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助産師を辞めたいと思ったらどうしたら良い?具体的な乗り越え方も紹介

憧れの助産師になったけれども、思った以上に辛くて辞めたいとお考えの方もいるでしょう。
そこで今回は、助産師を辞めたいと思った際の具体的な乗り越え方について詳しくご紹介します。

助産師を辞めたいと思う主な理由や、辞めたいと思った際の具体的な対策方法や打開策についても触れるので、仕事を辞めたいと感じている助産師さんは必見です。

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助産師を辞めたいと思う5つの理由

助産師を辞めたいと思う5つの理由

助産師に憧れて就職したはずなのに、どうして辞めたいと思ってしまうのでしょうか。
助産師を辞めたいと感じる方たちの主な5つの理由を詳しくみていきましょう。

人間関係で上手くいっていない

職場の人間関係がうまくいかずに悩んでいる方もいます。
仕事選びをするうえで、働く場所や仕事内容はもちろん大切ですが、それ以上に重要なのが誰と一緒に働くかということです。

仕事自体は楽しいけれど、職場の人間関係に悩んでしまうという方もいるでしょう。

どのような人間関係で悩むのか

職場の人間関係に悩む理由は次のとおりです。

▽助産師が人間関係で悩む理由

  • 先輩や上司の威圧的、高圧的な態度
  • 同僚からのイジメ
  • 上下関係の厳しさ

先輩や上司、同僚ら、ともに働く人との関係に悩むケースが多いことがわかります。

具体的な乗り越え方

職場の人間関係に悩んでいる場合は、職場以外の時間を充実させることが大事です。
新しい趣味を見つけたり、外出する機会を増やしたりなど、自分なりの方法でストレス発散方法を探していきましょう。

責任が重い

助産師の責任の重さに耐えられず、仕事を辞めたいと感じる方もいます。
特に助産師になって1年目の方は、人の命に関わるとても責任重大な仕事に耐えられず、しんどくなってしまう方もいるでしょう。

責任を感じる場面

産婦人科は常に高いスキルと知識が要求される現場です。
しかも、母体と赤ちゃん両方の命を預かっていることもあり、少しのミスも許されません。

預かった命が無事に出産するまでのプレッシャーが大きいことに辛いと感じる方もいるのです。

具体的な乗り越え方

仕事を続けていくなかで経験が増え、良い意味で慣れていくケースもあります。
また、さまざまなお産に対応できるようスキルアップすることも大切です。
そうすることで自信がつき、前向きに仕事と向き合えるようになります。

職場環境に問題がある

人間関係や仕事内容に満足していても、労働環境や労働時間に対して不満を感じていたり、負担を感じたりする方もいます。

助産師は、妊婦さんの状態やお産の件数によって急きょ勤務することも少なくありません。
オンコール当番でなくても夜中に呼び出されてしまうこともあるため、体力的にも精神的にもあまり休めないこともあります。

不満を感じる場面

夜勤や残業などが続いてしまい、思ったように休みが取れないといった状況で不満を感じる方がいます。
労働環境は自分ではなんともできない部分が大きいため、どのように対処すべきかわからずに悩んでしまう方もいるようです。

具体的な乗り越え方

労働環境に問題がある職場は、新人研修や福利厚生が整っていないところがあります。
このような場合は、自分でいくら対策を講じてもなかなか状況は改善されません。

思い切って教育や勤務システムがしっかりと整っている職場に転職することも視野に入れましょう。

体力的にしんどい

予測が難しいお産と隣り合わせの助産師の仕事は、体力面でキツイと感じる方も少なくありません。
夜勤はもちろんのこと、オンコール対応も必要となるため、体力がついていかずにしんどくなってしまう方もいます。

どのような場面で体力を使うか

妊婦さんの出産に合わせて、臨機応変なスケジュール対応が求められるため、オンとオフの切り替えがうまくできずに休息が取れないケースもあります。
夜勤やオンコールでの呼び出しはもちろん、一日中動き回る助産師の仕事は体力勝負です。

具体的な乗り越え方

体力に自信のない方は、運動やトレーニングなどをして体力をつけるよう努力していきましょう。
また、日々仕事をこなしていくなかで自然に体力がついていく場合もあります。

しかし、体や心に異常が出始めた場合は、いったん仕事場から離れるなどの対策をとった方が良いケースもあります。
無理をしない範囲で仕事と向き合っていきましょう。

精神的にしんどい場面が多い

助産師は、新しい命の誕生に立ち会えるとても幸せな職業といわれています。
しかし、出産時の喜びとは反対に、悲しい出来事に遭遇することもあります。
実際にその場に立ち会って、感情移入してしまい辛い思いをしてしまうケースも少なくありません。

どのような場面で辛く感じるか

助産師の仕事は普通分娩に立ち会うことだけではありません。
流産や中絶、ときには死産などの対応も必要です。
悲しい現実に向き合うことができずに、精神的に追い込まれてしまう方もいます。

具体的な乗り越え方

辛いときは「自分は今辛い気持ちなんだ」と傷ついていることをまっすぐ受け止めて素直に認めることが大切です。
そのうえで仕事のやりがいや楽しさを思い出し、助産師の仕事にポジティブな気持ちで向き合っていきましょう。

無理に忘れようとしたり、誤魔化そうとしたりすると、かえって逆効果になってしまうこともあるので注意が必要です。
時間が解決してくれることもあるので、自分の気持ちをごまかさずにしっかりと受け止めるようにしましょう。

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助産師をどうしても辞めたいときの具体的な対策

助産師をどうしても辞めたいときの具体的な対策

実際に助産師の仕事をどうしても辞めたいと思った際、どのような対策方法をとっていくべきなのでしょうか。
ここからは具体的な対策方法や仕事を辞める際に確認すべきポイントをご紹介しましょう。

職場を変える

助産師の仕事は続けたいけれど、職場の問題によって仕事を辞めたいと考えている場合は、思い切って職場を変えてみることが一つの方法です。
特に人間関係に悩んでいる方は、なるべく早いタイミングで新しい職場を探していきましょう。

職場を変えることで人間関係がリセットされ、それまで感じていた強いストレスから解放されるかもしれません。

しかし、職場を変えたからといって良好な人間関係に恵まれる保証がないことも理解しておく必要があります。
また、職場を変えることで勤務日数やオンコールの回数など、仕事量の増減も考えられます。

転職後の諸々の待遇はもちろんのこと、お給料や手当についても転職前に確認しましょう。

転職して医療の現場から離れる

助産師として医療現場で働くことに疲れたならば、医療の世界から離れてまったく違う業界や業種の仕事に就くのも一つの方法です。

医療現場という特殊な環境に馴染めなかったり、体力が追いつかなかったりとさまざまな要因で医療の現場から退く方たちもいます。

助産師の仕事は、専門的な分野ではあるものの、コミュニケーション能力が必要とされたりミスの許されない職種であることから、その能力を買われ、異業種でも歓迎されることがあります。

仕事内容はもちろんのこと、年収などの待遇面も考慮しながら、ご自分が輝ける職種や業界は何なのかを考えていきましょう。

退職時は退職金と賞与の支給日を確認

助産師の仕事を退職したいという気持ちが固まったら、退職後の生活のために退職金や賞与の支給日を確認しましょう。

退職金や賞与に関する支給条件は、就業時に契約した際の就業規則に記載されています。
万が一確認できる書類が手元にない場合は、職場に確認しましょう。

退職金を受け取れたら、ある程度まとまったお金を手にすることができます。
退職金の金額は、勤務年数や職場によって変動します。

10年間勤務した助産師の退職金の平均額はおよそ400〜600万円とされています。
勤務年数が長ければ長いほど受け取れる退職金は多くなることを理解しておきましょう。

賞与給付のタイミングが近い場合は、賞与を受け取ってから退職するのもおすすめです。

失業手当の申請も忘れずに

退職金や賞与の金額、支給日の確認と併せて、失業手当の申請も忘れずに行っていきましょう。

失業手当とは、自己都合による退職を含め、倒産や契約満了など、さまざまな理由で失業した人に対して国から支払われるお金のことです。

一般的な自己都合による離職の場合、以下の条件をクリアすることで失業手当を受け取ることができます。

▽失業手当が受け取れる雇用保険の条件

  • 再就職しようという意志があること
  • 離職の日以前2年間に被保険者期間(雇用保険に入っていた期間)が通算して12ヵ月あること

つまり、勤めていた期間が通算12ヵ月以上あれば、失業手当の申請ができるわけです。

失業手当がいくらもらえるのか気になる方も多いでしょう。
失業手当額は、離職前の給与のおよそ50〜80%程度を受給できます。
また、勤続年数によっても受給期間が変動します。

雇用保険加入期間 1年未満 1年以上10年未満 10年以上20年未満 20年以上
給与日数 なし 90日 120日 150日

具体的な受給額を知りたい場合は、お近くのハローワークに問い合わせて確認してみましょう。

▽失業保険を受け取るための5ステップ

  1. 必要書類を準備する
  2. ハローワークで手続きを行う
  3. 雇用保険説明会に参加する
  4. 失業認定日にハローワークに出向く
  5. 失業手当を受給する

失業手当の受給に関する詳しい内容は、ハローワークインターネットサービスをご確認ください。

助産師を辞めたいと思ったらまずは冷静に見つめ直そう

助産師を辞めたいと感じてしまうと、どうしても退職したい衝動にかられてしまいます。
しかし、なぜ助産師の仕事についたのか、そして楽しかった思い出などを振り返ることで、自分の気持ちと冷静に向き合うことができます。

退職するためには、退職後に生活できるだけの資金の確保と、その後の見通しをクリアにしておく必要があります。
失業手当は早くても2ヵ月後の支給となるため、最低でも2ヵ月分の生活費は用意したいところです。

どうしても転職や離職をしたい方は、今後のライフプランをしっかりと考えて新しい職場を探していきましょう。

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執筆者について

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