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幼稚園教諭はどのような仕事なのか|保育士との違いもあわせて解説

幼稚園教諭の仕事内容は「子どもを預かる仕事」というイメージは描けますが、実際の一日のスケジュールや目的などをご存知の方は少ないかもしれません。
また、幼稚園教諭と保育士、どちらの仕事が良いのか疑問をもった方もいるでしょう。

この記事では、幼稚園教諭の仕事や役割についてはもちろん、保育士の仕事内容との違いについても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

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幼稚園教諭の仕事内容

幼稚園教諭の仕事内容

幼稚園教諭の役割は、満3歳~小学校に上がる前の幼稚園に通う子どもたちに対し、日々の生活を通して身体的・精神的な発達を促すことです。

そのため、朝登校した子どもたちに声をかけ、遊んでいる姿や学んでいる姿を通して、健康状態を確認したり、子どもが学びやすいように積み木や玩具の環境を整えたり、言葉を駆使しながら指導を行っていきます。

また、小学校のような科目ごとの授業はなく週ごとに指導計画を立て、生活や遊戯のなかで統括的に、自己主張や思いの伝え方、周りとの共存の仕方など人と関わることを促します。

入園式やお遊戯会などのイベントがあるため、年間スケジュールを含めた長期的な指導計画を立てることも仕事の一つです。

幼稚園教諭の役職ごとの仕事内容

幼稚園教諭は、管理職を除くと下記の3種類に分かれることが多いです。
施設ごとに他の役職を用いている場合もあるため、希望する施設などがある場合は、事前に調べておくと良いでしょう。

クラス担任

クラス担任はその名のとおり、クラスを受け持つ幼稚園教諭のことをいいます。

経験年数が充実しているベテランだけではなく、1年目から任されることもありますが、役割が多く責任もあるため、ぜひ下記を参照し、どのような役割があるのかを確認してください。

朝~午前中

朝の登園は、保護者が直接園に児童を送るケースと、幼稚園バスを使用し子どもたちを迎えに行くケースがあるため、後者の場合はバスに同乗し迎えに行くことがあります。

保護者が直接児童を送り届けた際は、なにか変わったことはないかなど自宅での様子を保護者に聞いたり、バスで迎えに行く際は、保護者や児童が不安にならないよう丁寧かつ効率良く対応するスキルも必要です。

朝礼が終わった午前中は、子どもたちの集中力が高い傾向にあるため、季節に合わせた創作物の作成や合奏など、集中力が必要な作業を行います。

集中力があるといっても、子どもたちはさまざまな事柄に興味を示しやすいため、集中力を維持しやすい工夫・環境整備を行いながら作業を促しましょう。

昼食~降園まで

昼食時は、児童それぞれのペースに配慮しながら、手伝いを必要としている子の援助や、好き嫌いのある子へ少しずつ苦手な食材を食べられるように関わっていきます。

午後は主に子どもたちとの遊びを中心としたスケジュールです。
ケガがないよう周りに目を配りながら、登園まで子どもたちと一緒に遊びます。

子どもは目を離すと遠くに行ったり、他の児童と喧嘩になったりすることもあるため、注意が必要です。

お迎えの時間になったら、保護者へ今日あったことを話しながら、安全に子どもを引き渡せるように関わっていきます。

降園後

子どもたちが帰ったあとは、使用した教室や廊下、ホールなどの掃除・清掃を行います。

保護者あての連絡ノートがある場合には、降園後の時間を使って記入していきましょう。
担任として子どもの状況や生活について、個別性を意識して記載する必要があります。

また、休んだ児童がいた場合、理由や詳細がわからないときは、保護者への電話連絡を忘れてはいけません。

理由としては、インフルエンザなどの流行しやすい病気などに罹患していた場合、すぐに対応できるようアンテナをはっておくことで、園内での感染流行を最小限に防ぐことにつながるためです。

副担任

副担任は、主にクラス担任の補助を行う役割があります。

行事の運営をしたり、通園バスへの添乗やそのほか保育全般の補助を行っていきます。

副担任はクラス担任が業務を行いやすくなるよう、サポートすることが重要です。

フリー職員

フリーのため、担任やクラスを受け持つことがない代わりに、担任保育士や園全体のサポートを行います。
その日に応じて対応するクラスや園児が変わることがあるため、臨機応変に対応するスキルが必要です。

幼稚園教諭と保育士の違いは

幼稚園教諭と保育士は、資格の管轄が違うため、資格の目的や規定されている法律が異なります。

また、働く場所や、一日の勤務スケジュールにも違いがあります。
それぞれを比較してみましょう。

資格が違うため目的も違う

幼稚園教諭の資格を取得するためには、文部科学省管轄の幼稚園教諭免許が必要になり、
保育士の資格を取得するためには、厚生労働省管轄の保育士資格を取得する必要があります。

資格を管轄する部署が違うだけではなく、幼稚園教諭は教育職員免許法に基づく教員免許、保育士資格は児童福祉法に基づく国家資格となり、定められている法律が違うのです。

また、保育対象児童や目的、職場なども違います。
詳しく知りたい方は、下記の表も参考にしてください。

幼稚園教諭 保育士
資格の種類 幼稚園教諭免許 保育士資格
管轄 文部科学省 厚生労働省
保育対象児童 3歳~小学校就学前 0歳~小学校就学前
目的 小学校就学に備えた、年齢に応じた教育や指導を行う 保育がメイン
基本的な生活習慣を教える
主な職場 公立・私立幼稚園 保育園
乳児院
児童養護施設など

一日の勤務スケジュールが違う

幼稚園は原則4時間を目安に子どもたちへの指導を行うのに対し、保育園は原則8時間を目安に子どもたちの預かりを行うため、一日のスケジュール調整が変わってきます。

しかし、幼稚園も保育園も子どもたちが帰ったあとに事務作業やイベントごとの飾りの作成、保育者への連絡などさまざまな業務を行う点では、同様だといえるでしょう。

保育園は、保育に欠ける子どもたちを預かるため、その役割的に長時間の保育が多くなり、長期休みが取りづらい傾向があります。

幼稚園はその点、教育という視点があるため、固定勤務が多く、長期休みを導入している場合もあります。

園やその施設の状況によって制度が異なるため、どちらのほうが楽で、休みが多い、などは一概にいえません。

自分自身が希望する園や施設がある場合は、入職を希望する前に、事前に調べておくことが必要になるでしょう。

幼稚園教諭の仕事内容を知り、子どもたちの成長に関わろう

幼稚園教諭は、満3歳~小学校に上がる前の幼稚園に通う子どもたちに対して、日々の生活を通して身体的・精神的な発達を促す役割があります。

子どもたちの健康状態のチェックや、遊びを通して必要な知識やコミュニケーションスキルを培えるよう指導する仕事です。

保育士とは管轄が異なることをはじめ、法律や資格の目的など異なる点が多くありますが、子どもたちと関わる点では同様の仕事ともいえるでしょう。
幼稚園教諭の仕事を知り、子どもの成長を側で支えていきましょう。

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執筆者について

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