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管理栄養士のキャリアアップにつながる資格やスキル

管理栄養士の資格を持っている方は、関連した資格をプラスαで取得すればキャリアアップをめざせます。

管理栄養士には更新がありませんが、追加取得のための勉強をすれば最新の知識を取り入れるきっかけにもなります。

医療や福祉、スポーツなど幅広い分野で活かせる資格やスキルが充実しているので、進みたい方向に沿って追加取得を検討してみましょう。

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資格管理栄養士がプラス α の資格を取得するメリット

資格管理栄養士がプラス α の資格を取得するメリット

管理栄養士国家資格の取得で、栄養士はキャリアアップを図ることができます。
さらに管理栄養士の資格は更新の必要がないため、一度取得すれば生涯資格を活かして働けるでしょう。
しかし、新しい分野やトレンドの勉強など、自ら情報を取り入れ、自身の鍛錬やキャリアアップをしなければならないことも意味します。

キャリアアップを怠っていると、単に資格を持っているだけの人材になってしまい、会社のニーズに応えることができなくなってしまうかもしれません。
自身のモチベーション低下にもなりますし、多くの人の健康のために働く栄養士として、プロ意識が薄いといわれてしまうことも。

そこで、管理栄養士プラスαの資格取得をめざせば、取得に向けた勉強のなかで栄養学の専門的な知識も常に最新の情報にアップデートできます。

管理栄養士がステップアップできる追加資格(認定)

管理栄養士が自身のキャリアアップのために追加取得できる資格はいくつかあります。
日本栄養士会が認定している資格を取得するならば、専門的な知識を活かして働くことができ、さらにステップアップしていくことができるでしょう。

日本栄養士会の育成・認定制度について

日本栄養士会の育成・認定制度について

日本栄養士会が行っている管理栄養士や栄養士の育成は、大きく分けて2つの段階から成り立っています。

まず、一つ目の段階は栄養士の基礎となる基幹教育
基幹教育を構成するのは臨床栄養やスポーツ栄養、学校栄養など、特に栄養士が必要とされる8つの分野です。
基幹教育は、単位の取得により認定される制度のため、この教育段階で栄養士としての基礎的な知識やスキルが培われます。

二つ目の段階は拡充教育です。
基幹教育で身につけた専門的な知識をさらに深め、現在の社会で必要とされている特定分野のスペシャリストを育成します。

特定分野管理栄養士・栄養士

特定分野管理栄養士・栄養士

拡充教育で取得できる特定分野管理栄養士の資格は5つあります。
特定保健指導担当管理栄養士、静脈経腸栄養管理栄養士、在宅訪問管理栄養士、公認スポーツ栄養士、そして食物アレルギー管理栄養士・栄養士です。

特定保健指導担当管理栄養士

特定保健指導担当管理栄養士の主な仕事は、食事や健康についての指導です。
管理栄養士として食生活に関わる情報提供や指導するだけにとどまらず、生活習慣全般を改善するように指導を行うことが求められます。

生活習慣の改善は簡単ではありません。
ほとんどの場合、単に情報を提供するだけでは生活習慣の改善は期待できないため、なぜ生活習慣を改善しなければならないのか、どう改善できるのかなど質の高い指導力や、アフターフォローのスキルも求められる資格です。

静脈経腸栄養(TNT-D)管理栄養士

静脈経腸管理栄養士とは、医療の専門家と連携して働く栄養士。
静脈栄養や経腸栄養の知識に基づいて、講義や治療サポートを行うことが仕事です。

医学の進歩にともない、医療上のケアには患者さんの食事のことなども含まれるようになっています。

そのため医療の専門家とともに患者さんの食事や治療に関すること、とりわけ栄養状態の管理や改善に関して専門的なフォローができる栄養士が求められているのです。

在宅訪問管理栄養士

日本では在宅で介護を受ける人の数が年々増加しており、病気を抱える要介護者も少なくありません。
在宅訪問管理栄養士の仕事は、援助を必要とする要介護者を訪問しての、食事・栄養面でのサポートです。

在宅訪問をして食事に関するアドバイスなどを行うには、在宅医療をサポートしている他の業種とのコミュニケーションも欠かせません。
在宅介護のチームの一員として栄養管理を担うのが在宅訪問管理栄養士です。

公認スポーツ栄養士

近年では、スポーツ分野で栄養管理のニーズが高まっています。
スポーツで成果を出すためには食事も重要です。
そのため、公認スポーツ栄養士はスポーツ現場の監督やコーチなどと相談して、選手の食事や栄養面でのサポートを行う必要があります。
それに加え、スポーツ現場の監督や選手、並びに医療面でサポートを行うチームとすることも、公認スポーツ栄養士にとって無くてはならないスキルです。

こうしたサポートは、トップアスリートはもちろんのこと、学生や子どもたちの現場でも需要があります。

食物アレルギー管理栄養士・栄養士

最近では食物アレルギーを持つ子どもたちが増加しています。
そのため医療現場ではもちろんのこと、会社や学校、保育園などでも食物アレルギーに関する専門家が求められています。

アレルギーを引き起こす食品に関する豊富な知識を持ち、特に子どもたちが食物アレルギーによる事故や病気になるのを防ぐのは、食物アレルギー管理栄養士・栄養士にとって大切な仕事です。
食物アレルギーの根本的な治療法はまだないため、アレルギーを引き起こす食品を、誤って口にしないようサポートしなければなりません。

管理栄養士専門分野

管理栄養士専門分野

管理栄養士の専門分野には特定の病気に関する知識を必要とするものがあります。
がん病態栄養専門管理栄養士、腎臓病病態栄養専門管理栄養士、在宅栄養専門管理栄養士、糖尿病病態栄養専門管理栄養士、摂食嚥下リハビリテーション栄養専門管理栄養士などです。

がん病態栄養専門管理栄養士

がんは日本の死因の第1位であり、国民病であるともいわれています。
そのため、医療機関をはじめさまざまな場所では、常にがんの予防や治療に関して課題があり、サポートを必要としています。

がん患者は病気の苦痛や精神的な苦痛により栄養管理を行うことがとても難しいため、食事面での援助がなくてはなりません。
がん病態栄養専門管理栄養士は、医療機関と連携しながら、がん治療を食事面と栄養学面からサポートするスペシャリストです。

腎臓病病態栄養専門管理栄養士

腎臓病に関する豊富な知識を持ち、栄養学面から腎臓病の患者さんをサポートするのが腎臓病病態栄養専門管理栄養士です。
腎臓病病態栄養専門管理栄養士は栄養士としての知識や経験はもちろん、腎臓病に関する知識や臨床経験も積んでいるスペシャリストです。
特定の病気に関する専門的な知識を持っていることは、患者さんのためにもなり、自身のキャリアアップにもつながるでしょう。

しかし、腎臓病病態栄養専門管理栄養士になるためには腎臓病に関する講義などの研修に加えて、実地訓練も受けなければなりません。
訓練の後、認定試験にパスして腎臓病病態栄養専門管理栄養士になります。

糖尿病病態栄養専門管理栄養士

糖尿病もまた日本人に多く見られる病気の1つです。
糖尿病患者を栄養学面からサポートするのが糖尿病病態栄養専門管理栄養士です。
糖尿病病態栄養専門管理栄養士になるためにも、糖尿病に関する専門的な知識に加え、臨床経験が必要となります。

糖尿病病態栄養専門管理栄養士になるためには、糖尿病に関する講義の受講、学会での症例発表と実地での訓練を受けたのち、認定試験に合格しなければなりません。

摂食嚥下リハビリテーション栄養専門管理栄養士

摂食嚥下リハビリテーション栄養専門管理栄養士は、摂食嚥下障害をサポートするスペシャリストです。
摂食嚥下障害とは口から食事を摂ることが困難な状態のことです。

食事の際、食物を口まで運び、嚙み、飲み込むことで体内に摂取できます。
しかし、そうした基本的な動作に障害があると、栄養不良や脱水症状など、さまざまな病気になる危険性があります。
摂食嚥下リハビリテーション栄養専門管理栄養士は、摂食嚥下障害をもつ患者さんとご家族に対して、食事形態のアドバイスやサポートを行います。

在宅栄養専門管理栄養士

在宅栄養専門管理栄養士は、在宅で病気療養をしている人を、栄養学の面でサポートするスペシャリストです。
訪問管理栄養士とは異なり、在宅栄養専門管理栄養士は重症患者など、より困難な在宅病気療養者のサポートを行います。

そのため、在宅栄養専門管理栄養士になるためには、まず訪問管理栄養士となって実務経験を積む必要があります。
経験を積んだ後、在宅栄養専門研修を受講し、在宅療養者の栄養管理の実務経験を積んだうえで認定試験に合格しなければなりません。

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管理栄養士のスキルアップにつながるその他の資格

管理栄養士のスキルアップにつながるその他の資格

管理栄養士のスキルアップのために役に立つ資格はたくさんあります。
しかし大切なのは、まず自分の方向性を定めておくことです。
そのうえで、自分の専門性やスキルにより磨きがかかる資格を取得するならば、管理栄養士としてスキルアップできます。
ここからは、さらに広い分野で活躍できる資格をいくつか紹介します。

産業カウンセラー

産業カウンセラーとは、職場でのカウンセリングを行う人のことです。
職場にはさまざまなストレスや問題があるため、職場でストレスを抱えている人たちのカウンセリングや対人関係改善へのアドバイスを行います。

ストレスによる暴飲暴食や食欲減退など、メンタルヘルスは食事面とも密接に関わりがあります。
栄養士としての知識や経験があるならば、食事面からもストレス軽減や健康管理のサポートを行うことができるかもしれません。

産業栄養指導者

産業栄養指導者は、主に職場での栄養管理や健康増進のためのアドバイスを行います。
生活習慣病の防止など、労働者の健康維持には食事や栄養面でのサポートも必要です。

栄養士が産業栄養指導者の資格を有しているならば、企業などへアプローチをする際に、強みになるかもしれません。
また、栄養士のなかでも責任者としての立場に就くことがあるかもしれません。

介護支援専門員

介護支援専門員は、要介護者が適切な介護を受けることができるようにケアプランの作成などをサポートします。
介護支援専門員はケアマネジャーとしても知られています。

食事や栄養管理も大切なケアプランの一部なので、栄養士や訪問管理栄養士が介護支援専門員の資格をあわせ持つならば、かなり有用な人材となるでしょう。

フードコーディネーター

フードコーディネーターの仕事は、レシピの考案や調理、盛り付けなど食物のスタイリングをすること。
現在インターネットやSNSが普及し、レシピをインターネット上に公開したり、おしゃれな盛り付けの写真をSNSにアップしたりする人も多く、人気を集めています。
栄養士に加えてこの資格を持つことで、多岐にわたる活動ができるようになるかもしれません。

ある程度の実績があれば、コンサルティング業として独立するという選択肢も広がります。

サプリメントアドバイザー

サプリメントアドバイザーとは、健康補助食品である各種サプリメントおよび保健機能食品に関してアドバイスを行う人のことです。

最近ではサプリメントを摂ることは一般的になっているため、栄養士や管理栄養士があわせてこの資格を持つことで、食事や栄養に関するアドバイスを、より効果的に行えるかもしれません。

健康運動指導士

健康運動指導士は、健康増進のためにそれぞれに適した運動プランの作成、指導を行います。
栄養士や管理栄養士が担当する患者さんたちは、食事療法に加えて運動を行うことで、より病気の改善につながるケースも少なくありません。

そのため、健康運動指導士の資格を持つことで、食事と運動の両面からのサポートができるようになります。

健康運動実践指導者

健康運動実践指導者とは、実際に自ら運動の模範を見せる実技能力、そして特に子どもや集団への指導技術を持つ人のことです。

健康運動指導士が運動プランの作成並びに指導を行うのに対し、健康運動実践指導者は運動を実践して見せることが含まれます。
栄養士や管理栄養士がこの資格を持つことで、食事と運動の両面でのサポートが可能になります。

実践健康教育士

健康教育士には2つの種類があり、1つが実践健康教育士です。
実践健康教育士は学校や会社などの現場で、学生や働いている人たちの健康を促進できるよう教育・指導する人のことです。
食事に関する知識に加えて、体力づくりや健康な身体づくりのための知識も持っておくと、健康指導をする際に役に立つでしょう。
学校や会社で働く栄養士や管理栄養士には向いている資格かもしれません。

専門健康教育士

健康教育士を構成するもう1つが専門健康教育士です。
専門健康教育士は、現場での指導ではなく、健康教育の研究や発展に関わる仕事をします。
健康教育は学校教育や子育てなど、子どもたちのため欠かせません。

専門健康教育師になるための知識は、医療や介護などにも役に立ちます。
そのため、実践健康教育士と同様に、栄養士や管理栄養士の資格とともに得ることで、幅広い分野で活躍できます。

管理栄養士のキャリアアップにつながるスキル

管理栄養士のキャリアアップにつながるスキル

管理栄養士が取得できる資格の他にも、身につけておくことで役に立つスキルがいくつかあります。
もちろん以下に挙げるスキルはどのようなビジネスパーソンにも当てはまることなので、ぜひ確認しましょう。

専門性

どのような仕事・分野でも、自分の持つ専門性を高めることは大切なスキルであり、専門的な知識や経験があるととても重宝されます。
管理栄養士が働く分野は非常に多岐に渡るため、自分の得意な分野、専門的な知識をさらに深めておくと良いでしょう。

幅広い知識に加え、浅い知識を広く持つより、自分の専門分野に磨きをかけること、本やセミナーなどで常に新しい情報や知識を習慣的に取り入れることも大切です。

コスト意識

営利か非営利かを問わず、すべての組織は低コストでハイパフォーマンスな経営をめざしています。
そのため、管理栄養士がコスト感覚に優れていると、仕事ができる人として評価され、いろいろな分野で責任ある仕事を任されるようになるかもしれません。
ハイパフォーマンスをめざす一方で、損失を抑え、利益を出すことで組織に貢献できる管理栄養士は重宝されるでしょう。

栄養学の最新知識をインプットする

管理栄養士は資格の更新がないため、自分で常に最新の知識を取り入れる努力をしなければなりません。
逆にいうと、常に栄養学の最新の知識があるかないかで、管理栄養士の評価は大きく異なります。

特に栄養学や医学は日に日に進歩をしており、これまでの常識が通用しなくなることもしばしばあります。
そのため、信頼される管理栄養士として働くためには、常に書籍やセミナーなどから最新情報をチェックして勉強しておきましょう。

IT系スキル

管理栄養士だけに限ったことではありませんが、IT技術の発展によってパソコンやタブレットなどを活用するシーンが増えています。
そのため、ITに関連した知識やスキルを身につけておくことは、今後も第一線で活躍するためには欠かせません。

もちろん専門的な知識や技術を習得する必要はありませんが、文書作成や表計算ソフトなど、オフィスで用いるアプリの基本操作などは身につけておきたいスキルであるといえるでしょう。

コミュニケーションスキル

管理栄養士は、患者さんや医療関係者などとコミュニケーションを図る機会が多くあります。
高いコミュニケーション能力は、患者さんの見落としがちな点への気付きや、仲間との円滑な引き継ぎによって、トラブルやストレスを抱えずに仕事を果たしていくことを助けます

コミュニケーションスキルは一朝一夕で培うことができるものではないので、普段から意識して啓発本を読んだり、実際にいろいろな人と会話してスキルを磨きましょう。

ビジネスマナー

組織に属して仕事をするうえで、正しいビジネスマナーを理解していることは非常に重要です。
どれほど専門的な知識や経験が豊富にあっても、ビジネスマナーができていないことでお客さんや上司、さらには関連する会社との不必要なトラブルを招いてしまうことがあります。

一方、ビジネスマナーがきちんとできているならば、信頼できる良い人間関係を培うことができます。
本やインターネットなどでも良いので、正しいビジネスマナーを勉強しておきましょう。

プラスαの資格取得やスキルを磨いてキャリアアップを

プラスαの資格取得やスキルを磨いてキャリアアップを

管理栄養士が活躍できる分野はかなり広範囲におよびます。
そのため、管理栄養士の資格を持っていることだけに満足せず、資格をさらに活かすことのできるプラスαのスキルを身につけることが可能です。

自分のしたいことや得意分野などから方向性を定め、専門性を高めることのできる資格の取得は大きな武器になります。
さらにビジネスパーソンとして高められるさまざまなスキルも、キャリアアップしていくうえで役に立つことでしょう。

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執筆者について

情報かる・けるは、医療・介護従事者として働いている方や、これから目指す方の「知りたい」に応えるメディア。 全国54,000件以上の求人を扱う弊社スタッフが、編集部として情報発信! “いい仕事が見つかる・いい仕事を見つける”ための、有益なコンテンツをお届けします。 https://twitter.com/karu_keru

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