
看護師のように国家資格が必要なく、未経験でも医療現場で働けるのは看護助手の大きな魅力です。
必須ではないものの、看護助手として働くうえで取得しておきたい資格もあります。
この記事では、看護助手の仕事内容と資格を持つメリットを解説します。
看護助手として働きたいと思っている方、資格を取得したほうが良いのか迷っている方は参考にしてください。
目次
看護助手は資格なしや未経験でも働ける?
看護助手の仕事に就くために必須の資格や経験はありません。
未経験者でも、看護助手を積極的に雇用している病院では、新人に対する研修やトレーニングが充実しており、安心して働き始められます。
未経験で看護助手からスタートし、免許の取得を経て正看護師や准看護師へキャリアアップしていく人も少なくありません。
40代未経験でもチャンスはある
看護助手として活躍する方の年代はさまざま。
子育てが落ち着いた40代・50代の方の場合、年齢的なハンデはあるものの、これまでの家事や育児の経験が評価されやすく、看護助手として働けるチャンスは十分にあります。
資格なしでも働ける看護助手の仕事内容とは?
看護助手は、病院やクリニック、介護施設などの医療現場における、看護師のサポートや患者さんの介助が主な仕事です。
仕事の多くは、看護師の指示を受けて行います。
看護師のように国家資格を持たないため、採血や注射などの医療行為はできません。
医療現場のサポート役
看護助手の主な仕事内容は、看護師のサポートと患者さんの身の回りのお世話です。
- 病室などの清掃
- 食事の配膳・下膳
- 着替えの補助
- 食事・入浴介助
- 排泄介助・おむつ交換
- 検査の付き添い
- 診察時のサポートや看護業務の記録
- 他の診療科や医師・看護師への伝達
寝たきりの患者さんが床ずれを起こさないように体勢を変えてあげたり、歩行が難しい患者さんが転ばないように補助したり、車椅子を押してあげたりといったサポートも行います。
医療器具の準備・管理
医療器具の準備や管理も、看護助手の仕事。
治療や診察で使用した器具の消毒も任されます。
スムーズに業務を行うには、専門用語や医療器具の名称などの知識が必要です。
医療行為は行えない
看護助手は資格を持たないため、医療行為は行えません。
看護師のサポート業務は、基本的に看護師の指示を受けて行います。
看護助手が資格を持つメリット
看護助手には関連する民間資格があります。
それがメディカルケアワーカーと看護助手認定実務者試験です。
資格名 | 試験内容 | 2020年合格率 |
メディカルケアワーカー (1級・2級) |
看護知識を問う学科試験と800字程度の記述問題 | 1級:75.8% 2級:72.7% |
看護助手認定実務者試験 | 看護に関する学科試験 ※全問マークシート形式 |
95.6% |
これらは看護助手の業務に必須の資格ではありませんが、取得することで次のようなメリットがあります。
就職に有利になる
資格は就職活動における強みになります。
看護助手の就職活動において重視されるのは経験の有無です。
未経験者の場合は経験をアピールできないため、それを補うものとして資格が役立ちます。
仕事の幅を広げられる
資格があれば即戦力として期待され、早い段階から仕事を任せてもらえるかもしれません。
実務経験にはおよびませんが、資格取得の過程で学んだ知識は、現場でも大いに役立ちます。
年収を増やせる
昇格や昇給の条件に資格の有無を掲げている病院もあります。
資格があるだけで収入が増えるなら、取得しない手はありません。
看護助手の給料について、詳しくは下記をご覧ください。
>>看護助手でもらえる給料は平均でいくら?年収を増やすためには?
看護助手として働くなら資格取得しよう!
看護助手は資格なしでも働けますが、資格を持っているメリットは大きいです。
長く医療現場で働くなら、資格取得を目指しましょう。
自分に看護助手の仕事が務まるのか不安、看護助手に向いているのか気になるという方は、以下の記事をご覧ください。