
調理師免許証は、調理師を名乗るために必要な資格です。
取得のためには、調理師試験の合格後か厚生労働省が指定する養成施設の卒業後に、各都道府県に申請することが必須となります。
申請しないと、試験の合格や養成施設の卒業などの条件を満たしても、調理師になることはできません。
本記事では、調理師免許の申請方法を解説します。
また、調理師資格証明書や再交付についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
調理師免許について詳しく知りたい方は、次の記事を参考にしてください。

目次
調理師免許証の申請方法
調理師試験に合格、もしくは養成施設を卒業したら、速やかに調理師免許証を申請しましょう。
調理師免許証の申請先や申請方法は各都道府県で異なりますが、 ここでは東京都の申請方法を例にあげて紹介します。
申請先・受付時間
調理師免許の申請は、自身の住民票がある区や市の保健所で行います。
受付時間は月曜日から金曜日までの平日、午前9時〜午後5時までです。
祝日や年末年始は受け付けていません。
必要書類など
東京都で調理師免許証を申請する場合、必要書類などは以下のとおりです。
必要書類など | 備考 |
---|---|
調理師免許申請書 | 申請先の窓口、または福祉保健局ホームページから入手可能 |
卒業証明書、養成施設の履修証明書など | 卒業証明書の原本または卒業証書のコピー(原本の持参が必要) 履修証明書の原本 |
本籍等を確認する書類 | 住民票、または戸籍抄(謄)本 本籍地か国籍が記載されており、マイナンバーが省略されているもの |
医師の診断書 | 3ヵ月以内に発行されたもの |
手数料5,600円 | 現金 |
調理師資格証明書とは
海外で調理師として就労する際には、就労ビザを取得しなければならないケースがあります。
就労ビザ申請には調理師資格証明書が必要な場合もあるため、 渡航直前に慌てることのないよう早めに確認しましょう。
東京都では英語とフランス語、日本語(翻訳用原本のみ)での調理師資格証明書を発行しています。
申請先・受付時間
東京都での調理師資格証明書は、福祉保健局健康安全課試験・免許担当のある東京都庁第一本庁舎で申請できます。
ただし、申請できるのは東京都で発行した調理師免許証を持っている人のみです。
現在東京に住んでいない場合は、窓口ではなく郵送でも申請が可能です。
窓口での受付は月曜日から金曜日までの平日、午前9時〜午後5時までになっています。
祝日や年末年始は受け付けていません。
必要書類
東京都の調理師資格証明書の申請に必要な書類は、窓口と郵送で異なります。
窓口で申請する場合
窓口で必要な書類は以下のとおりです。
- 調理師資格証明書交付申請書
- 調理師免許証(本証とコピー)
- パスポート(本証とコピー)
- 手数料(1通につき400円)
- 郵便切手(404円分)
郵便切手は郵送での受け取り希望の人のみ必要です。
また、証明書が2通以上の場合は、414円分の切手が必要になります。
委任状と本人確認書類があれば、代理人による申請や受領も可能です。
郵送で申請する場合
郵送で必要な書類は以下のとおりです。
- 調理師資格証明書交付申請書
- 住民票
- 調理師免許証のコピー
- パスポートのコピー
- 手数料(1通につき400円)
- 郵便切手(404円分)
- 宛先を書いた返信用封筒
住民票は6ヵ月以内に発行されたもので、コピーは使用できません。
また、マイナンバーが省略されているものが必要です。
返信用封筒は定型封筒を使用し、404円分の切手を貼り付けておきましょう。
また、証明書が2通以上必要な場合は、414円分の切手を貼り付けてください。
上記の必要書類は現金書留で申請先に送付する必要があります。
調理師免許証を再申請するときの必要書類
調理師免許証には定期的な更新は必要ありませんが、再申請が必要になる場面があります。
東京都では以下のケースで再申請が必要です。
- 氏名・本籍地を変更したとき
- 調理師免許証を汚損・紛失したとき
氏名・本籍地を変更したとき
結婚などで氏名を変更したときや引越しで本籍地を変更したときは、調理師名簿訂正・免許証書換え交付申請が必要です。
なお、委任状と本人確認書類があれば、代理人による申請や受領も可能です。
窓口で申請する場合の必要書類などは以下のとおりです。
必要書類など | 備考 |
---|---|
調理師名簿訂正・免許証書換え交付申請書 | 申請先の窓口、または福祉保健局ホームページから入手可能 |
調理師免許証 | 原本 |
戸籍抄(謄)本 | 6ヵ月以内に発行されたもので、本籍や氏名の変更履歴がすべて確認できるもの |
手数料3,200円 | 現金 |
540円分の郵便切手 | 他の道府県在住かつ窓口で申請し、郵送での受け取りを希望する場合のみ |
なお、郵送で申請を行う場合は、窓口の申請時に必要な上記5つの書類などに加え、免許証送付用宛先用紙を現金書留に入れ申請先まで送付します。
調理師免許証を汚損・紛失したとき
調理師免許証を汚損・紛失したときは、調理師免許証再交付申請をする必要があります。
こちらも委任状と本人確認書類があれば、代理人による申請や受領も可能です。
窓口での申請時に必要な書類などは以下のとおりです。
必要書類など | 備考 |
---|---|
調理師免許証再交付申請書 | 申請先の窓口、または福祉保健局ホームページから入手可能 |
本人確認書類 | 運転免許証、健康保険証など。なお、 調理師免許登録時から氏名または本籍地 の変更があった場合は、同時に名簿訂正の手続 きも必要 |
手数料3,600円 | 現金 |
540円分の郵便切手 | 他の道府県在住かつ窓口で申請し、 郵送での受け取りを希望する場合のみ |
なお、郵送での手続きの場合は、調理師免許証交付申請書、住民票、手数料3,600円、免許証送付用宛名用紙、540円分の郵便切手を現金書留で郵送します。
必要書類を用意して、スムーズに調理師免許証を発行しよう
調理師試験に合格したあとには、調理師免許証の申請が必要です。
定期的な更新手続きはありません が、自分の状況が変化したときや汚損・紛失したときには変更や再交付の申請を行います。
あらかじめ必要書類を用意しておけば、申請手続きもスムーズに行えるでしょう。