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歯科助手必見!歯式の書き方をわかりやすく解説

歯式とは歯科診療の際にカルテなどに歯について記号を記載することであり、歯の構成を表しています。
その記号を記載することで、どの歯に異常があるのかを把握できます。

歯式は歯科衛生士や歯科助手には避けては通れないものですが、むずかしいためなかなか覚えられない、対応しづらいと感じる人もいるでしょう。
今回は、歯科助手に向けて歯式の書き方と歯式記号(う蝕)をわかりやすく解説します。
歯式が苦手な人は、ぜひ参考にしてみてください。

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【歯科助手向け】永久歯の歯式の書き方

永久歯の歯式の書き方は、Zsigmondy & Palmer方式とFDI方式の2種類です。
それぞれを見ていきましょう。

Zsigmondy & Palmer方式

歯式は上顎・下顎、また左右に分けて数えます。
また、永久歯の数は親知らずを含めないで28本が基本です(親知らずを含めた場合は32本)。
Zsigmondy & Palmer方式では、中央にある前歯を1番とし、奥に行くほど数字が大きくなります。

左右については、左が右側(うそく)、右が左側(さそく)と呼ばれます。
これは、患者さんと対面して記入するため、患者さんから見ると逆側になるためです。

Zsigmondy & Palmer方式は以下のような表になります。

上顎右側 上顎左側
8,7,6,5,4,3,2,1 1,2,3,4,5,6,7,8
下顎右側 下顎左側
8,7,6,5,4,3,2,1 1,2,3,4,5,6,7,8

Zsigmondy & Palmer方式

また、記載する際には、上記のように数字と十字を組み合わせるのが特徴です。

FDI方式

FDI方式では、確認者から見て左上を1のグループ、右上を2のグループ、右下を3のグループ、左下を4のグループに分け、各グループを十の位に用いて、一の位に歯の位置番号をつけます。

上記の番号は表にすると以下のとおりです。

左(左側)上 右(右側)上
17,16,15,14,13,12,11 21,22,23,24,25,26,27
左(左側)下 右(右側)下
47,46,45,44,43,42,41 31,32,33,34,35,36,37

FDI方式は主に欧米で使われている表記になります。

【歯科助手向け】乳歯の歯式の書き方

前述した永久歯の歯式は数字で書きますが、乳児の歯式の記載はアルファベットです。
乳歯は20本なので、A〜Eを使用することになります。
上記の図のように、右側の前歯から奥歯に向かってABCDEになるため、次の表のように表しましょう。

上顎右側 上顎左側
EDCBA ABCDE
下顎右側 下顎左側
EDCBA ABCDE

【歯科助手向け】乳歯の歯式の書き方

歯科助手がカルテに記入する「歯式記号一覧(う蝕)」

虫歯になっている場合は、歯式記号一覧(う蝕)を使用します。
基本的な歯式記号の読み方と意味を表にするので、ぜひ参考にしてください。

書き方 読み方 意味
C シー 虫歯
CO シーオー 初期虫歯
C1 シーワン、シーイチ エナメル質(歯の表面)の虫歯
C2 シーツー、シーニ 象牙質に達した虫歯
C3 シースリー、シーサン 歯髄まで達した虫歯
C4 シーフォー、シーヨン 歯根だけが残った虫歯

C1の前はゼロではなく、アルファベットのO(オー)になるので注意しましょう。

歯式の書き方を理解して歯科助手の仕事をスムーズに行おう

歯科助手として働いていくうえで、歯式は避けては通れないものです。
日常で使うことがない書き方になるため、慣れるまでは混乱してしまうかもしれません。
しかし、基本的な書き方を理解しておけば十分に対応できるものなので、次第と慣れていくでしょう。
今回紹介した歯式の書き方を参考にして、ぜひスムーズに仕事が行えるようにしましょう。

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