目標管理シートを書かなければならないけど、どうやって書けば良いかわからないと悩んでいませんか。
今回は、目標管理シートを書くときに気を付けるべきポイントを解説します。
目標管理シートとは、看護助手としての目標を立て、その達成状況を記入するもの。
看護師や先輩看護助手がチェックし、目標達成に向けたアドバイスをしてくれたり、ボーナスの査定に利用されたりする重要な書類です。
書き方がわからず困っている方は、ぜひ例文を参考にしてください。
目次
看護助手が目標管理シートを書くときのポイント
目標管理シートは適当に書いて良いものではありません。
ここでは特に重要な5つのポイントを押さえておきましょう。
自分の課題や欠点を洗い出す
まずは自分がクリアすべき課題や、直すべき欠点を洗い出してみましょう。
例えば仕事への姿勢や、仕事をするうえでの欠点などです。
自分がなりたい姿や直すべきポイントをとりあえずすべて書き出し、そこから絞り込んでいくと記入すべきことが明確になります。
難しく考えすぎず、今直面している課題で構いません。
この作業をするときはこうしたほうが良い、患者さんと接するときに常に笑顔でいられるようにしたいなど、いくつかの候補を挙げてみてください。
これまでの仕事を振り返れば、反省点などが見つかるでしょう。
目標の期限を具体的に定める
課題や直すべき点が見つかったら、それを達成する期限を定めましょう。
「いつまでに達成したい」という目標がなければ、具体的な行動に落とし込めません。
期限はクリアすべき課題によって異なります。
すぐに対応できるものであれば、2週間後や1ヵ月でも良いでしょう。
完全にクリアできるまでに時間がかかりそうなら、半年や1年を設定してください。
設定した期限は先輩看護助手や看護師もチェックします。
期限に無理はないかの確認や、期限内の達成に向けたアドバイスをしてもらえるでしょう。
具体的に実現可能か考える
目標を設定したら、その目標を達成できるのか考えましょう。
大きな目標を立てることも大切ですが、大きすぎる目標は何から手を付けて良いかわからず、途中で挫折してしまいがちです。
例えば、「看護助手のすべての仕事を完ぺきにこなしたい」だと、何を基準に達成とするのかわかりません。
すべての仕事をこなせるようになることを目標にするなら、まず一つひとつの仕事を確実に覚えていく必要があります。
大きな目標は、「〇〇ができるようになる」など、より具体的で達成しやすい小さな目標に分解して記入することがポイントです。
他の人が見ることを意識してわかりやすく記入する
管理シートに記入する内容は、他の人が見て理解しやすいよう、わかりやすく記入しましょう。
管理シートは、先輩看護助手や看護師も目を通します。
漠然とした目標や自分にしかわからないような書き方では、評価やアドバイスをしにくいでしょう。
目標達成に向けた周囲のサポートを受けるためにも、重要なポイントです。
日々目標達成の進捗を記録する
目標を定めたあとは、達成に向けた進捗状況を毎日記録してください。
達成期限から逆算してどこまで達成できているかを把握でき、やるべきことが明確になります。
少しずつでもスキルアップしていることがわかれば、やる気にもつながるでしょう。
看護助手は日々の業務に追われ、忙しいものです。
あとでまとめて記入しようと思っていると、記入を忘れてしまうかもしれません。
休憩中などスキマ時間でも良いので、毎日欠かさず進捗状況を記録していきましょう。
看護助手が参考になる目標管理シートの例文
目標を定めても、どう文章にして良いかわからないと悩む方も多いでしょう。
ここでは、目標を具体的に記入するための例文を紹介します。
今年の目標がまだ定まっていない方は、ぜひ参考にしてください。
誰よりも早くナースコールを取る
誰よりも早くナースコールを取ることを目標にしたとしましょう。
これだけでは漠然としているため、次のように、なるべく数値を入れるようにします。
- ナースコールが鳴ったら〇秒以内に取るようにする
このように、数値を入れるだけでより具体的な目標になります。
そのとき、達成できないような数値目標を設定しないように注意しましょう。
研修や勉強会へ積極的に参加する
看護助手として知識を高めるため、研修や勉強会へ積極的に参加する目標を立てたとしましょう。
「積極的に参加する」というだけでは、具体性がありません。
そこで、いつまでに何回参加するのか、数値を入れて具体的に記入しましょう。
- 〇月までに〇回、研修・勉強会に参加する
- 〇月までに〇冊、〇〇に関する文献を読む
目標とする期限と回数を入れることで、具体性が増します。
知識に関する評価はしづらいものですが、研修などに参加したり、文献を読んだりすることで知識は身につきます。
資格取得など、目に見えやすい形で目標を設定しても良いでしょう。
目標管理シートをスキルアップにうまく活用しよう
目標管理制度や目標管理シートは、多くの医療機関・施設で導入されています。
目標管理シートはスキルアップを図るために有効なツールであり、その評価によっては給与やボーナスアップにつながることもあります。
書かされるものではなく、自分のためのものだという意識を持って、うまく活用していきましょう。