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介護事務の資格の難易度とは?試験の種類別に難易度・合格率を解説

介護事務は、介護施設や事業所において、請求書(レセプト)の作成を担う職種です。
その他にも、窓口業務や介護業務のサポートも行います。
近年の高齢化にともない、介護にまつわる仕事の需要はいずれも高まっており、介護事務も例外ではありません。

介護事務への就職をめざす場合、特定の資格を持っておくことで採用されやすくなります。
本記事では、介護事務への就職に役立つ資格や、それぞれの難易度を見ていきましょう。

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介護事務の資格の取得は難しい?

介護事務にかかわる資格はいくつかあり、合格率は50~80%ほどです。
全体的に高い水準ですが、合格率が80%を超えるものであっても70%以上の正答を求められるため、対策なしで合格できるものはありません。

また、資格が証明するスキルもそれぞれ異なるため、合格率だけで選ぶことはせず、自分のキャリアプランに合ったものを取得すると良いでしょう。

【種類別】介護事務の資格の難易度・合格率

【種類別】介護事務の資格の難易度・合格率

それでは、介護事務への就職に役立つ資格とその難易度を、一つずつ見ていきましょう。
資格取得を検討するときの参考にしてみてください。

介護事務管理士 技能認定試験

介護事務に関わる資格としては最も長い歴史を持つ介護事務管理士は、介護施設や事業所が市町村へ請求する介護報酬の請求書を作成したり、ケアマネジャーをサポートしたりする仕事です。
試験は実技と学科があり、実技では実際に請求書を作成、学科では介護保険制度や介護用語などについてマークシート方式で回答します。

受験資格 なし
受験料 5,500円(税込)
試験会場 当面は在宅試験のみ(2022年9月現在)
合格基準 学科・実技の得点が60%以上で、全体の合計得点が80%以上
合格率 70%程度

合格率が70%程度と高く、年12回のチャンスがあることから、比較的難易度は低いと考えて良いでしょう。

ケアクラーク技能認定試験

ケアクラーク技能認定試験は、介護施設や事業所の窓口業務・事務処理などの知識や技能を認定・評価し、職業能力などの向上を目的としています。
試験内容は学科と実技で、学科では介護事務知識を25問、実技では介護報酬請求事務と介護給付費明細書作成の2問を行います。

受験資格 なし
受験料 6,900円 (税込)
試験会場 在宅試験
合格基準 学科・実技の得点率がそれぞれ70%以上
合格率 70%程度 ※公式データなし

合格率は70%程度で、試験は年に3回実施されています。
資料を参考にしながら試験を進められるため、比較的難易度は低いといえるでしょう。

介護情報実務能力認定試験

介護情報実務能力認定試験は、介護事務職に必要な能力全般を問う試験です。
試験内容は、学科で介護保険法や介護保険制度・介護報酬の請求について問われ、実技では明細書を3問作成します。

受験資格 なし
受験料 7,700円 ※税込・税別の記載なし
試験会場 協会指定校における団体受験のみの実施のため確認が必要
合格基準 不明
合格率 50〜60% 程度 ※公式データなし

合格率は50~60%前後です。
それほど難易度は高くありませんが、しっかりと対策したうえで受験する必要があります。

介護報酬請求事務技能検定試験

介護報酬請求事務技能検定は、介護事務に必要な知識と技術レベルを問われる資格です。
試験は学科25問、実技で実践的な明細書を3題作成します。

受験資格 ・日本医療事務協会認定の介護事務講座を修了した人
・高校・専門学校・短大・大学で受験申請があった場合
・一般で受験申請した人
受験料 6,600円(税込)
試験会場 開催月により異なる
合格基準 総得点の70%以上
問題の難易度により補正した点数以上
合格率 80%程度 ※公式データなし

合格率は80%を超えていますが、合格の基準は総得点の70%程度となっているため、事前の勉強はしっかり行いましょう。

介事管理専門秘書検定資格

介事管理専門秘書検定資格は、介護事務の専門知識と技能を持ち、介護職全般の業務をサポートする能力があることを証明する資格です。
試験では、介護事務に関連する内容だけではなく、要介護者や介護スタッフのメンタルケアに関する知識まで幅広く出題されます。

受験資格 日本能力開発推進協会が指定した認定教育機関で2014年4月30日までに履修を始め、全カリキュラムを修了した人
受験料 5,600円(税込)
試験会場 カリキュラム修了後に在宅受験
合格基準 得点率70%以上
合格率 不明

合格率のデータはありませんが、合格のためには70%以上の得点が必要です。
所定のカリキュラムの修了が前提となりますが、しっかりとスキルを身につけたうえで試験に臨むことができます。

介護事務の資格は難易度とキャリアで選択

介護事務に関する資格は数多くあります。
各資格とも合格率こそ高いですが、求められる正答率も高く、受験に向けた勉強はしっかりと行う必要があります。
また、資格が証明してくれるスキル・能力もそれぞれ異なるため、合格率だけに目を向けるのではなく、自身のキャリアプランに合ったものを取得してください。

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