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調理師の資格を取得するためには、養成施設を卒業するほかに、2年以上の実務経験を積んで調理師免許試験を受験する方法があります。
本記事では、調理師免許試験に合格するための勉強方法を紹介します。
まずは、調理師免許を取得する方法から見ていきましょう。
目次
調理師になるための勉強はどこでできる?
調理師になるためには、以下の2つのルートがあります。
- 養成施設へ通うルート
- 2年以上の実務経験を積むルート
それぞれ紹介します。
専門学校など養成施設へ通う
調理師免許を取得する方法の一つは、養成施設に通うことです。
各都道府県知事が指定した、調理師専門学校などの養成施設を卒業することが条件です。
養成施設に通うルートの場合、調理師免許の試験を受ける必要はありません。
養成施設には1年制や2年制の専門学校、4年制大学、短大など、複数の種類があります。
夜間の学校もあるため、働きながら通うことも可能です。
また、年数もさまざまで、最短1年で調理師免許を取得することもできます。
2年以上の実務経験を積む
養成施設に通わなくても、飲食店で2年以上の調理実務経験を積み、調理師免許試験に合格することで調理師免許を取得できます。
ただし、実務経験を認められるためには、対象となる施設で調理業務に従事していなければなりません。
対象となる施設は、調理師法施行規則第4条 によって以下のように定められています。
- 飲食店での営業
- 魚介類販売業
- そうざい製造業
- 学校、病院、寮など給食施設
ただし、上記の施設であってもホールスタッフや配達などは調理業務ではないため、実務経験としては認められません。
また、喫茶店営業業務や、食品製造・食肉処理・飲料の調整、簡易な飲食店営業における調理は対象外となります。
調理師免許の実務経験については、以下の記事をご参照ください。
働きながら調理師免許を取る方法の詳細は、以下の記事をご参照ください。
調理師免許に向けた勉強の仕方・覚え方
調理師免許試験の勉強は、働きながら時間のないなかで進める人もいるでしょう。
そのため、勉強の仕方や覚え方のコツをつかみ、効率的に学ぶことが大切です。
基本的な勉強の手順は以下のとおりです。
- 参考書を決める
- 参考書の全体をサッと読む
- 苦手なポイントをリストアップ
- 苦手な内容を中心にじっくりと参考書を読む
- 問題集、過去問を解く
- 問題を解く→内容確認を何度も繰り返す
まずは参考書にすべて目を通し、全体のおおまかな流れをつかみます。
最初から細かく読み込んでも、流れがわかっていなければ覚えにくくなってしまうため、まずはサッと読んで内容を把握し、あとから細かく学習していきましょう。
また、苦手な部分や間違った内容は重点的にチェックします。
正解している箇所はすでに理解できているため、何度も確認する必要はありません。
苦手分野を中心に取り組むことが、効率の良い勉強のコツです。
調理師の勉強のポイント
調理師免許試験の勉強をするときのポイントを紹介します。
また、調理師免許試験対策のスクールや講座を受講せず、独学で勉強するメリットや、必要な勉強時間などにも触れていきます。
勉強期間は約6ヵ月必要
毎日1~2時間ほど勉強できる場合、約半年ほどの学習期間が必要です。
ただし、仕事と両立して勉強する場合などは、残業や繁忙期などの事情により、予定どおりに学習時間を取りにくいこともあるでしょう。
余裕をもって計画を立てるのであれば、約1年は見ておくと安心です。
反対に、ある程度知識に自信があり、短期間でみっちりと学習したい場合は、3ヵ月ほどでも合格の可能性があります。
仕事やプライベートなどとの兼ね合いも考えながら、自分にあったスケジュールを立てて試験勉強を行いましょう。
調理師免許試験の合格率については、以下の記事をご参照ください。
勉強方法を工夫する
調理師免許試験の学科試験は全問マークシートで、全体の6割以上が合格ラインです。
よって、語句を一言一句間違えずに暗記する必要はありません。
丸暗記ではなく全体の内容を把握し、苦手科目も捨てずに勉強しましょう。
過去問や模擬試験を解いたら、間違えた箇所をテキストや参考書と照らし合わせながら理解を深めていくことが、合格に向けたポイントです。
独学にはメリット・デメリットがある
調理師免許試験の合格を、独学でめざす方も多いでしょう。
調理師免許試験を独学で受ける場合、メリットとデメリットがあります。
それぞれ見ていきましょう。
メリット
独学で勉強する場合は、主に以下のメリットがあります。
- 費用がかからない
養成施設へ通う場合には学費がかかりますが、独学の場合はテキスト代と受験費用のみのため、安く抑えられます。 - 自分のペースで進められる
養成施設のように決められた時間割や実習などはないため、仕事やプライベート、体調など自分の生活リズムに合わせて勉強を進めることが可能です。
そのため、働きながら調理師免許の取得をめざせます。
費用を最小限に抑え、働きながらでも自分のペースで勉強できることが独学のメリットです。
調理師免許試験を独学で受験することの詳細は、以下の記事をご参照ください。
デメリット
メリットとは反対に、主に以下2点が独学のデメリットです。
- 挫折しやすい
一緒に教えあったり励ましあったりする相手がおらず、仕事が忙しいなどと勉強をあと回しにしてしまい、挫折するケースが考えられます。 - 間違っていても指摘してもらえない
自分でテキストを読むしか方法がないため、間違って理解してもそのままになってしまいます。
このことから、知識に偏りが生まれてしまうことが懸念事項です。
独学は一人ですべて進めていかなければならず挫折しやすいため、身の回りに試験の経験者がいる場合は、わからないところや疑問点を教えてもらうと良いでしょう。
通信教育でも勉強は可能
調理師免許試験に合格するルートで免許取得をめざしているものの、独学で勉強する自信がない場合、通信教育も選択肢に入るでしょう。
通信教育は、専門学校や短大といった養成施設に比べて費用が安いことが利点です。
また、自分のペースで勉強に取り組めるため、仕事をしながら取得をめざせます。
わからない点は質問ができるため、独学のようにわからない内容がそのままになってしまう心配もありません。
ただし、通信教育を受けるだけでは調理師免許の取得はできないことが注意点です。
養成施設への通学であれば、試験を受けなくても卒業すれば免許を取得できますが、通信教育は実務経験と調理師免許試験への受験が必須となるため、混同しないように気を付けましょう。
自分に合った勉強方法で調理師免許取得をめざそう
調理師免許試験に合格するためには、効率的に勉強を進める必要があります。
仕事やプライベートとの折り合いをつけながら、半年から1年ほどは勉強期間を確保すると良いでしょう。
また、独学での勉強が不安な場合は、通信教育を活用する方法もおすすめです。
自分の生活状況に適した勉強方法で、調理師免許の取得をめざしましょう。