
介護士の個人目標では、具体的で実現可能な内容を、明確な期限とともに設定する必要があります。
個人目標の立て方を知っておかないと、自分に合った目標でのスキルアップやキャリアアップがめざせなくなるかもしれません。
個人目標の立て方を知って、スキルアップやキャリアアップを実現したいのではないでしょうか。
この記事では、介護士の個人目標の立て方を解説します。
合わせて、それぞれのキャリアに合わせ介護士の個人目標の例文も紹介しています。
目次
介護士の個人目標の立て方
介護士の個人目標はどのように立てれば良いでしょうか。
ここでは、介護士の個人目標の立て方を紹介します。
具体的な内容を入れる
介護士の個人目標には、具体的な内容を入れることが大切になります。
目標が抽象的では、達成できたかどうかの判断が難しくなってしまうからです。
さらに、個人目標は誰が読んでもわかる内容にまとめましょう。
苦手なことをできるようにするといった内容をもとに、目標を具体化してく方法がおすすめです。
例えば、人間関係を良くしたいと考えるなら、毎日何回以上あいさつするなどの具体的な目標を決めると行動しやすくなります。
期限を明確に設定する
期限を明確に設定することも、介護士の個人目標の立て方で重要になります。
なぜなら、期限を明確にしておかなければ、時間がかかって中途半端で終わってしまう可能性があるからです。
例えば、11月までに資格を取得するといった目標や、8月までに参考書を読み切るなど、期限を明確に区切った内容が必要です。
期限が決まると、いつまでに何をすべきかが明確になり、目標を達成しやすくなるでしょう。
実現可能な内容にする
介護士の個人目標は、現実的な内容にしましょう。
達成しづらい目標を立てると、途中で気持ちが折れてしまう可能性が高くなるからです。
例えば、経験年数が浅い新人が、他の従業員の担当業務をカバーできるようになるという目標を立てるのは、まだ早いといえます。
高い目標を設定するのは素晴らしいことですが、冷静に現実を見て、実現できそうな目標設定が大切です。
キャリアプランを考慮する
介護士が個人目標を立てるには、キャリアプランを考慮する必要もあります。
キャリアプランを考えることで、実現のために必要な行動が明らかになるからです。
例えば、今後どのような資格が必要で、どのように資格を活かしていくのかなどを意識してみましょう。
キャリアプランを見据えて設定した目標を達成できれば、次の目標へのモチベーションも維持できます。
【キャリア別】介護士の個人目標の例文
介護士の個人目標の例は、どういった内容でしょうか。
ここでは、キャリア別に介護士の個人目標の例文を紹介します。
新人の場合
1年目や2年目、3年目くらいの新人の場合は、介護の仕事に慣れることが必要な状態であるため、以下のような基本的な業務目標にしましょう。
- 介護の基本的なスキルを身につけ、10月までに研修を受けて、介助が安全にできるようにする。
- 全利用者の顔と名前を一致させて、趣味やご家族の要求を把握するために、台帳を1日2回以上確認する。
- 1日1回利用者の様子を観察して、変化に気付けるようにする。
- 12月に資格を取得するために、8月から情報を集めて、9月から勤務を調整して勉強する。
- 5月までに、誰が読んでもわかる介護記録を書けるようにする。
中堅の場合
3年以上9年くらいの中堅の場合、基本的な知識やスキルは身についています。
キャリアアップも見据えて、以下のような業務目標にしましょう。
- 10月までに、利用者それぞれに対応したサポートができるようにする。
- 部下の業務で良くない点は指摘して丁寧に指導する。
- 9月までに、利用者の様子を観察して、小さな変化でも気付けるようにする。
- 資格試験の半年前から、1日1時間は問題集を解いたりして試験勉強する。
- チームメイトが良い対応をしたときは褒める。
ベテランの場合
10年以上のベテランの経験年数になると、中堅よりもチームをまとめる立場になります。
そのため、チームマネジメントや経営の内容も含めて、以下のような業務目標にしましょう。
- 残業を減らすという業務改善を行って、離職率を前年よりも5%下げる。
- 危ないことが起こったが、災害に至らなかったことを集めて、マニュアルを作って10月までに事故を30%減らす。
- 研修に参加して、12月までに経費を10%削減する。
- 業務のアンケートを取って、12月までに目標管理シートを作成する。
介護士は自分に合った目標を立ててスキル・キャリアアップをめざそう
介護士が個人目標を立てる際は、今の自分に合ったものにすることが大切です。
具体的な内容を入れたり、期限を明確に設定したりすることがポイントです。
実現可能な内容にして、キャリアプランを考慮することも必要でしょう。
新人や中堅、ベテランといったキャリア別の個人目標の例文を参考にして、業務目標を設定しましょう。
この記事を参考にして、自分に合った目標を立てて、スキルアップやキャリアアップをめざしてください。