳しい内容は以下の記事をご参照ください。
准看護師は資格取得・キャリアアップともに年齢制限なく活躍できる
准看護師になるための年齢制限はありません。
社会人や主婦世代は仕事や家事、育児など、さまざまな生活背景を持つ人が准看護師試験を受けています。
准看護師は試験内容や合格率からみて、資格取得がめざしやすいのが魅力です。
さらに、准看護師から正看護師へのキャリアアップにも年齢制限はなく、どちらも近年活躍の場は多様になっています。
ライフスタイルに合う学習環境を選択し、資格取得へと向かっていきましょう。
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