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保育士資格は通信でもめざせる?通信のメリットや講座の選び方

「保育士資格は学校に通わずに通信教育で取得できるのだろうか」と疑問に思っていませんか。

本記事では、通信教育で保育士資格を取得可能であるのかと、通信教育で保育士資格の取得をめざすメリット・デメリットを解説します。

また、通信講座の費用感や通信講座を選ぶポイントも解説します。
「通信教育で保育士資格を取得したい」と考えている社会人は、ぜひこのまま読み進めてください。

保育士資格は通信教育でも取得できる?

通信教育で保育士資格を取得するには、次の2つのルートが考えられます。

  1. 指定保育士養成施設の通信制大学・短大・専門学校に入学し、卒業と同時に保育士資格を取得する
  2. 受験資格を満たして、保育士国家試験を受験し合格する

つまり、保育士を養成する大学や養成所に毎日通学しなくても、通信教育で保育士資格は取得可能です。

保育士国家試験は、学歴や職務経験が一定の基準を満たしていれば受験可能です。

受験資格の一部を紹介すると次のとおりとなります。

  • 大学卒業:学校教育法に基づいた大学を卒業しているか
  • 高等学校卒業:受験資格に該当する施設で、児童の保護・援護の業務で2年以上かつ2,880時間以上勤務しているかなど
  • 中学卒業:受験資格に該当する施設で、児童の保護・援護の業務で5年以上かつ7,200時間以上勤務しているか

自分が受験資格を満たしているかを確認したい方は、全国保育士養成協議会ホームページの受験資格から確認しましょう。

保育士資格を通信で取得するメリット

保育士資格を通信で取得するメリット

通信教育で保育士資格の取得をめざすと、以下のようなメリットがあります。

  • 費用を抑えられる
  • 自分のペースで勉強できる
  • サポート制度が充実している

ここでは、通信教育で保育士資格を取得するメリットを詳細に解説します。

費用が抑えられる

一般的に大学や専門学校などには高額な学費が必要ですが、通信制大学や通信講座を利用すれば、入学費や授業料などの学費を抑えられます。

一般的な大学・短大・専門学校の学費と通信制大学の学費を比べると、次のようになります。

【文部科学省調査による私立大学などの初年度費用】
(施設整備や課程授業料など雑費は除き、千円以下は四捨五入とする)

授業料 入学費 合計
私立大学 約93万円 約25万円 約118万円
私立短期大学 約72万円 約24万円 約96万円
私立高等専門学校 約63万円 約25万円 約87万円

【文部科学省が指定する国立大学等の初年度学費標準額】

授業料 入学料 合計
国立大学 約54万円 約28万円 約82万円
国立短期大学 約39万円 約17万円 約56万円
専修学校 約17万円 約7万円 約24万円

【通信制大学など初年度費用】

授業料 入学金 合計
東京福祉大学 約15万円 約3万円 約18万円
仏教大学 約15万円 約3万円 約18万円
姫路大学 約13万円 約3万円 約16万円

保育士国家試験対策の通信講座では、費用の相場は4万円〜6万円前後です。
以上を参考にすると、通信教育は通学制の学校と比べると、学費を4分1前後まで抑えることが可能といえます。

自分のペースで勉強できる

通信制大学や通信講座では、スクーリングを除いて学校に通う必要がなく、自分のペースで学習できます。

これにより、日中は働き、夜に勉強をするという自分のライフスタイルに合わせて学業と仕事の両立が可能となります。

通信制大学や通信講座であれば、社会人でも働きながら空いた時間に保育士資格を取得しやすいでしょう。

モチベーションを保ちやすい

通信講座ではサポート制度が充実しているため、独学よりもモチベーションを保ちやすいメリットもあります。

通信講座それぞれにカリキュラムが存在し、独学と比べて学習方法に迷ってしまうことが少ないためです。

また、不明点の質問や添削などサポート体制が整っているのも、モチベーションの維持に役立ちます。

独学でモチベーションが維持できるか不安な方は、カリキュラムに沿って学習できる通信講座を利用すると良いでしょう。

保育士資格を通信で取得するデメリット

通信教育で保育士資格をめざす場合、以下のようなデメリットが考えられます。

  • 通信制大学卒業のみでは保育士資格を取得できない場合がある
  • 通信講座の修了のみでは保育士資格を取得できない
  • 一緒に学ぶ仲間がおらず、学習のモチベーションを保ちづらい
  • 実技試験対策が含まれていない場合がある

それぞれ詳しく解説します。

通信制大学を卒業するだけでは、保育士資格を取得できない場合があります。
入学願書を出す前に、卒業と同時に保育士資格を取得できるのかを必ず確認しておきましょう。

また、通信講座を修了するだけで保育士資格を取得できません。
あくまで通信講座は保育士国家試験対策であり、受験資格を満たしたうえで国家試験に合格する必要があります。

さらに、通信制大学や通信講座では、周囲に一緒に学ぶ仲間がいないためモチベーションを維持しづらい一面もあります。
「絶対に保育士資格を取得する」といった強い目的意識を持つことが大切でしょう。

最後に、通信講座には実技試験対策が含まれない場合があります。
実技試験対策が講座内に含まれているのか、追加費用で実技試験対策講座を受けられるのかを確認しておきましょう。

保育士資格の通信講座を選ぶポイント

保育士資格の通信講座の相場費用は4万円〜6万円前後です。
通信講座を選ぶ際には、費用だけでなく確認すべきポイントがあります。
保育士資格の通信講座を選ぶ際のポイントは次の5つです。

  1. 講座費用:負担なく支払うことができ、分割支払いも可能であるか
  2. 学習方法や教材のわかりやすさ:DVDなどの映像や図、絵を用いたわかりやすい教材となっているか
  3. サポート体制:質疑応答サービス、添削サポートなどの有無や利用可能回数
  4. 合格実績:講座の有用性を信ずるに足る実績があるか
  5. 実技試験対策:講座内に「音楽・造形・言語」の実技試験対策は含まれているか

実技試験対策は、保育士講座とは別で費用がかかる場合があるため注意しましょう。

自分に合った通信教育を選んで働きながら保育士資格をめざそう

通信制の大学や通信講座であれば、学業と仕事の両立が可能であり、自分のペースで学習が続けられます。

学歴や業務経験が保育士国家試験の受験資格を満たしているなら、通信講座を受講して保育士国家試験の合格をめざすのも良いでしょう。

独学や通信講座で国家試験に合格できるか不安な方は、卒業と同時に保育士資格が取得できる、指定保育士養成課程がある通信制大学などの施設に入学するのもおすすめです。

執筆者について

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