保育士には、必需品というべきツールが数多くあります。
これは保育士の仕事が、子どもたちのお世話から制作作業、事務仕事まで多岐にわたるためです。
本記事では、保育士の必需品を紹介し、選ぶ際の基準も解説していきます。
これから保育士として働く人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
保育士の必需品
ここでは、保育士の必需品をカテゴリ別に紹介します。
保育園ごとに細かな違いがあるかもしれませんが、どの保育園でも使う頻度が高い基本の持ち物を厳選して紹介しているので、参考にしてみてください。
保育士の必需品 ~服装~
服装面での必需品は以下のとおりです。
- エプロン
- 動きやすく乾きやすいズボンとトップス
- 履きやすい靴
- 時計
保育士の服装は、職場でルールが決まっている場合があります。
指定の色やデザインがないか、キャラクターものが禁止されていないかなど、事前に確認しておきましょう。
また、幼児に危険がおよばないよう、ボタンや金具が少なく安全性が高いものを選びましょう。
汚れた場合は着替えることもあるため、着替えも準備しておくと安心です。
- エプロン
エプロンはポケットが付いていて、頭からかぶれる着替えが簡単なものがおすすめです。
かがんだときに裾が床につかない丈のものを選びましょう。 - 動きやすく、乾きやすいズボンとトップス
子どものお世話をする際には忙しく動き回るため、チノパンやジャージなどのパンツスタイルがおすすめです。
派手過ぎず、動きやすいものを選びましょう。 - 履きやすい靴
子どもを抱っこしたまま靴を履くこともあるため、脱ぎ履きのしやすい靴が良いでしょう。 - 時計
時間管理のために時計を持っていると便利です。
ただし、腕時計は禁止されている職場もあるため、確認のうえ着用してください。
季節ごとの保育士の服装は、次の記事で詳しく紹介しています。
保育士の必需品 ~文房具~
保育士がよく使う文房具は、以下のとおりです。
- 文房具
- 印鑑
- 製作に使う道具
文房具は、誤飲や子どもの怪我につながらないか配慮して選ぶ必要があります。
ペンは刺さらないようにノック式でクリップの付いたもの、ハサミは刃先が丸くキャップが閉められるタイプが安心です。
印鑑は、会議の書類などで使用します。
シャチハタと三文判の両方を用意しておきましょう。
製作の道具などは、職場で共有して使用する場合もあります。
ただし、使い慣れたものや、好みのものがある場合は、自前のものを使用したほうが事務作業の効率も上がるでしょう。
保育士の必需品 ~外遊び~
保育士の仕事には、外遊びをする子どもたちの面倒を見る場面もあります。
外遊び用の必需品は、園児の安全面や衛生面、緊急時の対応ができるかを基準に準備しましょう。
また、同行している保育士も、体調不良になっては大変です。
園児だけでなく、自分の体調管理ができるアイテムも忘れずに準備してください。
具体的には以下のとおりです。
- リュック
- タオル・ティッシュ
- 帽子やアームカバー
- 日焼け止め
- 救急セット
- 携帯
- 防犯ブザー・ホイッスル
外遊びの必需品は、必要なときにすぐ取り出せる状態にしておくと安心です。
両手が使え、物品が整理できるよう、ポケットがたくさんあるリュックにまとめておきましょう。
また、子どもが汗をかいたときや、怪我をしたときに応急処置ができるように、タオルやティッシュは多めにあると便利です。
帽子や日焼け止めなど、自分の日焼け対策や熱中症予防にも気を付けてください。
緊急時の連絡手段として、携帯や防犯ブザーは忘れないようにしましょう。
保育士が必需品・持ち物を選ぶ基準
保育士の持ち物は、使いやすさや作業効率だけでなく、保育士ならではの配慮が必要です。
【保育士の持ち物選びのポイント】
- 安全性が高いか
- 手入れがしやすいか
- 職場のルールに沿っているか
園児の手に触れるかもしれないため、安全面への配慮は重要です。
服装や事務用品、遊び道具など、どの物品を選ぶ際も「子どもたちにとって危険ではないか」を第一に考えてください。
また、円滑に仕事が進むように物品を揃えても、メンテナンスに時間がかかっては意味がありません。
洋服は自分で洗えるか、事務用品は消耗してもすぐに買い足せるかなど、手入れがしやすくメンテナンスが容易な物を選びましょう。
保育園は服装や共有物品の有無など、職場ごとに細かなルールが決まっている場合もあります。
ルールに沿った物品を揃えるようにしましょう。
コストをかけずに便利なグッズを揃えるには、100円均一ショップや保育士用品の通販サイトなどがおすすめです。
保育士が持っておくと便利なもの
必需品以外に、持っておくと役立つグッズを紹介します。
以下の内容を参考に、実際に働きながら自分の仕事スタイルに合った物を選んでみてください。
衛生グッズ
- 携帯用の救急セット
- ビニール袋
- ゴム手袋
- 除菌シート・ジェル
子どもの怪我や急な体調不良には、救急セットが欠かせません。
救急セットは保育園で用意されていることもありますが、自分で携帯用の救急セットを準備しておくとより安心でしょう。
ビニール袋やゴム手袋は、子どもが吐いた際や、お漏らしした際の片付けに役立ちます。
また、外遊びでのゴミ袋や、花やどんぐりなどを持って帰るときにも便利です。
除菌シートや除菌ジェルは、手洗いができないシーンでの水分補給や、おやつを食べるときに感染対策として持っていたほうが良いアイテムです。
皮膚が弱い子どもがいるかもしれないので、除菌ジェルや消毒液は使用前に確認しておきましょう。
遊びに関するグッズ
- 絵本や紙芝居
- CD
- 折り紙や保育に関する本
遊びに関するグッズは、子どもたちが喜ぶものを少しずつ揃えていくと、保育士を続けている限りずっと役に立ちます。
絵本は、子どもたちの注意を引きたいときに便利です。
また、季節の行事に合わせた絵本があると、子どもが行事の由来を知るきっかけになります。
CDは楽しく歌ったり、ダンスを織り交ぜて身体を動かしたりするのに使えます。
CDや絵本があると、雨の日の室内遊びでも役立つでしょう。
折り紙や保育に関する本は、保育士として働いていくなかで、自分の参考書としてわかりやすい物を選ぶと良いでしょう。
保育士はポイントを押さえて自分に合った必需品を選ぼう
保育士の必需品は、子どもの安全を守れるか、子どもたちの笑顔が見られるかを考えて選びましょう。
また、子どもたちに楽しく過ごしてもらうためには、保育士自身も精神的、身体的に余裕があるのが理想です。
仕事が効率よく進められるよう、職場の状況や自分の使い勝手に合わせた必需品を選びましょう。