保育士のなかには「自分は保育士に向いていないのではないか」と悩む方もいるでしょう。
本記事では、保育士に向いていない人の特徴や、悩んだときの対処法について、それぞれ解説します。
現役の保育士や、これから保育士をめざす方は参考にしてください。
目次
保育士に向いていない性格
保育士に向いていない人の特徴には、具体的に次のような例が挙げられます。
- 子どもが苦手
- 汚れることが苦手
- 人付き合いが苦手
- 他人に合わせることが苦手
- と比べてしまう
- 複数の仕事をこなすのが苦手
- 体力がない
それぞれの詳細を以下で解説します。
子どもが苦手
保育士は、保護者がお世話できない時間帯に、子どもたちを預かることが仕事です。
つまり、子どもたちの言動・行動にイライラを感じ、苦手意識を持っている人は保育士に向いていません。
汚れることが苦手
自分の体や洋服が汚れるのが苦手な人も、保育士に向いていません。
保育園で預かる子どもたちのなかには、まだオムツをしている子や、食事をこぼしたりする子もいるため、汚物の処理や清掃作業は避けられない業務です。
これらの業務は、汚れることが苦手な人には難しいでしょう。
人付き合いが苦手
保育士の仕事で向き合うのは、子どもたちだけではありません。
子どもの父母・祖父母や、同じ保育園で働く職員・地域住人など、人付き合いが必要なシーンはよくあります。
特に保護者とのコミュニケーションは、安心して子どもを預けてもらうために欠かせないものです。
こうした人付き合いが苦手な人も、保育士に向いていないと悩みがちでしょう。
他人に合わせることが苦手
他人の意見や考えに合わせるのが苦手な人は、保育士になっても悩む傾向が見られます。
保育園にはそれぞれに独自の方針があり、保護者も事前に調べたうえで子どもを預けているため、保育園の方針が自身の保育観と合っていない場合は、保育園の方針に合わせるよう求められるでしょう。
他人と比べてしまう
自分と他人を比べがちな人も、保育士になると苦労する傾向にあります。
保育士は楽器を演奏したり工作したりする機会もあり、得意分野で活躍する人もいます。
「あの人はできるのに私はできない」という気持ちが強すぎると、必要以上に自信を失ってしまうでしょう。
複数の仕事をこなすのが苦手
保育士は複数の仕事を同時進行で行うことも珍しくありません。
例えば、お昼寝を見守りながら連絡帳を書いたり、泣いている子どものお世話をしながら別の子どもを指導したりなど、めまぐるしく対処する場面が多くあります。
一つの仕事に気を取られ過ぎると、別のところで起こったアクシデントへの対応も遅れてしまいますし、複数の子どもたちの見守りも難しいでしょう。複数の仕事を同時並行で行うことが苦手である場合、保育士の仕事では苦労が多くなります。
体力がない
保育士がお世話をする子どもたちは、好奇心旺盛で活発な年齢層です。
一緒に遊ぶだけでも走り回りますから、体力がない人はすぐに疲れてしまうでしょう。
たとえ乳幼児クラスを担当したとしても、5kg・10kgの赤ちゃんを抱っこし続けると、腕や腰を痛めることもあります。
保育士に向いている人の特徴を知りたい方は、以下のページをご参照ください。
保育士に向いていないかも、と感じたときの問題別対処法
「保育士に向いてないかも」と考えると、気持ちも落ち込みなかなか浮上できませんが、対処法を知っていれば、自分の心をコントロールして克服しやすくなるでしょう。
「保育士に向いてないかも」と感じたときの対処法を、問題別に分けて解説します。
大きい声が出せない
保育士は、子どもたちを指導するために大きな声を出さなければならないこともあります。
しかし、大きな声を出せない人であっても、別の方法で指示や指導を伝えられれば問題ありません。
例えば、注目させるためにベルを鳴らしてみたり、大事なことを伝えるときだけ使用するアイテム(ぬいぐるみや絵など)を利用するといった方法も効果的です。
うまく話せない
子どもたちや保護者、同僚の保育士とのコミュニケーションに苦手意識がある方は、できるだけ視線を上げて話すことを心がけてみましょう。
はっきり顔を向けることが難しくても、表情が見えるだけで印象が良くなり、信頼関係を構築しやすくなります。
子どもをうまく叱れない
保育士は、子どもと楽しく過ごすだけではなく、必要なときは叱って指導するのも大切な仕事です。
しかし、子どもとの信頼関係ができていないと、保育士が叱っても話を聞いてもらえません。
子どもが叱られてもいうことを聞いてくれないのは、まだあなたや環境に馴染めていないからです。
保育園の雰囲気がつかめれば不安が解消され、あなたの指導を受け止める余裕が生まれます。
まずは時間をかけて、子どもに安心できる場所だと認識させてみましょう。
マルチタスクで仕事をこなせない
複数の仕事を同時にこなすことは難しいですが、苦手意識があっても続けていくことで徐々に慣れるものです。
当たり前のようにマルチタスクをこなしている保育士も、最初からできたわけではありません。
最初はうまくできなくても、経験を重ねれば要領もつかめますので、あきらめずにコツコツ続けてみましょう。
保育士の仕事はどのような点が大変なのかを知りたい方は、以下のページもご参照ください。
保育士に向いていないと感じたら、まずは対処法を試してみよう
保育士の仕事を頑張ろうと思っても、性格的な問題や苦手なことがあると、「向いてないかも」と感じてしまうものです。
しかし、問題の対処法がわかっていれば悩みも解消しやすくなり、「もう少し頑張ってみよう」と前向きな気持ちを持てるでしょう。
まずは自分ができる対処法から試してみてください。