保育士の面接の頻出質問として、保育士になりたい理由を聞かれることがあります。
この記事では、保育士になりたい理由を聞かれた際の正しい答え方を解説しています。
面接対策の参考となる例文も紹介しているので、ぜひご一読ください。
目次
保育士になりたい理由を面接で聞かれるのはなぜ?
保育士になりたい理由は、志望者の人柄やパーソナリティの核となる部分を知るために、面接の際によく聞かれる質問です。
心のうちに「どうしても保育士になりたい!」という気持ちが強くあるなら、仕事で辛いときでも辞めずに踏みとどまれるでしょう。
面接官は保育士になりたい理由を聞き出すことで、志望者が長期的に働けるかどうかや、保育の現場に合いそうかなどを確認しています。
以下の記事では、保育士の志望動機の書き方や答え方を解説しているので参考にしてください。
保育士になりたい理由やめざすきっかけの答え方
保育士になりたい理由を答える際は、自分の経験をもとに話すことが大切です。
保育士になりたいと思ったきっかけをエピソードと絡めて紹介することで、あなただけのオリジナリティある回答になるからです。
ただ単に「子どもが好きだから」「保育士に憧れたから」といった、マニュアルどおりの表現では、面接官の心は動きません。
なりたい理由をより深掘りして「子どもが好きだと思った経験」「保育士に憧れた体験談」など、あなただけのエピソードがないかを探してみましょう。
保育士になりたい理由の具体例
それでは保育士になりたい理由の具体例を紹介します。
子どもが好き
保育士になりたい理由を考えた際に、子どもが好きという答えを思いつく人も多いでしょう。
「子どもが好き」は保育士になりたい理由に対する定番であるだけに、面接官の心に響く回答とするためには、具体的なエピソードを加えて話すことが重要です。
単純に子どもが好きなだけでなく、なぜ自分が子どもを好きになったのか、きっかけを交えて以下のように答えましょう。
私は家庭や親戚の子どものなかで一番早く生まれたこともあり、幼少の頃から自分よりも小さい子と接する機会が多くありました。
小学校の頃には子どものおむつを取り替えたり、幼児と一緒に遊んだりを当たり前のようにしていました。
中学校に上がり、職場体験で保育園を訪れた際には、周りの同級生たちが接し方に悩んでいるなか、私は自然と子どもと関わり、楽しく職場体験の時間を過ごせました。
周りの保育士さんたちも「慣れているね」「体験に来てくれてとても助かった」と声をかけてくれたのを覚えています。
子どもに関わっていくことが自然にできることで、「自分のやりたいことはこれだ」と強く思うようになりました。
幼少期や学生時代の体験などを盛り込むことで、説得力のある理由にできます。
憧れの保育士さんがいる
自分の子どもの頃の経験や職場体験などを通じて、保育士に憧れた人もいるでしょう。
「小さい頃に自分と楽しく遊んでくれた」「職場体験での保育士さんがかっこよかった」など、理想の保育士さんを思い出しながら、保育士になりたい理由を答えるのもおすすめです。
私が保育士になりたいと思った理由は、保育園時代にお世話になった保育士さんに憧れているからです。
私の家庭は父子家庭で、父は私を育てるために一生懸命仕事をしていたため、温もりを感じる機会が少なく、寂しい思いをしていました。
もちろん、父も寂しい思いをさせないよう、最大限の努力をしてくれていたことは理解していますし、感謝しています。
しかし、なかなか遊ぶ時間が持てず寂しい思いをしているなかでも、保育園にいるときは大好きな保育士さんが遊んでくれるのでとても安心したことを覚えています。
ときには思いっきり甘えて困らせてしまったこともあると思いますが、どのようなときでも私を受け止めてくれ、そのたびに「私はここにいて良いんだ」とうれしく思いました。
近年では男女共働きが主流ななか、私も憧れの保育士さんのように子どもを認め、自己肯定感を高めてあげられるような保育士になりたいと考えるようになりました。
自分の経験や憧れの保育士さんに対する自分なりの思いを述べることで、オリジナリティ溢れる回答になるでしょう。
特技やスキルを活かせる
保育士になりたい理由として、特技やスキルを活かせることを切り口にするのも良いでしょう。
自分の得意分野をなりたい理由と関連付けることで、自己PRにつなげることもできます。
私が保育士になりたい理由は、ピアノの特技を活かせると思ったからです。
私はプロのピアニストをめざして音大への進学を考えていたのですが、才能という大きな壁にぶつかり夢を諦めてしまいました。
一時は自分には「才能がない」と音楽から遠ざかっていたのですが、親戚の子に「何か弾いて」と言われ、子どもが好きそうな曲を弾いてあげるととても喜んでくれました。
知っている曲を弾いてあげると伴奏に合わせて歌ってくれ、弾いている私自身も音楽の楽しさを思い出せたとともに、今まで感じたことのない喜びを得られたのを今でも覚えています。
私は自分の好きなピアノで子どもたちと楽しい時間を過ごすとともに、芸術に触れあう心や音楽を愛する気持ちを培いたいと思い、子どもと関わる仕事である保育士になりたいと思うようになりました。
ピアノなどは保育園でも重宝されるスキルなので、特技としてアピールするのがおすすめです。
子育ての経験を経て挑戦したい
子育ての経験がある場合は、その経験も立派なエピソードになります。
保育士としての経験もある場合は、自分の子育てを通して得た気付きなども一緒に伝えることで大きなアピールポイントになるでしょう。
私が保育士になりたい理由は、子育てで得た経験を活かせると思ったからです。
私は以前も保育士として働いていましたが、出産前後では子どもや子育てに対する感覚が大きく変わりました。
特に些細なことでも不安になったり、少し発達の遅れが見られると心配になったりと、ネガティブな気持ちになってしまうことが多かったように感じます。
保育士として多くの子どもたちと接した経験を持つ自分でも、このようにネガティブな気持ちになるのであれば、世の中のお母さんたちはもっと大きな不安や心配を抱えていると思います。
私は子育てを経験した保育士として、子どもだけでなく保護者にも寄り添える保育士になりたいと考え、再び保育士として働きたいと思うようになりました。
子育て経験を経ることで、より保護者に寄り添った考え方ができるなど、仕事に活かせる点を交えて答えるのがおすすめです。
保育士になりたい理由は自分の経験をもとに答えよう
保育士になりたい理由は、面接を通過するために重要な質問です。
あなたらしい答えをもとに面接官を納得させられれば、採用に大きく近づくでしょう。
経験やエピソードをもとにして、あなただけのなりたい理由を答えられるようにしておくことが大切です。
自分がなぜ保育士になりたいのかを今一度整理して、なりたい理由を深掘りしてみてください。