総合トップ 情報かる・ける職種・資格について保育士保育士の自己紹介の仕方は?子ども向け・保護者向け・職員向け別にコツを紹介
情報 かる・ける

保育士の自己紹介の仕方は?子ども向け・保護者向け・職員向け別にコツを紹介

保育士になると一緒に働く職員はもちろん、担当クラスの園児や保護者に向けても自己紹介をしなければなりません。

また保育士は4月から担当クラスが変わることも多く、そういった場合にも自己紹介が必要になります。
自己紹介で保育士としての第一印象が大きく左右されるため、事前準備が大切です。

この記事では、保育士の自己紹介のコツを、子ども向け、保護者向け、職員向けに分けて詳しく解説します。

保育士の自己紹介のコツ:子ども向け

保育士の自己紹介のコツ:子ども向け

担当クラスの子どもに向けた自己紹介は、新人保育士にとって非常に大切です。
自己紹介をしっかりと聞いてもらうためには、子どもの興味をいかに引くかが重要な鍵となります。
ここでは、子どもに向けた保育士の自己紹介のコツを紹介します。

興味を引く

自己紹介をするときには、子どもの興味を引くことを心がけましょう。
自己紹介で子どもの興味を引くために、有効な二つの方法を紹介します。

一つ目は、身振りや手振りを大きくし、子どもの視線を自分に向けることです。
例えば、「みなさーん」と呼びかけ言葉を用いて、注目を集める方法があります。
その際、口に両手をあてて呼びかけているようなジェスチャーを入れると効果的です。

二つ目は、子どもの年齢に合わせた手遊び歌です。
楽しそうな表情でジェスチャーを交えながら、短くて簡単な手遊び歌を歌うことで、子どもたちの印象に残る自己紹介となるでしょう。

短く簡単な言葉で話す

子どもに自己紹介をするときは、わかりやすく端的に話すことが大切です。
コツとして、三つの方法を紹介します。

まず一つ目は、「ドキドキ」「ワクワク」「ニコニコ」などのオノマトペを用いることです。
一緒に身振り手振りを用いると、より伝わりやすくなります。

二つ目は、教室にいる子どもたち全員に聞こえるような大きな声で、ゆっくりと話すことです。
せっかく良い自己紹介文を考えても、ぼそぼそ早口で喋ると子どもたちには何を言っているのか伝わりません。
とはいえ、大声を張り上げすぎると子どもたちが驚いてしまうので、教室全体に伝わるくらいの声量でゆっくりと話すのがベストです。

三つ目は、笑顔で子どもたち一人ひとりの目を見ながら話すことです。
緊張のあまり顔がひきつってしまったり、教室の一点を見つめながら話してしまうことがありますが、子どもたちにはネガティブな印象を与えてしまいます。
親しみやすい先生であることをアピールするためにも、笑顔で子どもたち一人ひとりの目を見て話すと良いでしょう。

年齢に合わせる

子どもに向けた自己紹介をするときは、子どもの年齢に合わせた内容にすることが重要です。
まだ話すことができない0歳児に対して、5歳児にするような自己紹介をしても、伝わりにくいことは容易に想像できるでしょう。

子どもの年齢に合わせた自己紹介のコツを紹介します。

0〜2歳児クラス

0歳児クラスでは、自己紹介としてまとまった時間が設けられることはあまりないです。
一人ひとりに笑顔で一言ずつ、「これからよろしくね。一緒に楽しく遊ぼうね」などと声をかけると良いでしょう。

1〜2歳児クラスでは、簡単な自己紹介をする機会があるかもしれません。
その場合は笑顔で「〇〇先生です。〇〇と呼んでね。これからよろしくね」など、簡単な言葉を使って端的に自己紹介をしましょう。
視覚的に楽しめるカードなどを用意するのも良いかもしれません。

3歳児クラス

3歳児になると、言葉も話せるようになり、いろいろなことに興味や関心を持ち始めることでしょう。
また、新しく入園してきた子どもたちは保育園の雰囲気に慣れておらず、不安を抱えています。

3歳児クラスの自己紹介は、不安を抱えている子どもにも「これから楽しいことがいっぱいあるよ」ということが伝わる雰囲気づくりが大切です。

具体的な自己紹介の内容としては「〇〇先生です。〇〇と呼んでね。好きなことは△△です。みんなと楽しく遊びたいな!今日からよろしくね!」となります。
このくらいの長さなら、子どもたちも集中して聞けるでしょう。
名前をわかりやすいリズムに乗せて歌ったり、身振り手振りを使って表現できると楽しい自己紹介になり、子どもたちに覚えてもらいやすくなります

4歳児クラス

4歳児になると、自己紹介の内容もしっかりとわかるような理解力がついています。
4歳児への自己紹介は、名前と好きなこと、得意なことなども盛り込むと良いでしょう

また、人形やぬいぐるみなどを使って印象付けるような自己紹介も、子どもの興味を引くために効果的です。
具体的には、クマやネコのぬいぐるみを使って会話風の劇のような形を用いたり、紙芝居などで名前と好きなこと、得意なことを視覚的に伝えるなどの方法です。

5歳児クラス

翌年から小学校に上がる5歳児クラスの子どもたちは、4歳児よりさらに相手の話す内容を理解する力がついています。
よって、名前や好きなこと、得意なことだけでなく、一緒にどのような1年を過ごしたいかなど具体的な1年間の目標を伝えると良いでしょう。
その際に、一人ひとりの顔をしっかりと見て語りかけるように話すと、親しみやすい印象を与えることができます。

5歳児になると積極性も出てくるので、歌や劇をするよりも、子どもたちも巻き込んで「先生に何か聞きたいことがある人?」など、質問のような形で会話をするのも、早く子どもたちと仲良くなるためには効果的です。

自己紹介グッズの活用

ただ漫然と自己紹介をしても、子どもたちの印象には残りにくいです。
印象に残る自己紹介にするためには、ここまで何度か触れてきましたが、視覚的にアピールできる自己紹介グッズの活用をおすすめします。

自己紹介グッズを使用することで、子どもたちの興味と視線を一気に自分に集められ、より印象に残る自己紹介にできるでしょう。
自己紹介に役立つグッズをいくつか紹介します。

スケッチブック

スケッチブックを使うことにより、絵を描いて好きな食べ物や好きなことなどを視覚的に子どもたちに伝えられます。

また、スケッチブックに好きなもののシルエットを描き、「先生の好きなものはなーんだ?」など、子どもたちになぞなぞを出すという活用法もあり、子どもの興味を引くアイテムとしておすすめです。

ペープサート

ペープサートは、紙に絵を描いて切り抜いたものを、割りばしなどの棒に付けて動かす紙人形劇です。
ペープサートは背景などの場所を選ばずに行えるため、自己紹介グッズとしても使えます。

ペープサートの自己紹介での活用法としては、好きなもののシルエットクイズに使用したり、名前の頭文字をとって食べ物や動物に置き換えるという方法があります。
具体的には、名前が「かとう」なら「か→からす」「と→とかげ」「う→うし」と動物に置き換えてみるなど、視覚的に名前を覚えてもらうために役立つグッズです。

パタパタカード

パタパタカードとは、折りたたまれたカードを広げると、いろいろな絵が出てくるカードです。
民芸玩具として広く親しまれてきた「パタパタ」ですが、画用紙や牛乳パック、段ボールを用いて、比較的簡単に作ることができます。

パタパタカードは、画用紙の1ページに名前や好きなもの、得意なことなどをそれぞれ描き、蛇腹状に折りたたむことで完成します。
身近なもので簡単に作れるにも関わらず、「次に何が出てくるかな?」といったワクワク感も子どもたちに与えられるため、おすすめです。

パペット

人形やぬいぐるみを使ったパペットは、「先生の名前はなーに?」「〇〇だよ」などと会話形式で自己紹介ができ、子どもたちの興味を引きやすいメリットがあります。
あいだに「おはなしゆびさん」などの手遊び歌などを挟むと、子どもたちはより楽しんで聞いてくれるでしょう。

また、エプロンを使ったエプロンシアターも、子どもたちの興味を引くには効果的です。
エプロンシアターは、エプロンのポケットから人形を取り出したり、エプロンに貼り付けたりしながら自己紹介をします。
エプロンシアターのあとは「今日は先生のエプロンにお人形さんいないね」などと子どもたちの話題になり、親近感を持ってくれるでしょう。

手品

4歳児や5歳児などでは、手品を子どもたちの注目を集めるグッズとして取り入れると、自己紹介が盛り上がるでしょう。

手品のタネは画用紙などで作ることができ、子どもたちをくぎづけにしたうえで自己紹介を行えば、印象に残ること間違いなしです
名前にちなんだ形や果物などを手品に取り入れることで、子どもたちの記憶にも残る自己紹介ができます。

保育士の自己紹介のコツ:保護者向け

保育士の自己紹介のコツ:保護者向け

保護者への自己紹介は、なんでも相談しやすい親近感を感じさせるだけでなく、子どもを預かるうえでの責任感も伝わるものでなければなりません。

保護者に向けた自己紹介のコツを紹介します。

抱負・意欲を伝える

「安全に配慮しつつ、自主性も損なわないような保育を心がけます」といった、担任としての意欲や責任感を伝える自己紹介をしましょう。

また、受け持つ子どもの年齢によって「身体を動かす時間を多くつくります」など、どのようなクラスつくりをしていくか、子どもたちにどのような経験をさせてあげたいかを含めた抱負を述べるのも有効です。

信頼と安心感を与える

不愛想で気軽に相談ができないような雰囲気をつくってしまっては、保護者からの信頼は得られません。
笑顔で親身になって話を聞いてくれる先生は保護者も親しみやすく、信頼されやすいでしょう。
「困ったことがあったらなんでも相談してくださいね」「いつでも相談にのりますよ」といった一言を自己紹介に付け加え、保護者に寄り添う姿勢を見せることが大切です。

保育士の自己紹介のポイント:職員向け

保育士の自己紹介のポイント:職員向け

同僚である職員に向けては、今までの活動内容や、今後していきたいことなど、働くうえでの意欲を具体的に伝えることが大切です。
ここでは、職員に向けた自己紹介のコツを紹介します。

仕事への意欲を伝える

自己紹介をするうえで、第一印象は重要です。
緊張のあまり表情が硬くこわばってしまったり、ぼそぼそと小声になってしまうことがありますが、それでは良い第一印象を与えられません。
清潔感のある身だしなみ、笑顔ではきはきとした喋り方をすると、好印象でしょう。

また、保育に活かせる経験や「こういう保育をしたい」など、具体的な保育士像を伝えることで仕事に対する前向きな姿勢をアピールでき、好印象となるでしょう。

簡潔に伝える

自分のことを知って欲しいと、長々と経歴などを喋ってしまうこともありますが、話が長くなりすぎると相手に伝えたい本質が伝わらなくなってしまいます。
また、自己紹介のタイミングによっては、仕事の合間で手を止めて話を聞いてくれている場合もあります。

話す時間を意識して端的にまとめることが大切です。
約30秒から1分程度の時間に収まるように、コンパクトな内容を考えると良いでしょう。

保護者向けおたよりで保育士が自己紹介する際の書き方・例文

保護者向けおたよりで保育士が自己紹介する際の書き方・例文

保育園や幼稚園では、園だよりなどのおたよりで新しい職員の紹介をする場合があります。
おたよりの場合は自己紹介を書くことができるスペースが限られていることが多いため、手短に伝える自己紹介文でなければなりません。

ここでは、保護者に向けたおたよりの自己紹介文の書き方を説明します。

おたよりの書き方

おたよりは挨拶を書けるスペースが限られているため、端的に言いたいことを伝える文章でなければなりません。

おたよりに書く自己紹介文の内容としては、名前や、どのようなクラスにしていきたいかといった抱負、目標を書くと良いでしょう。
堅苦しくなりすぎないようにやわらかい表現を使うと、親近感を与えることができます。

おたよりの例文

「〇〇クラスの担任になりました、△△です。
子どもたちが、楽しい!明日もまた保育園に行きたい!と思えるような保育環境をめざします。
お子さんに関して気になることがありましたら、気軽にご相談ください。
これから1年間、よろしくお願いいたします」

1年目の場合の例文「〇〇クラスの担任になりました、△△です。
子どもたち一人ひとりの良さを最大限に引き出せるような保育が目標です。
保育士1年目の新人ですので、いろいろと至らないところがありますが、子どもたちと一緒に成長していきたいと思います。
1年間よろしくお願いいたします」

保育士の自己紹介のコツをつかんで子ども、保護者、職員に好印象を与えよう

4月になると、保育士の担当クラスが変わる保育園や幼稚園が多いです。
そこで必要となるのが自己紹介ですが、自己紹介の印象でその後の先生に対するイメージが決まってしまうため、非常に重要となります。

子どもの年齢に合わせて、グッズや手遊び歌、ジェスチャーなどを用いて自己紹介をすることで、子どもの印象に残るものとなるでしょう。
保護者に対しては抱負や安心感を与える内容を、同僚に対しては仕事への意欲を伝える内容を心がけることが大切です。

この記事の内容を、保育士の自己紹介で実践してみてください。

執筆者について

情報かる・けるは、医療・介護従事者として働いている方や、これから目指す方の「知りたい」に応えるメディア。 全国61,000件以上の求人を扱う弊社スタッフが、編集部として情報発信! “いい仕事が見つかる・いい仕事を見つける”ための、有益なコンテンツをお届けします。 https://x.com/karu_keru

いいねと思ったらシェア
見つかる・見つける かる・けるとは?

かる・けるは、医療介護の仕事を探せる求人情報サイト。あなたに合った医療介護求人が見つかります。すべてのお仕事情報は、勤務地、年収や月収などの給与、正社員、契約社員、パート・アルバイト、業務委託などの雇用形態、施設のサービス形態といった条件で検索でき、希望に合う求人を簡単に探しやすいのが魅力です。就きたいお仕事が見つかったら、そのまま応募も可能。応募はダイレクトに求人掲載事業者に届くので、スピーディかつスムーズに進みます。医療介護分野での就職はもちろん、転職、復職の際にも活躍するサイトです。