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社会福祉士と保育士のダブルライセンスを取得するメリットや取得方法を解説

社会福祉士として勤務している人のなかには、「児童福祉に携わりたい」「業務の幅を広げてキャリアアップしたい」などと考えている方もいるでしょう。
そのような人には、保育士とのダブルライセンスがおすすめです。

今回は、社会福祉士と保育士のダブルライセンスについて、メリットや取得方法をパターン別に解説します。
児童関係の施設での就業を検討している方や、ダブルライセンスを考えている方は、ぜひ参考にしてください。

社会福祉士と保育士の両方の資格を取得するメリット

社会福祉士と保育士の両方の資格を取得するメリット

社会福祉士が保育士の資格を取得するメリットを理解したうえで、ダブルライセンスを検討しましょう。
両方の資格を取得することによる利点を3つ紹介します。

就職先・転職先の幅が広がる

ダブルライセンスを取得していると、より多くの知識と技術があると判断されるため、就職や転職の際に選択肢が広がります。

社会福祉士は、健康面・生活面で問題を抱えるさまざまな人の支援を行う仕事です。
それに対して保育士は、乳幼児の世話をしながらその成長をサポートするという点に違いがあります。

児童や障がいを持つ子ども、またそのご家族の支援に興味を持っていても、その分野に特化した仕事ができるようになるには、社会福祉士としての知識だけでは限界があると感じる人もいるかもしれません。
しかし、保育士資格も取得すれば、乳幼児や児童に関する知識と技術も得られるため、幅広い分野で活躍できることがメリットです。

児童関係の施設で活躍できる

ダブルライセンスの取得により、児童を直接的に支援する技術や、福祉の視点からサポートするための知識が得られ、児童福祉関係の施設で活躍しやすくなります。

社会福祉士と保育士のダブルライセンスで活躍できる代表的な施設は、以下のとおりです。

  • 児童養護施設
  • 乳児院
  • 児童自立支援施設
  • 児童相談所 など

これらの就業先では、子どもの発育・発達に関する知識や、コミュニケーション技術などが必要です。
ダブルライセンスを取得していることで、子どもや保護者へのより良い支援が可能となり、児童関係の施設で力を発揮できます。

キャリアアップ・給与アップにつながる

社会福祉士と保育士、両方の知識を得ることによって、活躍の場が広がりキャリアアップにつながります。

また、職場によっては資格取得手当が支給されるケースもあります。
資格手当は、一般的に一ヵ月で一万円程度です。
両方の資格に対して手当が支給されれば、給与や年収が上がる可能性もあるでしょう。

社会福祉士と保育士の資格を両方取得するには?

社会福祉士と保育士の資格を両方取得するには?

まず、社会福祉士と保育士資格の資格取得方法を、それぞれ簡単に確認しましょう。

社会福祉士は決められたルートを経て受験資格を得たあと、国家試験を受けます。
それに対して保育士は、養成学校やその他の施設を卒業するか、保育士試験の合格で資格を取得する流れです。

では、社会福祉士が保育士を、また保育士が社会福祉士の資格を取得するには、どのような段階を踏む必要があるのでしょうか。
それぞれの流れをチェックしていきます。

社会福祉士が保育士試験を受ける場合

社会福祉士が保育士試験に合格することで、保育士とのダブルライセンス取得が可能です。
このとき、社会福祉士は筆記試験の「社会的養護」「児童家庭福祉」「社会福祉」が免除されます。

保育士養成課程の「福祉職の基盤に関する科目」について、社会福祉士も共通の教育をなされていることが、筆記試験において免除となる理由です。
女性の社会進出が進むなか、保育の受け皿拡大が急務となっており、保育士資格を取得しやすいように整備されています。

保育士が社会福祉士資格を取得する場合

保育士が社会福祉士とのダブルライセンスをめざすなら、社会福祉士の受験資格を得たあと、国家試験を受けて合格する必要があります。

社会福祉士の国家試験を受験するためには、決められたルートを経て受験資格を得なければなりません。
受験資格を得る方法は、学歴や経歴ごとに細かく分類されており、福祉系大学や養成施設に通うなど全部で12ルートです。

保育士資格を有して働いていた場合、実務経験を生かしてめざすルートもあります。
施設によっては、相談援助業務の実務経験として認められるケースもあるため、厚生労働省や社会福祉振興・試験センターのページを確認してみてください。

社会福祉士と保育士の資格を同時に取得する方法

福祉の現場をめざす人のなかには、これから社会福祉士と保育士資格の両方を取得しようと考えている人や、どちらを取得すべきか悩んでいる人もいるでしょう。
ここからは、2種類の資格を同時に取得する方法を2パターン紹介します。

両方の資格を得られる学校に通う

学校によっては、社会福祉士と保育士の両方の資格を取得できるカリキュラムを用意しています。

保育士資格は試験を受験しなくても、指定保育士養成施設を卒業すれば取得が可能です。
まずは両方の資格を取得できる学校に入学し、保育士資格に必要な決められた科目を履修します。

それと同時に、社会福祉士の受験資格に必要な指定科目や基礎科目も履修し、受験資格を得ましょう。
そのうえで、2月 に社会福祉士国家試験を受験し、見事合格すれば両方の資格を得られます。

社会福祉士の受験資格を得られる学校に通い、保育士試験を受験する

社会福祉士の受験資格を得られる学校に通ったあと、2つの資格試験を受験して合格すれば両方の資格を得られます。

保育士試験を受験するためには、社会福祉士のような細かい受験資格は必要ありません。
そのため、社会福祉士の受験資格を得られる学校に通いながら、同時に保育士試験の勉強を進めるのがおすすめです。

社会福祉士と保育士では福祉に関する分野が共通しているため、効率良く勉強を進められるでしょう。

社会福祉士と保育士のダブルライセンスは仕事の幅が広がる

社会福祉士と保育士の両方の資格を取得することで、仕事の幅が広がり就職・転職が有利になるほか、キャリアアップにもつながります。
さらに、保育士としての知識や技術を身につけることにより、児童関係の施設へ就職しやすくなることもメリットです。

それぞれの資格には、規定の受験資格や取得方法があります。
キャリアアップに向け、自分の取得したい資格とそのための流れを確認しておきましょう。

執筆者について

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