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理学療法士になるために物理の知識は必要?養成校の受験や入学後の必要性ついて紹介

理学療法士の養成校をめざすにあたって、理系の科目、なかでも物理学を学んでおく必要はあるのでしょうか。
本記事では、理学療法士養成校への入学前と入学後に焦点を当てて、物理学を学ぶ必要性について解説します。
理学療法士養成校への入学をめざしている方や、入学を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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理学療法士養成校の受験に必ずしも物理は必要ではない

理学療法士養成校の受験に必ずしも物理は必要ではない

理学療法士養成校への入学をめざすにあたって、物理学の勉強は必ずしも必要ではありません。
大学であれば他の理系科目でも受験が可能ですし、専門学校であれば学科試験を行わない場合もあります。

ここでは、国公立大学、私立大学、専門学校ごとに、受験における物理学の必要性を見ていきましょう。

国公立大学の場合

国公立大学を受験する場合、共通テストや二次試験で理科を選択する学校は多くあります。
しかし、選択科目数は学校によって異なります。

選択科目が1科目でも2科目でも、理科には物理の他に生物や化学があるため、必ずしも物理を選択する必要はありません。

例えば、1科目選択の場合は、理科のうち物理だけでなく生物や化学からの選択が可能です。
2科目選択をする場合でも生物と化学での受験が可能なため、物理の選択が必須ではありません。

国立大学の名古屋大学理学療法学専攻を受験する場合、共通テストと二次試験ともに理科は2科目選択しなければなりません。
物理の選択は必須ではなく、化学や生物を選択することも可能です。

私立大学の場合

私立大学の場合は国語や外国語、数学、理科から2〜3科目選択する場合が多いです。
理科の選択が必須ではなく、他の科目を選べるため、必ずしも物理を学んでおく必要はありません。

例えば北海道科学大学の場合は、数学、国語、外国語、理科から3科目を選んで試験が実施されます。
指定の科目として数学があり、残りの2科目は国語、外国語、理科から選択可能なので、国語と外国語を選択すれば物理を学んでいなくても合格が可能です。

専門学校の場合

専門学校の受験科目は大学に比べて少ない傾向があり、面接と作文だけで受験ができる学校もあります。
学科試験が実施される場合でも複数の科目から1〜2科目を選択するため、物理の学習は必須ではないです。

例えば、関東リハビリテーション専門学校では、一般入試の場合に学科試験が実施されます。
数学、生物、物理、英語から1科目を選択するため、物理以外の科目を選べば、受験のために物理を学んでおく必要はありません。

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理学療法士養成校に入学後は物理の知識があると授業の理解がスムーズ

物理の勉強は、理学療法士養成校に入学するにあたっては必須ではありません。
しかし、入学後のカリキュラムには、物理学を応用した内容が多く含まれます。
さらに、理学療法士として働き始めた際にも、一定の知識が求められるでしょう。

以下では、理学療法士養成校に入学後に、物理学の知識がどの程度必要になるのかを解説します。

授業では物理学を応用した内容が出てくる

理学療法士に必要な知識のなかには、運動やてこ、熱、電気などの物理学に基づくものがあります。

例えば関節を動かす筋肉の働きをてこで考えたり、関節や体のバランスを重心や床半力といった運動学で考えたりといった内容です。
理学療法士の主な治療方法の一つである物理療法も、熱や電気などの物理的なエネルギーを利用しています。

このように、理学療法士養成校での授業は物理学を応用した内容が含まれるため、あらかじめ物理学の知識を持っていればスムーズな学習ができるでしょう。

物理の基礎から学べるため事前に物理知識が必須ではない

理学療法士養成学校に入学後は、物理学を応用した内容を学ぶ場面が出てきますが、高校時代に物理学を学んでこなかった人も心配はいりません。
養成校に入学後は、基礎から物理学を学ぶことが可能だからです。

理学療法士が実施する物理療法については養成校で十分学べる

理学療法士の治療は、主に運動療法と物理療法に分けられます。
物理療法という名前から「理学療法士には物理の知識が必要」と思われる方も多いでしょう。

物理療法は、電気や熱などの物理的なエネルギーを利用して痛みの軽減や筋肉の緊張緩和、リラクゼーション、循環の改善を図る治療方法です。
物理の知識がベースにあれば、治療の原理や効果に関して理解がしやすいでしょう。

しかし、物理療法に関しては理学療法士養成校で詳しく学ぶことができます。
各治療内容に応じて、利用する物理的なエネルギーの原理など、基本的な部分から教えてもらえるため、あらかじめ物理を学んでいなくても、授業についていくことは可能です。

理学療法士に物理学の知識は必要だが、養成校で学ぶことが可能

理学療法士は人の体の動きを把握して、問題のある部分を治療する「動作の専門家」です。
物理の知識は体の動きの評価や治療に活用されます。

また、治療の一つである物理療法でも物理の知識は活用されるため、理学療法士養成校に入学する前に物理の学習をしておくと、入学後の学習がスムーズになるでしょう。

しかし、理学療法士養成校に入学後にも、物理の基礎から理学療法への応用までを十分に学ぶことができます。
もし物理が未学習でも「入学ができない」「理学療法士になれない」わけではないので安心してください。

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