
医療機器メーカーへ就職や転職を検討している方では、平均年収が気になる方も多いでしょう。
医療機器メーカーの平均年収は約500万円といわれており、民間給与実態統計調査で報告された国民平均給与の443万円よりも高い傾向が見られます。
本記事では、職種ごとの年収を詳しく解説します。
医療機器メーカーの年収を知り、就職先や転職先の候補にするかを決めたい方は、参考にしてみてください。
目次
医療機器メーカーの平均年収
医療機器メーカーの平均年収は、約500万円であり、月給換算では約40万円、初任給は約20万円程度が相場になります。
国税庁の令和3年分「民間給与実態統計調査」によると平均給与は443万円であり、医療機器メーカーの年収は、国民の平均年収と比較すると高くなります。
医療機器メーカーの職種ごとの年収
医療機器メーカーの職種ごとの年収を紹介します。
- 営業職
- 研究開発職
- 薬事申請
- サービスエンジニア
- 事務職
※ここで紹介している年収情報は、すべて2023年11月時点のものです
営業職
医療機器メーカーの営業職の年収は、約520万円です。
「営業」系職種全体の平均年収は約450万円であり、他業界の営業職よりも高収入の傾向にあります。
また年収分布は、300万円未満が約5%、300~400万円が約20%、400~500万円は約25%で、1,000万円以上の年収は約5%となっています。
研究開発職
医療機器メーカーの研究開発職の平均年収は450万〜600万円前後です。
年齢別の年収データはありませんでしたが、求人サイトの掲載件数を年収分布別に見ると、300万円未満は無く、300~400万円が約10件、400~500万円は約20件、500~900万円がそれぞれ約30件、さらに1,000万円以上が約10件でした。
あくまでも求人件数のため目安になりますが、全体的に水準より高い傾向が見られます。
研究開発職の場合、医療機器の研究・開発を担い、リーダーやプロダクトマネジャーなど責任の範囲が広くなると年収が高くなるでしょう。
薬事申請
薬事申請の平均年収は、600〜1,000万円程度です。
薬事申請の主な業務は、PMDA(医薬品医療機器総合機構)やFDA(アメリカ食品医薬品局)、EMA(欧州医薬品庁)などへ製造承認の申請から承認取得までとなります。
語学に加えて、科学的根拠となるデータの収集や交渉力など、多岐にわたる専門的スキルが必要です。
同じく求人の掲載数で年収分布を見ると、300万円未満は無く、300~400万円が約15件、400~500万円は約25件、500~900万円がそれぞれ約30~40件、1,000万円以上が約15件の割合でした。
サービスエンジニア
サービスエンジニアの平均年収は、450〜600万円程度となります。
病院やクリニックに導入した医療機器のメンテナンスや、保守点検などが主な仕事です。
求人の掲載数で年収分布を見ると、300万円未満が約10件、300~400万円が約150件、400~700万円はそれぞれ約250~300件、700~1,000万円がそれぞれ約200件、1,000万円以上が約100件という割合でした。
事務職
事務職の平均年収は、400万円程度です。
事務職の仕事も幅広く、営業サポートなどから、経理や知的財産権の管理などさまざまです。
専門スキルを持っていたり、マネジャーなどの管理職であったりすると、平均年収は高くなる傾向にあります。
求人の掲載数で年収分布を見ると、300万円未満が約30件、300~500万円がそれぞれ約80件、500~600万円は約70件、700~1,000万円がそれぞれ約10~20件、1,000万円以上が約5件という割合でした。
医療機器メーカーの年収を知り就職先の選択肢の一つにしよう
医療機器メーカーの平均年収は約500万円ですが、職種や役職、仕事の成果などにより大きく差があり、場合によっては1,000万円を超えることもあります。
医療機器メーカーは、さまざまな医療機器で患者さんの健康に貢献できる、やりがいのある業種です。
就職や転職を検討している方は、選択肢の一つにしてみてはいかがでしょうか。