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治験コーディネーターに向いている人・向いていない人の特徴は?

治験コーディネーターは新薬の開発に携わるやりがいのある仕事ですが、実際にどのような人が向いている職業なのでしょうか。
治験コーディネーターに向いている人と向いていない人の特徴を、それぞれ紹介していきます。
また、治験コーディネーターに必要なスキルや知識、現場が求める人材像を解説するとともに、仕事に関わる大変な点も見ていきましょう。

治験コーディネーターに向いている人

治験コーディネーターに向いている人

治験コーディネーターは細かい作業が多く、状況によってはスケジュール通りに業務を進められないこともある職業です。
そんな治験コーディネーターの仕事に向いている人の特徴を紹介していきます。

真面目で慎重な人

新薬開発に携わる治験コーディネーターは、ミスが許されない仕事です。
データを扱う細かい作業も多く、被験者のスケジュール調整や体調確認はもちろん、検査キット管理、書類作成などの事務作業も多々あります。
これらの作業をすべて正確にこなせる、真面目で慎重な人が治験コーディネーターに向いています。

柔軟に対応できる人

治験コーディネーターには真面目さが必要であると同時に、柔軟な対応ができることも重要なポイントです。
治験中に被験者にトラブルが起こった際など、臨機応変な対応が求められます。
決められたことを真面目にこなすだけではなく、自ら考え柔軟にものごとを処理する能力も必要です。

想像力が豊かな人

柔軟な対応をするためには、「次に何が起こるか」「被験者は何を不安に思っているか」といったことを、自ら予測する想像力も欠かせません。
ものごとを数歩先まで予見して、先回りして行動することが大切です。

責任感がある人

治験準備や被験者対応など、治験コーディネーターの仕事では小さなミスが重大な事態を招く恐れがあります。
そのため、一つひとつの業務に責任を持って対応しなければなりません。

素直で謙虚な人

治験コーディネーターは、医療機関へ派遣されて業務に携わるケースもあります。
そのため、派遣先でうまく人間関係を築くことも、治験を円滑に進めるうえで重要となります。
わからないことは素直に質問する、必要なことがあれば謙虚な態度でお願いするなどの姿勢が必要です。

ものごとを俯瞰的に見る力がある人

治験コーディネーターは製薬会社、医師、看護師、被験者など、さまざまな立場から出る意見を集約し、相手の立場に立って話を聞くことが求められます。
ものごとを俯瞰して見ながら、全体を調整できる能力が必要です。

コミュニケーション能力が高い人

治験コーディネーターの仕事は、被験者に安心して治験を受けてもらうために、話を聞いたり相談に乗ったりと、コミュニケーションの機会も多くあります。

そのため、人と接することが好きで、コミュニケーション能力に優れている人が向いているでしょう。

治験コーディネーターに向いていない性格

治験コーディネーターに向いていない性格

次に、治験コーディネーターには向いていない人の性格を紹介していきます。
治験コーディネーターに向いている人とは逆に、どのような特徴があるか見ていきましょう。

真面目過ぎて融通が利かない人

真面目なことは治験コーディネーターにとって必要ですが、真面目過ぎて融通が利かない性格は裏目に出ます。
状況によって急な予定変更や緊急対応が発生するため、型にはまった対応だけでは治験コーディネーターは務まりません。

大雑把な人

細かい事務作業もあるため、大雑把な人も治験コーディネーターには向いていません。
被験者とのコミュニケーションでも細やかな対応が必要となるため、アバウトな性格の人は不向きでしょう。

治験コーディネーターに有用なスキルや知識

治験コーディネーターの仕事をするにあたって、役立つスキル・知識を紹介します。

コミュニケーション能力

全体の調整役となる治験コーディネーターにとって、コミュニケーション能力は必須となります。
被験者との対話、医療スタッフとの人間関係構築がうまくできることは、治験をスムーズに進める鍵となるため、コミュニケーション能力が優れていることが大切です。

薬学的・医学的な知識

特別な資格は必要ない治験コーディネーターですが、医薬品や医療に関する知識は必要です。
難解な表現や専門用語を多用するため、事前にそういった知識を持っていると就業後にプラスとなるでしょう。

関連法規を理解する能力や論理的な思考力

難しい関連法規などを理解し、状況に照らして当てはめる能力が必要です。
治験に関わるルールは難しいものばかりであるため、正確に理解し、運用できる思考力が必須となります。

チーム全体を調和させる調整力

新薬の治験はチームで行います。
治験コーディネーターの役割はチーム全体の調整です。
多様なスタッフに協調性を持って接し、全体のすり合わせを行う調整力が欠かせません。

最適な選択を行う判断力

被験者にトラブルなどがあった際の一次対応は、治験コーディネーターが行います。
優柔不断で悩むのではなく、現場の状況から瞬時に最良な判断をする力が必要です。

資料作成などに必要なパソコンスキル

事務作業が多いため、パソコンスキルも必須です。
被験者対応に時間がかかり、事務作業に割く時間が限られているケースも多く、スピーディーな処理が求められます。
スピーディーに正確な作業が行える、高いパソコンスキルがあるほど有利になります。

必須ではないが有効な英語力

英語力は必須ではありませんが、身につけておくと役に立つシーンも多くあります。
書類やカルテに英語表記が使われていることもあり、一定以上の英語力があると重宝するでしょう。

治験コーディネーターに求められる人材

治験コーディネーターには医薬品や医療に関する知識が必要であり、あらかじめそれを有した人材が優先的に求められます。
そのため、看護師・薬剤師・臨床検査技師・管理栄養士など、医療系の国家資格を持っていると、就職・転職活動で有利になるケースもあるでしょう。

日本SMO協会が実施した調査によると、治験施設支援機関で働く治験コーディネーターのうち、70パーセント以上が医療系の国家資格を有しています。
資格を持たない治験コーディネーターも約4分の1いますが、一定の医学知識を持つ有資格者が求められているといえるでしょう。

治験コーディネーターに求められる人材
引用:日本SMO協会

自身が治験コーディネーターに向いているか見極めよう

治験コーディネーターの仕事に興味がある場合、まずは自分が向いているかどうかを確かめましょう。
真面目で柔軟性があり、責任感が強いなどの特徴がある人には治験コーディネーターの適性があるといえます。
また、医療知識がある人は現場から強く求められています。

治験コーディネーターは新薬開発の現場に立ち会えるやりがいのある職業ですが、同時に業務量が多いなど大変な面もある仕事です。
自分に適しているかどうかを見極め、向いていると思ったらぜひチャレンジしてみましょう。

執筆者について

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