看護師
【プロフィール】
正看護師歴27年。都内総合病院で脳外科・循環器内科・ICUなどの経験あり。出産や子育て・転居をきっかけにフルタイムからパート勤務へシフト。
訪問看護・クリニック勤務などを経て、現在は看護師パートの傍ら、在宅Webライターとして活動中。
人の命に関わる看護師の仕事は、大変な反面、やりがいや達成感のある職業です。
今回は、看護師のやりがいや魅力について、エピソードを交えながらお伝えします。また、仕事にやりがいを感じられず、モチベーションを失ってしまったときの対処法もご紹介します。
看護師の仕事のやりがいを知りたい学生や、現在やる気を少し失っている看護師の方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
看護師のやりがいや魅力とは？
患者さんやご家族、医療従事者との関わりが多い看護師は、さまざまな場面でやりがいを感じられます。
ここでは、どのようなやりがいがあるのか具体的に解説していきます。
患者さんから感謝されたとき
患者さんやご家族から「ありがとう」と感謝されたときに、やりがいを感じる看護師は少なくありません。
ケアや処置だけでなく、精神的なケアに対して「あなたが担当してくれて良かった」「あなたの言葉に助けられた」など、感謝の言葉をもらえたときには「看護師をしていて良かったな」と感じられます。
患者さんの状態が改善する姿を見られたとき
自分が関わった患者さんの状態が日々改善したり、病状が回復して退院したりする姿を見ると、やりがいを感じられます。
病気のために寝たきりだった患者さんが座れるようになったり、骨折や脳梗塞などで動けなかった患者さんが歩けるようになったりする姿は、何度目にしても感動するものです。
自分の判断が適切な処置や治療につながったとき
患者さんとの距離が近い看護師は、急変に立ち会う機会が多くなります。そのため、患者さんのちょっとした変化を見逃さず、適切な処置や治療につなげられたときには、大きなやりがいを感じられます。
看護師は、人の命に関わる責任の重い仕事です。その責任感にプレッシャーを感じるものの、自分の判断が患者さんの命を救ったという経験を重ねれば、自信にもつながるでしょう。
多職種と連携し患者さんやご家族に安心感を与えられたとき
カンファレンスなどで、スタッフ同士が積極的に意見交換し、患者さんの状態が改善したときには大きな喜びを感じられます。
看護師は、医師や薬剤師、理学療法士といった多職種との連携が欠かせません。病院や在宅医療の現場などでは、常にチームで患者さんやご家族と向き合う必要があります。
多職種と連携して患者さんやご家族に安心感を持ってもらえたときは、達成感を感じられます。
資格を活かして長く働ける
看護師の魅力は、資格を活かして長く働けることです。結婚・出産や育児のためにいったん仕事を離れても、資格を活かしていつでも復職できます。女性が多い職場なので、急な子どもの体調不良でも理解してもらいやすいケースも少なくないでしょう。
また、看護師は学びの多い職業でもあります。保健師・助産師・訪問看護師など、めざす方向は多岐に渡ります。他にも、専門看護師・認定看護師などのキャリアアップも図れるため、やりがいを感じられるでしょう。
看護師としてやりがいを感じたエピソード・体験談
この章では、実際に看護師として働いている人の体験談やうれしかったエピソードをご紹介します。
患者さんからの「ありがとう」
「自分が提供した看護に対して、患者さんからありがとうの言葉をもらったときは、人の役に立てている実感が湧き、うれしくなりました。」
「あなたがいてくれたから痛みが楽になったよ、ありがとうと言われ、看護師としてのやりがいを感じられました。」
看護師として働いていて、患者さんからの感謝の言葉ほどうれしいものはありません。
自分が行ったケアによって患者さんの状態が改善した
「スタッフの介入方法や接し方を工夫したことによって、ベッドで寝たきりだった患者さんが座れるようになりました。さらに歩けるようになったときに、この仕事をしていて良かったと思いました。」
「担当患者さんにじっくり向き合い、コミュニケーションの取り方を工夫したところ、ふさぎ込んでいた患者さんが前向きに治療を受けてくれるようになったときはうれしかったです。」
自分が行ったケアによって患者さんの状態が改善していくことは、看護師の仕事の醍醐味です。
職場の雰囲気の良さがモチベーションにつながる
「ときには楽しく、ときには真剣に話し合いができ、困ったことがあれば助け合える職場で働ける喜びが、毎日の仕事のモチベーションにつながっています。」
「自分の仕事や経験を評価してもらえる職場です。スタッフから頼りにされていると感じられ、やりがいを感じられます。」
「毎日楽しく働ける場所があることに感謝。多少嫌なことがあっても、休憩時間にスタッフと他愛もない話をしていれば忘れられます。」
職場の雰囲気の良さや周囲からの評価も、看護師という仕事のモチベーションにつながります。
看護師としてのモチベーションが下がったときの対処法
看護師はやりがいが感じられる魅力的な職業であるとはいえ「業務が大変」「思うように看護ができない」など、ときには仕事に対するモチベーションが低下してしまう場面もあります。
看護師としてやっていく自信を失ったときや、モチベーションが下がってしまったとき、どのように対処したら良いのかを解説します。
看護師の仕事の大変さや苦労する点などを詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
看護師をめざした理由や就職当初を思い出す
仕事にやりがいを感じられず、モチベーションが下がってしまったら、一度初心に返ってみましょう。看護師をめざしたきっかけや理由、就職当初の気持ちを思い出し、現状とのギャップを洗い出してみます。
めざしていた看護師像との違いはどういったところにあるのか見つめ直すことが大切です。困難を乗り越えた経験や、前向きになれたやりとりなどを思い出してみましょう。今の自分を奮い立たせることができるかもしれません。
とはいえ、救急外来やICUといった命に直結するような職場は、大きなやりがいを感じられる反面、重くのしかかる責任感や無力感のために、モチベーションが下がってしまうことがあるでしょう。
無理にやりがいを見つけようとする必要はなく、自分のペースで仕事と向き合うことも大切です。
職場仲間や先輩、友人に相談する
モチベーションが下がっている理由を一人で抱え込まず、信頼できる先輩や同期、友人などに悩みを打ち明けてみましょう。
案外、同じような悩みを抱えているかもしれません。
職場の人に打ち明けられないようであれば、家族に相談するのもひとつです。アドバイスが悩みの解決策になるだけでなく、話を聞いてもらえた安心感や開放感を得られるでしょう。
コミュニケーションを通して信頼関係を作る
モチベーションが下がる理由の一つに、職場の人間関係が悪いことが挙げられます。職場にはさまざまなタイプの人がいます。なかには、やりとりしにくいスタッフがいるケースもあるでしょう。
看護師の現場ではスタッフ間の連携が必要不可欠です。人間関係が理由でモチベーションが下がっている場合は、スタッフと積極的にコミュニケーションをとって信頼関係を築くことや、 日々の業務のなかで自分自身が他のスタッフから信頼してもらえるように努力することが重要です。
とはいえ、どうしても相性が合わずつらい場合は、部署の異動や転職も視野に入れてみても良いかもしれません。
看護師は専門性が高く多くのやりがいがある仕事
今回は、看護師のやりがいや魅力について、具体的なエピソードを交えてご紹介しました。
看護師は専門性が高く、多くのやりがいのある仕事です。また、人の命や健康に関わるため、責任感が求められる仕事でもあります。
肉体的・精神的にハードな面がありますが、たくさんの人との関わりを通じ、やりがいを感じることのできる魅力的な仕事です。
モチベーションが下がってしまったときは、今回ご紹介した対処法を参考に、看護師の仕事を見つめ直してみてください。
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