子どもの保育に関わる保育士は、どのような人が向いているのかご存じでしょうか。
「子どもが好きな人は向いていそう」と想像つくかもしれませんが、他にはどのような人が向いているか、特徴や性格を見ていきましょう。
保育士になりたい学生や悩んでいる人は、自分が当てはまるかチェックしてみてください。
目次
保育士に向いている人の特徴・性格10選
保育士はどのような人が向いているか、特徴や性格を10個のポイントに分けて紹介していきます。
自分に当てはまるのか、適性があるかを診断してみましょう。
子どもが好き
保育士は子どもと関わることが仕事です。
そのため、子どもと一緒に遊ぶことが好きな人や子どもと関わることが幸せと感じる人に向いているといえます。
仕事時間のほとんどは一緒に遊んだり、食事をしたり、行事に向けて練習したりと、子どもたちと過ごします。
また、一緒に過ごす時間が長いだけでなく毎日続くことなので、子どもと関わることが好きな人でないと、続けられないかもしれません。
もちろん子どもに関わる仕事がすべてというわけではなく、制作物の作成や事務業務もあります。
ただし、勤務時間のなかでも割合はかなり少ないケースがほとんどといえるので、勤務時間のほとんどは子どもと共に過ごすことは知っておきましょう。
体力に自信がある
保育士は子どもたちと一緒に走り回ったり、身体を動かすことが仕事です。
そのため、子どもと一緒に遊べる体力が必要になってきます。
子どもと一緒に身体を動かしたり走り回ることは、実はかなり体力を消耗します。
しかも、一人の子どもと遊ぶわけではなく、大勢の子どもたちと遊ぶため予想以上に大変です。
体力に自信がある人でもなれるまでは筋肉痛になったり、疲労を感じるかもしれません。
「保育士は子どもと遊ぶことが仕事」と言われるだけあり、保育士自身も楽しみながら子どもたちと遊べる体力がなければなりません。
もし体力に自信がない場合は、今から鍛えることもできるのでぜひ体力をつけておきましょう。
世代を問わずコミュニケーションがとれる
保育士は勤務時間のほとんどを子供と過ごしますが、保護者や同僚などとの円滑なコミュニケーションも必要です。
保護者や同僚の年齢層は幅広く、場合によっては子どもの両親ではなく祖父母が送迎している場合もあるため、どの年代の相手でもコミュニケーションが取れなければなりません。
保育士と聞くと、子どもたちと関わる仕事というイメージが強いですが、保護者や祖父母など送迎している人と関わる機会もかなり多いです。
特に送迎のときは、時間がないなか必要な情報を伝えたり保護者から相談を受けることも少なくありません。
円滑なコミュニケーションをとれることや、積極的に話かけること、話す内容を端的にわかりやすく伝えることが重要です。
どのような人とも分け隔てなく接することができたり、積極的にコミュニケーションをとれる人が向いているといえるでしょう。
感情表現が豊か
子どもたちは、保育士の反応をよく見ています。
「ご飯全部食べた」「虫さん見付けた」など、さまざまな報告をしてくれるのも保育士の反応を見ているからです。
ご飯を全部食べられたことを喜んで褒めたり、虫を見付けたことに驚いて一緒に観察するなど、保育士が感情豊かに反応することで子どもたちは喜びます。
相手の感情を読み取る能力が日々成長している子どもたちにとって、大きなリアクションで返してくれる保育士は感情表現の先生といえるでしょう。
子どもたちは保育士の反応や感情表現をよく見ています。
実際に保育士の反応を真似する子がいたり、保育士の反応に対して喜んでいる子がいたり、自分の反応が子供に与える影響を目にする機会が多くあります。
そのため感情表現豊かな保育士は子どもからも好かれ、子供の成長にも良い影響を与えるといえます。
事前に危険察知ができる
子どもは予想外の場所で怪我をしてしまったり、トラブルになってしまったり、園内や教室内には危険な場所や物もあります。
保育士は子どもを安全に保育するために、これらの危ないものを避ける配慮が必要です。
危険なものに気付くためには、事前に危険察知できなければなりません。
教室を見て危険なものがないか、この段差で怪我することはないか、このおもちゃは安全に遊べるかなど、細かい部分まで気を配ります。
危険察知能力は、子どもが安全に過ごすために必要な条件といえます。
子供たちが怪我したりトラブルが起こってしまったり、「何か」が起こってからの対応では遅いでしょう。
全体を見て危険なものに気付けること、危険を回避することはかなり重要な仕事であり、必要な能力なので覚えておきましょう。
子どもの変化にいち早く気付ける
子どもたちは自分の不調などをうまく言葉にできない、伝えられないこともあります。
そのため、保育士が子供の様子やいつもと違うことにいち早く気付くことが必要です。
怪我や病気などの面でも子どもの変化を敏感に感じ取れることは重要です。
また、怪我や病気以外にも日によって違う子供の機嫌もチェックする必要があります。
子供の機嫌はその日の過ごし方や他の子供との関わり方にも影響してくるため、しっかり子供ごとの機嫌を観察しましょう。
子どもの体調や機嫌が悪いことに気付けることは、安全な保育や子ども同士のトラブル回避にもつながってきます。
登園のときから降園まで子どもたちに気を配り、小さな変化にも気付けるようにしましょう。
報告・連絡・相談をきちんとする
子どもが保育園でどのように過ごしているか、今日の様子はどうだったかなど、園内での様子を気にしている保護者は多くいます。
そのため、小さなことでも保護者へ報告したり相談できる人が保育士に向いています。
たとえば、「給食を完食した」「友だちにおもちゃを貸してあげた」「おはようと挨拶できた」など、日常の些細なことでも保護者へ伝えると喜ばれます。
他にも、「お昼寝をしなかった」「鼻水が出ている」などいつもと違うことがあれば報告することも重要です。
いつもと違う様子は子どもが感じている緊張やストレス、体調を崩す前兆の場合があります。
細かなことに感じるかもしれませんが、保護者や同僚などへ報告や連絡、相談することで情報共有しましょう。
集団行動が得意
保育士は単独で仕事をする機会はかなり少なく、ほとんどの場合は他の保育士と一緒に保育や事務作業をします。
そのため、子供との集団行動だけでなく他の保育士との集団行動ができなければなりません。
集団行動は園内の行事のときだけでなく、日常的に行われています。
1つのクラスに対しても保育士が複数人いることは珍しくありません。
保育士同士の情報共有や足並みをそろえる保育、子供に対する対応を統一するなど、「集団で保育する意識」も必要です。
子供は保育士の対応や様子をよく観察しています。
保育士同士が連結して集団行動している姿を見て、真似して集団行動が身につくこともあります。
円滑な保育を実施するだけでなく、子供の見本となる行動の一環として集団行動が得意なことは重要なポイントです。
常に前向きな思考でいられる
保育士は子どもと関わる時間が圧倒的に長いからこそ、前向きな思考や行動が求められます。
自分の気分やその日の体調によって感情が大きく左右されたり、対応が変わったりすることは子どもにとって良いこととはいえないでしょう。
勤務時間のほとんどを子供と過ごすため、常に笑顔でいることが重要です。
トラブルがあったり嫌なことがあったりした場合でも、すぐに気持ちを切り替える必要があります。
保育士が常に笑顔でいることは、子どもたちにとっても良い影響になります。
自分の感情や機嫌に左右されることなく、仕事のときは気持ちの切り替えをして前向きな思考になるように心がけましょう。
忍耐力がある
子供と過ごす時間が長いからこそ、予想外のハプニングがあったり、トラブルが発生したり、予定どおりに進まないことは少なくありません。
また、保護者とのトラブルに悩むこともあります。
さまざまな予想外の状況やトラブルが起こるからこそ、忍耐力や問題に対する解決力が求められます。
思いどおりに進まなかったからといって保育を投げ出すわけにはいきません。
どうすれば子供たちにとって良い保育ができるのか、トラブル解決のために自分は何をすべきか、忍耐力を持って取り組む必要があります。
忍耐力は自分と向き合うチャンスになり、保育士として成長できるチャンスでもあります。
保育のなかで育つ力といえますが、忍耐力がある人のほうが保育士に向いているといえるでしょう。
保育士に向いている人は資格取得に向けて動き出そう
保育士に向いている人は、子どもが好きなことを前提条件に、観察力や忍耐力、感情表現豊かな人などさまざまな条件があります。
10個のポイントのうち複数の項目に当てはまった人は、保育士に向いているので保育士資格取得を検討してみましょう。
保育士資格取得に関する情報は以下を参考にしてみてください。