
臨床検査技師の国家試験では幅広い専門知識が問われます。
合格率は70〜80%と比較的高い試験ですが、年1回しかない試験に確実に合格するには勉強は欠かせません。
今回は確保できる勉強時間ごとにおすすめの勉強法をご紹介します。
試験までに時間がなくて焦っている方、時間に余裕がある方、それぞれの状況にあった勉強方法で、臨床検査技師国家試験合格をめざしましょう。
目次
短期集中で臨床検査技師国家試験に合格するための勉強法
まずは短期集中で臨床検査技師国家試験に合格するための勉強法をご紹介します。国家試験まで時間がない方、短時間で効率よく勉強したい方に適した方法です、
少ない時間で効率良く勉強する方法
少ない時間で合格するための勉強のコツは、次の3つです。
- 過去問を解く(最低でも過去5年分)
- 問題の出題範囲を覚える
- 苦手分野と得意分野に分けて時間を配分する
最も効率的な勉強方法は過去問を解くことです。
出題傾向は毎年変わるものではありません。実際に出題された問題を繰り返し解き、出題形式や傾向に慣れるのが合格への近道です。
効率的に過去問を利用するポイント
過去問を解くことで、苦手分野もみえてきます。苦手分野を集中的に勉強することで、効率的に得点アップを図れるでしょう。
また、ただ問題を解いて答えを暗記するのではなく、一つひとつの問題に丁寧に取り組みましょう。
例えば、選択問題の場合は単に正しい答えを選ぶだけでなく、間違った選択肢のどこが間違いなのか、なぜ正答が正しい選択肢となるのかまで考えます。
問題を深く掘り下げて考えることで、一つの問題から幅広い知識を確認でき、効率良く勉強できます。
しっかり時間をかけて臨床検査技師国家試験に合格するための勉強法
国家試験まで時間的な余裕がある、あるいは直前で慌てないように計画的に勉強をすすめたい。このようにしっかり時間をかけて勉強できる方には、ノートまとめをおすすめします。
ノートまとめでは覚えるべき情報をまとめ、ノートに書きながらアウトプットします。理解が深まり、記憶を定着させやすい勉強法です。
臨床検査技師国家試験の出題科目は10科目、配点は次の通りです。配点の比重は科目ごとに異なります。勉強時間の配分やノートづくりの参考にしてください。
- 臨床検査総論(20点)
- 臨床検査医学総論(10点)
- 臨床生理学(26点)
- 臨床化学(32点)
- 病理組織・細胞検査学(28点)
- 臨床血液学(18点)
- 臨床微生物学(22点)
- 臨床免疫学(22点)
- 公衆衛生学(10点)
- 医用工学概論(12点)
時間をかけてじっくり勉強する場合の勉強法
ここからはノートまとめを含めて、時間をかけてじっくり取り組む勉強法を、さらに深掘りしてご紹介します。
勉強の流れは下図のとおりです。
苦手分野と得意分野の時間配分と勉強量の決め方
科目ごとに重要ポイントをノートにまとめたあとに過去問を解くことで、自分の得意不得意や好き嫌いが明確になります。自分の傾向を把握したら、苦手な科目や嫌いな科目を重点的に勉強していきましょう。
とはいえ、苦手な科目ばかりに取り組んでいると、勉強のモチベーションも下がってしまいます。苦手科目の勉強の間に得意科目や好きな科目の勉強も挟んでいくと良いでしょう。
臨床検査技師国家試験の勉強におすすめの参考書とアプリ
続いて、臨床検査技師国家試験の勉強におすすめの参考書とアプリをご紹介します。
参考書は、次の3冊がおすすめです。
1.『臨床検査技師国家試験問題集 解答と解説 2022年版(医学書院)』
参考:臨床検査技師国家試験問題集 解答と解説 2022年版 | 書籍詳細
5年分の臨床検査技師国家試験問題が収載され、試験の傾向と対策を知ることができる参考書です。
正答肢だけでなく誤答肢についても詳しく解説されているため、過去問を通して幅広く知識を身につけられます。
2.『臨床検査技師国家試験問題注解 2022年版(金原出版)』
臨床検査技師国家試験の問題を科目別に分類・編集し、正解へのプロセスがわかりやすく解説されています。
過去5年分の全問題と、それ以前の重要問題やオリジナル問題も含めた約2,500問が収録されています。
数多くの問題をこなすことで、自信につながることでしょう。
3.『臨床試験技師国家試験解説集 Complete+MT2022 (日本医歯薬研修協会)』
参考:Complete+MT2023 全巻セット – 臨床検査技師国家試験対策
表紙の色から黒本とも呼ばれており、臨床検査技師国家試験対策の定番です。
問題と解答だけでなく重要ポイントがまとめられているため、まとめノートとしても利用できます。
自分が間違えた部分に解説やポイントを書き加えれば、自分だけのまとめノートにすることも可能です。
臨床検査技師国家試験過去問対策アプリ『臨床検査技師 mtTest』
参考書を使った勉強と並行して、すき間時間にはアプリを利用しての勉強もおすすめです。
『臨床検査技師 mtTest』なら、スマートフォンなどで過去11年分(第56回から第67回)の過去問演習ができ、知識の確認に役立ちます。
自分に合った勉強法で臨床検査技師国家試験を突破しよう
時間がなく短期集中で合格をめざす方は過去問を中心の対策を。
時間が確保でき、しっかり時間をかけて合格をめざす方には、ノートまとめ→過去問→ノートまとめの流れを意識した勉強法がおすすめです。
それぞれの状況にあった勉強法で、臨床検査技師国家試験突破をめざしましょう。