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歯科衛生士のやりがいは?仕事内容とキャリアなどを解説

歯科衛生士には、どのようなやりがいがあるのでしょうか。

今回の記事では、歯科衛生士のやりがいについて、実務と仕事環境の切り口から、それぞれ紹介しています。
新卒で就職後、さまざまなライフイベントを経ながら、やりがいをもって働き続けられる職種であることがわかります。
歯科衛生士のやりがいが気になっている方は、参考にしてみてください。

歯科衛生士がやりがいを感じている割合は

歯科衛生士がやりがいを感じている割合は

公益社団法人日本歯科衛生士会が令和2年に行い、結果を公表している「歯科衛生士の勤務実態調査報告書」には、歯科衛生士のうちの約8割が、仕事に対してやりがいや誇りを感じているというデータが掲載されています。

具体的な質問内容と、肯定的な回答の割合(「非常にそう思う」「まあそう思う」の合計)は、以下のとおりです。

  • 歯科衛生士免許の価値を感じていますか(79.0%)
  • 歯科衛生士の仕事が好きですか(83.2%)
  • 歯科衛生士として誇りを感じていますか(78.1%)
  • 現在の仕事にやりがいを感じていますか(84.3%)

歯科衛生士のやりがい:実務編

歯科衛生士のやりがい:実務編

歯科衛生士の実務のうち、やりがいを感じる要因としては、以下のような事柄が多く挙げられます。

  • 口腔内から患者さんの健康を守る
  • 患者さんから感謝される
  • チーム医療の一員として働ける

口腔内から患者さんの健康を守る

歯科衛生士のやりがいの一つに、口腔内から患者さんの健康を守ることがあります。

歯は、食べ物を噛み砕いて消化を助けるだけでなく、発声を助ける、体の姿勢やバランスを保つ、表情を作る、噛むことで脳に刺激を与えるなど、多くの役割を持ちます。

そのため、患者さんの歯や口腔内の健康を保つ歯科衛生士は、患者さんの健康で豊かな生活を直接支えている実感を得やすく、やりがいを感じやすい仕事といえるでしょう。

患者さんから感謝される

患者さんから感謝されることも、歯科衛生士のやりがいです。

口腔内にトラブルを抱えた患者さんに処置を施したり、保健のための指導を続けていると、患者さんとの信頼関係が自然と生まれ、直接感謝の言葉をかけられることもあります。

特に、口腔内のクリーニングで歯石や着色料を除去して白い歯を取り戻したり、歯周病の治療後に歯肉の状態が変化したり、患者さんが鏡を通して口腔内の変化に気付くときは、感謝してもらいやすい場面です。

チーム医療の一員として働ける

歯科医師や歯科助手、医療クラークなどと連携し、患者さんのためにチーム医療の一員として働けることも、歯科衛生士のやりがいにつながります。

クリニック内における歯科衛生士は、歯科医師に次いで高い歯科医療の知識を持つため、コミュニケーションのハブ役となり、院長のやりたいことを理解して、他のスタッフさんへ伝える役割を担うこともあるでしょう。

また総合病院では、歯科以外の診療科の医療スタッフと連携をとり治療を行います。
例えば、全身麻酔を用いた手術の前に行う口腔ケアは歯科衛生士の仕事です。
患者さんのために歯科医師以外のスタッフと医療ケアを行う際は、特有の緊張感があり大きなやりがいとなります。

歯科衛生士のやりがい:仕事環境編

歯科衛生士のやりがい:仕事環境編

歯科衛生士の仕事環境でやりがいを感じる点は、以下のとおりです。

  • 全国どこでも勤務が可能
  • 子育てしながらでも働きやすい
  • 資格を取得してステップアップできる

全国どこでも勤務が可能

歯科衛生士は、全国どこでも勤務が可能で、場所を選ばずやりがいを持って働けます。
令和3年に厚生労働省が行った医療施設動態調査によると、歯科医院は全国に68,000軒以上あり、コンビニエンスストアの店舗数より多いです。

ライフイベントである結婚や引越し、出産など、環境変化により職場を退職せざるを得ない場合でも、新しい勤務先を見つけやすく、働く場所に困ることはほとんどありません。

子育てしながらでも働きやすい

歯科衛生士は、子育てしながらでも働きやすいといわれています。
勤務終了時刻がある程度一定していたり、クリニックでは夜勤がなかったり、プライベートの時間を確保できたりすることから、子育て中でも働きやすい職種だからです。

また、復職を希望する際には、歯科医師会や歯科衛生士会などで復職支援を受けることができます。
ブランクがあっても復職へのサポート体制が整っている歯科衛生士は、ワークライフバランスが取りやすく、子育てしながらでも働きやすい職種です。

資格を取得してステップアップできる

歯科衛生士は、資格を取得してステップアップできることもやりがいとなります。
例えば、認定歯科衛生士は平成17年に発足した日本歯周病学会の認定資格です。

特定の専門分野において知識や技術を持っているという証明になり、歯科衛生士としての自信を得られるのに加えて、手当などの待遇面で優遇され、ステップアップが可能となります。
また、転職の際には専門分野を証明しやすく、転職先が見つけやすくなることも見逃せないポイントです。

歯科衛生士のやりがい・魅力を理解して将来の仕事として考えてみよう

歯科衛生士の勤務実態調査では、約8割の方が「やりがいがある」と回答しています。
やりがいを感じる要因としては、患者さんの健康を支えている実感を得やすいことのほか、患者さんからの感謝の言葉を得られることや、チームの一因として活躍できることなどが挙げられます。

また、歯科衛生士は全国どこでも勤務できるため、結婚や出産などのライフイベントに際しても、働く場所に困る心配はありません。
さらに、認定資格を取得することでステップアップもめざせます。

やりがいがあり、さまざまなキャリアプランやライフプランが検討できる歯科衛生士を、ぜひ将来の仕事の選択肢として考えてみてください。

執筆者について

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