
歯科助手の職務経歴書は、転職活動において必要不可欠な書類の一つです。
しかし、いざ転職をめざして歯科助手の職務経歴書を作成しようと思っても、「どのように書いたら良いのかわからない」などと悩んでしまうことも多いでしょう。
今回の記事では、歯科助手の職務経歴書の書き方を実例や見本を入れながら紹介していきます。
この記事を参考にしながら、採用担当者にとってわかりやすく、自身のことをアピールできる職務経歴書を完成させていきましょう。
目次
歯科助手の職務経歴書:書き方と見本
歯科助手への転職をめざす際には、「職務経歴書」「履歴書」の2つの書類を採用担当者から求められます。
「履歴書」は、氏名や学歴、住所などの基本的なプロフィールを確認するための書類であるのに対し、「職務経歴書」は自身の今までの経験やスキルを採用担当者に対してアピールするための書類です。
職務経歴書には規定の様式はなく、それぞれの職歴に合わせて自由に作成できます。
Webサイトなどから職務経歴書のフォーマットをダウンロードして、A4サイズ1〜2枚にまとめるのが良いでしょう。
職務経歴書の構成要素としては、以下の内容が挙げられます。
- タイトル・日付
- 職務要約
- 職務内容
- 活かせる経験・資格・知識・技術
- 自己PR
ここからは、それぞれの構成要素の記載方法についてみていきましょう。
1:タイトル・日付
職務経歴書上部には、まず中央に書類名(職務経歴書)を記載し、右端に日付・氏名を添えましょう。
書類名は太字にし、フォントを少し大きくしたほうが見やすくなります。
また、日付は、記載内容が最新であることがわかるよう相手に提出する日を記載します。
例えば、面接日に職務経歴書を渡す場合は面接日、事前にメールにて送る場合は送信日です。
複数の歯科医院を受ける予定の場合は、その都度日付を変更しましょう。
2:職務要約
職務要約とは、今までの職務経験を簡単にまとめた文章のことです。
この職務要約を読むことで、採用担当者はあなたの経験や人物像を大まかに把握できます。
応募する歯科医院の特徴や歯科助手の仕事内容を把握し、その特徴に合わせてアピールできる強みを盛り込みつつ、採用担当者が読みやすいよう3行程度でまとめると良いでしょう。
実際に、歯科助手として働いてきた場合の職務要約例は以下になります。
主な業務内容として、受付・レセプト業務やカルテの作成、診療アシスタントや器具の清掃・準備などを実施してまいりました。
また、歯科助手の教育担当として、歯科助手未経験で入職された方に対して、業務の指導経験があります。
3:職務内容
職務内容とは、先述した職務要約の内容を、より詳細に記載したものです。
今までの職務経歴が採用担当者にわかるよう、勤務期間・勤務先や所属部署・業務内容・成果を具体的に記載します。
自身のキャリアを振り返り、わかりやすいよう箇条書きにすると良いでしょう。
以下では、新卒で事務職、1度目の転職先で歯科助手を経験してきた方の職務内容を例示します。
- 2005年4月〜2017年3月 〇〇株式会社
事業内容:医薬品卸売業
資本金:〇〇円
売上高:〇〇円
従業員数:〇〇人
期間 | 職務内容 |
---|---|
2005年4月 〜 2017年3月 |
経営管理部に事務職として配属
● 顧客対応(電話応対、来客対応) 【実績】 |
- 2017年4月〜現在 〇〇歯科医院
事業内容:一般歯科・小児歯科・訪問歯科
従業員数:歯科医師〇〇人 歯科衛生士〇〇人 歯科助手〇〇人
期間 | 職務内容 |
---|---|
2017年4月 〜 現在 |
歯科助手として勤務
●受付業務 ●診療アシスタント業務 【実績】 |
4:活かせる経験・資格・知識・技術
ここでは、歯科助手として活かせる資格・スキルを記載しましょう。
歯科助手の仕事に生かせる資格・スキルとしては、以下のようなものがあります。
- パソコンスキル
- 歯科助手特有の民間資格(歯科助手資格認定制度や歯科アシスタント検定など)
- コミュニケーションスキル
資格を記載する場合には、正式名称と取得日を正確に記載することが必要です。
正式名称や取得日がわからない場合は、事前に確認しておきましょう。
5:自己PR
自己PRとは、採用担当者に対して自身を売り込むためのアピール文です。
自己PRを記載する際には、結論(アピール内容)、具体的な事例、歯科助手としての貢献方法の3点セットで記載しましょう。
コミュニケーション能力などの歯科助手に求められるスキルや、応募する歯科医院の特徴に合わせたアピール内容を記載すると、採用担当者の目に留まりやすくなるでしょう。
前職でも歯科助手として働いておりましたが、以前働いていた歯科医院では、治療内容によって患者さまの順番が前後してしまうことがありました。
その際には、先に来院していた患者様に対して事前に事情を伝えて理解を得たり、呼ばれるまでの待ち時間を伝えるなどの工夫を行い、患者さまが不安にならないよう配慮を行っておりました。
結果として、患者さまからのクレーム減少につながった経験があります。
貴院でも患者さまの気持ちに配慮した言動を心がけ、満足度の高い歯科治療に貢献していきたいと考えております。
歯科助手の自己PRを記載するためには、歯科助手の業務内容に対する理解が不可欠です。
歯科助手未経験の方の場合は、こちらの記事を参考にして歯科助手の仕事内容を具体的に把握しておきましょう。
歯科助手の職務経歴書の作成ポイント
歯科助手の職務経歴書の作成ポイントは、経験者と未経験者で異なります。
それぞれ以下のポイントを意識しましょう。
【経験者】歯科医院の規模・業務内容は具体的に
勤務している歯科医院によって、歯科助手の業務内容が異なる場合があります。
採用担当者は、経験者に対して即戦力を期待していますが、即戦力があることを伝えるためには、歯科助手としてのスキルや能力を正確に伝えなければいけません。
そのため、歯科医院の規模や業務内容は具体的に記載することが、採用担当者へのアピールにつながるでしょう。
【未経験者】わかりやすい職務経歴書・自己PRでアピール
異業種からの転職の場合は、職務内容が採用担当者にとってわかりにくい場合もあるため、誰が見てもわかる表現を意識して記載しましょう。
また、歯科助手としては未経験であっても、今までの業務経験から歯科助手として生かせるスキルがあるはずです。
歯科助手の仕事にも応用できるスキルや強みを見つけ出してアピールすることで、採用担当者も歯科助手として活躍する姿をイメージしやすくなるでしょう。
歯科助手への転職は職務経歴書を有効に活用してアピールしよう
歯科助手への転職を成功させるために、職務経歴書で採用担当者にアピールすることは重要です。
今回の記事でご紹介した記載方法を参考にして、採用担当者にとってわかりやすい職務経歴書を作成しましょう。