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助産師の難易度はどのくらい?資格や学校は難関なのかを解説!

助産師国家試験がどのくらい難しいのか、助産師をめざしている方は気になるところでしょう。

この記事では、助産師国家試験の難易度と試験概要、試験に受かるための勉強方法を紹介します。
助産師になるルートや助産師学校の入学難易度についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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助産師資格の難易度はどのくらい?

助産師資格の難易度はどのくらい?

国家資格である助産師資格の難易度はどのくらいなのでしょうか。
ここでは、助産師試験の難易度・合格率と試験内容、試験に受かるための勉強方法を解説します。

助産師試験の難易度・合格率

まずは、助産師試験の難易度と合格率をみていきましょう。
助産師試験の合格率は、厚生労働省のホームページで公表されています。

厚生労働省の「第107回保健師国家試験、第104回助産師国家試験及び第110回看護師国家試験の合格発表」によると、2021年(令和3年)に実施された第104回助産師国家試験の受験者数は2,108人で、合格者は2,100人でした。

合格率は99.6%。
そのうち新卒の合格率は99.7%となっており、どちらも高い合格率を誇っています。

第104回助産師国家試験の合格基準は145点中87点以上、約60%以上得点すれば合格できる試験です。
この結果からも、きちんと学べば合格できる試験といえるでしょう。

助産師試験の概要

例年の助産師試験の試験概要は以下のとおりです。

試験日程 2月中旬頃
試験場所 北海道、青森県、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福岡県及び沖縄県
合格発表 3月下旬に厚生労働省ホームページの資格・試験情報のページに掲載される
受験資格 ・文部科学大臣の指定した学校で1年以上助産に関する学科を修めた人
・都道府県知事の指定した助産師養成所を卒業した人
など

参考:助産師国家試験の施行

受験願書は10月中旬頃から配布されます。
試験時期や内容は年によって変更する可能性があるため、必ず厚生労働省のホームページでご確認ください。

試験内容

助産師試験の試験科目は、基礎助産学、助産診断・技術学、地域母子保健及び助産管理です。
試験問題は、助産師として必要な知識や技能を、広く問うものが出題されます。

各科目の内容は以下のとおりです。

基礎助産学 ● 助産師としての基礎知識
助産診断・技術学 ● 助産師の技術上の基礎
● 妊婦検診の手順や方法
● 分娩の介助技術
● 産褥(さんじょく)期の沐浴・授乳などの指導方法
● 新生児ケアの技術
など
地域母子保健 ● 地域の母子保健活動
● 地域行政のあり方、活動
● 助産活動に関連し連携が必要な各機関の概要
など
助産管理 ● 助産師に関する法律の知識
● 母子に良い環境を提供するための産院や産科のあり方
など

助産師資格取得のための勉強方法

大学や助産師学校では、助産師養成のカリキュラムを履修し、助産師に必要とされる知識や技術を学びます。

試験では基本的にはそのカリキュラムで習ったものが出題されます。
より合格を確実にするためには、実際の過去問を解いて傾向をつかんでおくのが有効な対策です。

厚生労働省のホームページには過去の試験問題と解答が掲載されており、誰でも無料で閲覧できるので、ぜひご確認ください。

過去問だけでは心配な方は、書店で問題集を購入しても良いでしょう。
暗記項目も多いので、繰り返し何度も勉強することが大切です。

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助産師学校の難易度

助産師学校の難易度

ここまで助産師国家試験について解説してきましたが、試験を受けるためには、まず助産師学校などに入学して、助産師養成課程を修了する必要があります。

では、助産師学校に入学するのは難しいのでしょうか。
ここからは助産師になるまでのルートと助産師学校の入学難易度についてみていきましょう。

助産師になるまでのルート

助産師になるまでの基本的なルートは以下のとおりです。

  • 助産師養成課程のある看護大学(4年制)を卒業して、助産師試験を受ける
  • 看護大学(4年制)+助産師学校等もしくは大学院を卒業して助産師試験を受ける
  • 看護短大(3年制)+助産師学校等を卒業して助産師試験を受ける
  • 看護専門学校(3年制)+助産師学校等を卒業して助産師試験を受ける

助産師養成課程のある看護大学で受験資格を得る以外は、助産師学校等で学ぶ必要があります。

助産師になるまでのルートを詳しく知りたい場合は、以下の記事をご覧ください。

助産師学校の入学難易度

助産師学校では、助産に関する知識の修得と臨地実習を行い、所定の課程を修了すると助産師国家試験の受験資格が得られます。

令和3年医師会立 助産師・看護師・准看護師学校養成所調査」によると、医師会の運営する助産師養成所(助産師学校)の定員109名に対して301人が受験し、合格者は87名、倍率3.3倍の狭き門となっています(令和3年度)。

これは助産師学校は看護専門学校などに比べて学校数や定員が少ないことや、現役看護師も受験することなどが主な理由です。
そのため、助産師試験に合格するよりも助産師学校に入学するほうが難しいともいわれています。

合格のためには、まず大学や看護専門学校でしっかり学ぶことです。
その上で入学したい助産師学校の試験科目を確認し、看護師国家試験の過去問から該当する科目を繰り返し勉強しましょう。
小論文や英語、面接などが課される学校もあるので、それらの対策も必要です。

しっかり学校で学べは助産師資格は難しくない

今回は助産師資格の難易度と概要、助産師学校の入学難易度をご紹介しました。

助産師国家試験の難易度はそれほど高くないため、助産師学校でしっかりと勉強して試験対策を行えば、安心して試験に臨めるでしょう。

難関なのは助産師学校への入学です。
大学や看護専門学校でしっかり学び、自身でも万全の対策をして臨みましょう。

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