医療事務は一般事務の知識に加えて、医療事務ならではの専門知識も必要になるため、ノートを取ることがおすすめです。
この記事では、医療事務の勉強に役立つノートのまとめ方や使いやすいノートの種類などを詳しく解説しています。
資格取得への活かし方も紹介しているので、参考にして医療事務のスキルアップをめざしましょう。
目次
医療事務の勉強にノートを使うべき理由
ノートを取るそもそもの目的がわからなければ、ノート作成にばかり過剰に時間を使ってしまい、肝心の勉強が疎かになりかねません。
ここでは、医療事務の勉強にノートを使うべき理由を解説します。
わからないことをいつでも確認できるから
医療事務の勉強にノートを使うべき理由は、わからないことをいつでも確認できるようにするためです。
医療事務には専門的なスキルに加えて一般事務業務もあるため、覚えることが膨大です。
受付や会計の方法からレセプト業務まで、細かな業務内容を一つひとつ覚えておく必要がある ので、一度で暗記するのは不可能でしょう。
自分は理解しているといくら思い込んでいても、ミスしてしまうこともあります。
自分なりの業務マニュアルを作成する感覚で、ノートを取っておくのがおすすめです。
自分の業務への理解度チェックできるから
医療事務の勉強にノートを使っていれば、業務内容への自身の理解度を定期的にチェックできます。
仕事を進めていくなかで、1回の説明ではどうしても理解しきれないことはありえます。
ノートにメモを取りながら説明を聞いていれば、「説明のこの部分がわからない」など、十分に理解できていない箇所を明確にできるでしょう。
わからない箇所が明確になれば、先輩に対しても「先ほどの説明の〇〇の部分がわからないのですが」と質問もしやすくなります。
定期的にノートを見返してわからない箇所を一つひとつ解消していけば、少しずつ理解が深まり、業務の遂行もスムーズになるでしょう。
医療事務の勉強でノートを取るタイミング
医療事務の勉強をする際、ノートをまとめるのにおすすめなのは、説明を聞きながらのタイミングです。
理由として、モチベーション管理が楽になることがあげられます。
医療事務のノートをまとめる際に、まずはメモ書き程度に止めておき、あとからノートに清書しようとする人がいますが、これはおすすめできません。
就業後にあらためてまとめようとしても、疲れてやる気が出なくなったり、早く帰りたくなってしまったりとモチベーション管理が難しいと感じるかもしれません。
最初からある程度まとめられれば、就業後にもう一度やる気を出す必要もなくなります。
また、一度の説明でまとめることを意識すれば、集中して説明を聞くようにもなるので、業務も覚えやすくなるでしょう。
医療事務の勉強に役立つノートのまとめ方
ノートを取るタイミングは説明を聞きながらがおすすめですが、まとめ方がよくわかっていないと、説明を聞くこともノートをまとめることも中途半端になってしまいます。
ここでは、医療事務の勉強に役立つノートのまとめ方を紹介します。
毎日教わった順にまとめていく
医療事務は、基本的に その施設の1日のスケジュールに沿って作業を進めていきます。
したがって、出勤したあとは、教わった順に業務をまとめておくと良いでしょう。
例えば、以下のように時間とともにやることを書いておけば、一目見ただけで1日のスケジュールとやるべきことを把握できます。
- 8:30:サーバーの立ち上げ。サーバーはサーバー室にて管理。カギは〇〇に保管。
- 8:45:朝礼開始。
- 9:00:受付業務開始。保険証の受け渡しの流れ、会計方法。
上記のように時間軸に沿った流れで記載しておけば、自分がやるべきことを簡単に整理できるでしょう。
また、特殊な受付や業務が必要となる場合は、その都度書き足していきます。
覚えきれていない箇所には付箋を貼る
説明を聞きながらノートをまとめていくなかで、覚えきれない箇所には付箋を貼っておきましょう。
付箋をつけておけば、時間があるときにすぐに先輩に質問できたり、調べ直したりして業務を再確認しやすくなります。
また、良く行う業務はピンク、たまに行う業務は黄色など、色ごとに分けておくと見つけやすくおすすめです。
ある程度内容がたまったら仕事ごとにノートを分ける
ある程度、日々の仕事を覚えてきたタイミングで、業務ごとに内容を分類してまとめていきます。
例えば、以下のように業務内容でまとめておくと確認もしやすくおすすめです。
- 受付開始前
- 受付内容・受付方法
- クラーク業務・患者対応
- レセプト業務
- 会計業務
上記のように業務ごとにまとめれば、わからない箇所をすぐに調べられ、いざというときのマニュアルとしても使いやすいでしょう。
きれいにまとめることを目的にしない
ノートをまとめる際のありがちなミスとしては、きれいにまとめようとしすぎてしまうことです。
ノートをきれいにまとめることは、あとで確認する際に見やすくなるなどメリットもあります。
しかし、あまりにもきれいにまとめることにとらわれすぎると、途中で面倒くさくなってしまい、まとめること自体をやめてしまうおそれもあります。
特に診療報酬の業務は量も多いうえに、早見表 で確認できるので、わざわざ項目ごとに並べてまとめ直す必要はありません。
早見表 を上手に活用しつつ、間違いがちな点や自分にとって重要な点など、細かい内容をまとめるくらいで十分でしょう。
医療事務の勉強に使いやすいノートの種類
医療事務の勉強は、ノートの種類にもこだわることで効率的に進められます。
ここでは、医療事務の勉強におすすめのノートの種類を紹介します。
場所も取らずまとめやすいルーズリーフがおすすめ
医療事務を勉強する際に使うノートのなかで、まずおすすめなのがルーズリーフです。
先輩の説明のメモを取る際は、近くにパソコンがあるなどして、書くためのスペースが確保しにくいこともあります。
ルーズリーフの場合は、紙1枚のスペースがあれば良いので、どのような場所でも気軽にメモがとれます。
また、1枚ずつ独立しているので、メモ書きが必要になった際なども随時追加用紙を差し込むことができ、何かと便利です。
予備で小さなメモも持っておく
医療事務は立った状態で話を聞くこともあるので、予備で小さなメモも持っておくのがおすすめです。
胸ポケットなどに入れておき、すぐに取り出せるサイズ感のものを選ぶと良いでしょう。
手で持ちながらメモを取ることもあるため、背表紙などの台紙が固いものを選ぶと便利です。
レセプトコンピューターなどの操作方法はパソコンも利用する
医療事務では、レセプトコンピューターや電子カルテの操作方法も覚えなければなりません。
これらの操作は画面を見ながら確認したほうが理解しやすいため、パソコンでまとめるのもおすすめです。
例えば、 レセプトコンピューターや電子カルテの画面をプリントスクリーンで撮っておき、 資料作成ソフトに貼り付けて操作方法を記入します。
上記のようなまとめ方をしておけば、画面を見ながら操作できるため、間違える可能性も低くなるでしょう。
医療事務のノートは資格取得にも活かせる
日々の業務をノートにまとめる習慣を身につければ、集中して業務説明を聞く癖がつき、自然にスキルアップもめざせます。
また、作成したノートは専門知識の確認にも使えるので、資格取得にも便利です 。
まとめたノートを参考書代わりに使用すれば、勉強を効率的に進めることもできます。
テキストと合わせてまとめたノートも利用し、資格取得をめざしてみましょう。
医療事務の勉強に役立つテキストは、下記記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
医療事務の業務は効果的なノートのまとめ方を身につけて勉強しよう
今回は、医療事務の勉強におけるノートのまとめ方を解説しました。
医療事務は業務内容が多岐にわたるため、ノートにまとめて確認できるようにしておくことが大切です。
ノートに教えてもらったことや業務内容をまとめておくことで、効率よく仕事を回していけるだけでなく、資格取得にも役立てられます。
ノートの種類にもこだわりながら、ぜひ上手に活用してみてください。