本記事では、看護師に向いていない人の性格・特徴3つと、看護師に向いている人の性格・特徴5つを解説します。
「自分には看護師が向いていないのかな」と悩んでいる人は参考にしてください。
目次
看護師に向いていない人の性格・特徴3つ
まずは、看護師に向いていない人の性格・特徴を3つ解説します。
体力に自信がなく長時間の立ち仕事が苦手
看護師は座って記録を書く時間もありますが、比較的立ち仕事が多く、体力が求められる仕事です。
そのため、体力に自信がない人は、看護師に向いていない可能性があります。
看護師に体力が求められる場面には、以下のようなものがあります。
- 巡回などが多く、基本的に常時立ち仕事である
- 夜勤を含めた遅番や早番などのシフト制により生活が不規則となり疲れが取れにくい
- 患者さんの移乗・体位変換などで力仕事が必要になる
ストレスに直面できないなど精神的に弱い
看護師は人の命を預かる仕事です。
そのため緊張状態であることが多く、ときには人の死に直面することもあります。
ストレスに対して弱い人は、そのような状態に強い負荷を感じてしまいやすいため、看護師に向いていない可能性があります。
精神的な負担が大きいのは、以下のような場面です。
- 患者さんの急変
- 患者さんやご家族からのクレーム
- 苦しんでいる患者さんのケア
- 先輩看護師の厳しい言葉、指導
コミュニケーションを取るのが苦手
看護師の仕事は、多職種連携などの橋渡し的な役割を担う場合があり、患者さんやご家族、医師、他の看護師など、さまざまな相手と円滑なコミュニケーションを取る必要があります。
そのため、コミュニケーションが苦手なひとは、苦労する場面が多いでしょう。
以下に、コミュニケーションが必要とされる場面の一例を紹介します。
- 医師へ急変患者さんの状態報告
- 他の看護師や他職種との連携
- 患者さんやご家族へ入院時の注意事項などの説明
看護師に向いている人の性格・特徴5つ
次に看護師に向いている人の性格・特徴を5つ解説します。
自身が看護師に向いているかどうかの判断材料にしてください。
自分の仕事を最後までやり遂げる責任感がある
看護師は人の命をあずかる仕事ですから、重い責任がともないます。
ですから、自分の仕事を最後までやり遂げる責任感がある人は、看護師に向いているでしょう。
また、看護師の関わり方によって患者さんやご家族を傷つける可能性もあり、一つひとつの行動や言動にも責任がともなうため、小さなことにも気遣うことができる力が必要です。
体力面・精神面がタフで強い
看護師は立ち仕事が多いうえに、夜勤による不規則な生活習慣や、重い責任によるストレスなど、心身の負担が大きい側面があります。
体力面・精神面がタフな人であれば、そういった要因にも折れることが少ないため、看護師に向いているでしょう。
協調性やコミュニケーション能力がある
看護師は、患者さんやご家族、他の看護師、医師など、さまざまな立場の人とコミュニケーションを取ります。
協調性やコミュニケーション能力が高い人であれば、仕事上の連携もうまくいきますし、患者さんの思いを汲み取ったやり取りもできるため、看護師に向いているでしょう。
素早い判断と行動ができる
看護師の仕事では、患者さんの急変時など、素早い判断と行動が必要な場面があります。
そういった状況でも冷静に判断し、優先順位を考え素早い行動ができる人は看護師に向いています。
これは誰でもすぐできる力ではなく、日々の経験や学びから身につく力であるため、現時点でできなくても少しずつ成長しようとする気持ちが重要です。
勉強意欲・向上心があり日々学ぶことが好き
看護師は日々新しくなる医療現場で働いているため、生涯学習を行う必要があります。
理想の看護師になるためには、勉強意欲と向上心が必要です。
日々医療は進歩しており、進歩するたびに学習を進める必要があるため努力を怠ってはいけません。
また、患者さんごとに最善のケアを行うためには、学校で学んだ基本的な内容では足りず、自らの意思で学習を積み重ねる必要があります。
以上のように、看護師は日々医療知識や看護技術を学んでいく必要があるため、勉強意欲と向上心が高い人が向いていると考えられるでしょう。
看護師に向いていないと言われた?向き不向きは職場によって変わる
看護学生の人や現役看護師で「あなたは看護師に向いていない」と言われた経験はないでしょうか。
看護師は職場によって、勤務時間・待遇・忙しさなどがさまざまです。
今の職場が合わないと感じた時は、転職も視野に入れ、自分に向いている職場を探して転職を考えるのも良いでしょう。
規則正しい生活リズムを送りたい人は診療所やクリニックがおすすめ
規則正しい生活を送りたい人や、夜勤による不規則な生活が辛い人は、診療所やクリニックがおすすめです。
診療所やクリニックは基本的に夜勤がなく、勤務時間は9〜18時頃になります。
また、休日も完全週休2日制の場合が多く、決まった周期で休みをとれます。
ただし、有床のクリニックには夜勤があるかもしれませんので、しっかり確認しておきましょう。
ゆったりしたペースで働きたい人は精神科病院や介護施設がおすすめ
バタバタと多忙な日々を避けたい人は、精神科病院や介護施設を検討してみましょう。
精神科病院や介護施設であれば、急性期病院ほどの緊張感はなく、落ち着いた病状や状態の患者さんが多いです。
一人の患者に向き合いたい人は訪問看護がおすすめ
長い期間をかけて利用者の生活状況を把握し、利用者に寄り添った看護をしたい人は、訪問看護を検討してみましょう。
病棟勤務の看護師の場合、一人ひとりの患者さんと密に関わることが難しくなります。
しかし、訪問看護であれば、一人ひとりの利用者さんに対してしっかりと向き合ってケアができる時間を設けることができます。
テキパキ働くのが得意な人は急性期病院や大規模クリニックがおすすめ
テキパキ働いてスキルアップしたい人には、急性期病院や大規模クリニックがおすすめです。
急性期病院などは、重症の患者さんや、高度な治療を必要とする患者さんが入院しているため、一般病棟よりも突然の病状悪化の可能性が高く業務量も多いです。
突然の病状の悪化や多くの業務に対応するには、迅速かつ効率良く働く必要があります。
そのような場所で働くことで、看護師としてスキルアップにもつながるでしょう。
看護師の仕事が向いていないと感じたら転職も視野に入れて
今回は看護師に向いていない人と向いている人の特徴・性格を解説しました。
看護師に向いていない人の特徴に当てはまったからといって、すぐに看護師を辞めたり、看護師になることをあきらめたりする必要はありません。
体力がない・精神的に弱い・コミュニケーションが苦手などの課題があるなら、まずは改善するための行動を起こしましょう。
また、現状病棟に勤めている看護師さんで、心身の負担が強く、辛い日々を送っているのであれば、転職も視野に入れ自分に合う職場を探してみましょう。