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保育士に必要な能力とは?求められる人材やスキルについて解説

将来は保育士をめざしてみようかと考えたとき、まず知りたいのは保育士として働いていくのに必要な能力やスキルでしょう。
自分が保育士に向いているのか、保育士としてやっていけるのかを最初に確認しておくことは重要です。

今回は、保育士に求められる能力がどのようなものかを解説します。
性格や資質に基づく適性と、身につける必要があるスキルに分けて紹介します。
保育士に興味がある人は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。

保育士に必要な能力|適性編

保育士に必要な能力|適性編

まず、保育士として働いていくのに必要な資質がどのようなものかを解説します。

子どもが好きな気持ち

子どもが好きな気持ち、子どもを大切に思う気持ちは、保育士に求められる能力のなかでも最も大切なものだといえるでしょう。
子どもが好きだからこそ、子どもの立場で考えたり、成長をともに喜べたりするものです。

責任感

保育士は子どもの命を預かる仕事である以上、責任感は欠かせない資質です。
業務中は常に一人ひとりの子どもを注意深く観察し、危険がないように環境を整える必要があります。
また、子ども同士の関係にも気を配り、いけないことをしたときはきちんと叱らなければなりません。
子どもたちが正しい方向へ成長できるような関わりには、責任感が求められます。

体力・忍耐力

保育士の仕事は、体力がなければつとまりません。
元気いっぱいに走り回る子どもを追いかけ、一緒になって遊べるよう、日々の体力づくりが求められます。

また、忍耐力も必要です。
子どもは、自分の主張が通らないときや、やりたいことが思ったようにできないときは、泣いたり怒ったりして感情を表現します。
先生に怒られるのが楽しくて、いけないことを繰り返すような場面もあるかもしれません。
保育士には、そのような場面でも冷静な対応と粘り強さが求められます。

観察力

保育士は多くの子どもを同時に預かりますが、一人ひとりの子どもの動きや様子を観察する力が求められます。

特に、子どもの体調不良を見抜くスキルは重要です。
子どもは身体の機能が未熟なため、体調を崩すことがあります。
朝は元気に登園したはずなのに、保育中に突然具合が悪くなることも珍しくありません。
ちょっとした変化も見逃さないようにし、適切に対処できる力が求められます。

共感力

共感力も保育士に必要とされる能力です。
子どもの思いに共感することはもちろん、子どもが楽しめる活動を考えたり、ときには別の子どもや保護者に対し、子どもの思いを代弁したりする必要があります。

子どもに共感する姿勢を忘れずにいれば、子どもからも信頼される保育士になれるでしょう。

リーダーシップ

保育士は、スタッフに対して、リーダーシップがあると好ましいです。

後輩の保育士が入ってきたら、子どもたちとの関わり方や業務の遂行に関してアドバイスをする立場になります。
行事やイベントの企画・運営などの場面においては、特に積極的なリーダーシップが求められることでしょう。

保育士の仕事の詳細を知りたい方は、下記リンクを参照してください。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力も、保育士として働くためには必要な能力です。

子どもと信頼関係を築くには、一人ひとりの子どもの発達に合わせてコミュニケーション方法を工夫する必要があります。
また、スタッフや保護者とのコミュニケーションも欠かせません。
特に保護者に対しては、子どもの園での様子を正確に、細かく伝える必要があります。
日々のちょっとした気遣いが、保護者からの信頼獲得にもつながることでしょう。

判断力

保育士として働いていると、子どものけがや病気、子ども同士のケンカなど、さまざまな予期せぬ出来事に遭遇します。
そういったときに求められるのが、とっさの判断力です。
子どもたちの安全確保を第一に、慌てず、冷静で臨機応変な対応ができる人は、保育士として重宝されます。

以下の記事でも保育士に向いている人の類型を解説しているので、参考にしてください。

保育士に必要な能力|スキル編

続いて、保育士に必要なスキルを解説します。

保育に関する知識

保育に関する知識が必要であることは、いうまでもありません。
子どもの成長や発達に関する知識はもちろん、子ども一人ひとりに合わせて適切な保育を提供する技術も求められます。

日常生活のなかで、さまざまな物や言葉を使った遊びを生み出す力も大切です。

音楽能力・制作能力

子どもたちに、歌うことや音楽の楽しさを伝えるのも、保育士の大切な役割です。
子どもは歌や音楽を通して多くのことを学びます。
そのため保育士は、ピアノを弾く、歌を歌うといった音楽能力があるに越したことはありません。

また、保育士には、遊びやイベントなどで使う道具を考え、制作する能力も求められます。
音楽や制作活動を楽しみながら行える人は、保育士に向いているといえるでしょう。

実際、「音楽に関する技術」と「造形に関する技術」は保育士試験の実技科目にも入っており、必要な能力であることがわかります。
保育士になるには、「言語に関する技術」を含めた3分野のなかから2つを選んで受験し、合格しなければなりません。

言語表現力

絵本や紙芝居の読み聞かせのときに求められるのが、言語表現力。
登場人物になりきった表現力は、子どもたちの興味を引きつけることでしょう。

子どもは、日々保護者や保育士の言葉を耳にすることで、さまざまな言葉や表現を覚えていきます。
子どもの手本となる保育士が、豊かな言語表現力を身につけていることは重要です。

パソコン操作能力

仕事に就く前に身につけたいことがあるとすれば、パソコンの操作能力でしょう。
園によって使用頻度は異なるものの、パソコンはどこに行っても使用します。

もっとも、保育園で求められるのは、それほど高度な操作能力ではありません。
クラス便りの作成や日誌の入力をする程度なので、ワードやエクセルの基本操作ができれば十分です。

保育士に必要な能力を理解し、就職に役立てよう

今回は、保育士に求められる能力について解説しました。

保育士にはさまざまな能力が求められますが、何よりも重要なのは子どもを思う気持ちと、子どもの安全確保です。
初めからすべての能力を兼ね備えている保育士は、ほとんどいません。
日々の業務のなかで少しずつ身につけていけるよう、努力していきましょう。

執筆者について

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